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たかが犬。されど犬。

旅と犬とわたし

我が家の6代目、15歳の狆、萩原たまごが、いよいよ犬生を全うしようとしている。
「あと、寿命1週間」と言われながら、かれこれ4週間。
食事をしなくなって2週間。

それでも時々奇跡のように自らの力で立ち上がり、トイレをした。

今はオムツをして、寝っぱなし。

夜中に起きては、生きてるか、鼻の前に手をかざす日々。
普段は目やにもひどく目はつむりっぱなしだが、時折まん丸でかわいい眼差しで見つめてくれる数分があったりする。

薬や注射、点滴、ホメオパシーまで、色々やっているけれど「もう食べませんよ」というたまご自身の意思表示に、ニンゲンの柔な気持は敵わない。

どうやらたまごは「決めた」みたいだ。

ホメオパシーの先生は、
「この子の思う通りに、逝くまで仕えてあげてね」と激励してくださった。

5月27日生まれの血統書名は「春斗くん」。
つい先月の15歳の誕生日には、一緒に箱根に付き合ってくれたね。
いつになく元気で、ご飯をモリモリ食べる君を見て、
「やっ旅行会社の子供だけあって、旅行が好きなんだねぇ」などと勝手を言っていた、わずか1ヶ月後。

ドッグイヤーと言わないで。
今は時間がゆっくり過ぎてほしい。
あまり家族愛を知らない僕に愛を教えてくれたのは犬たちだ。

あなたの頭はどーかしている、と思われてもいい。

ただ、
たかが犬されど犬

という紛れもない事実を世の中の人に伝えたい。

動物も人間と一緒に暮らせば、似た感性や感情を持ち得ることは、決して嘘ではない事実。
飼い主だからこそ、
犬達が自ら死ぬ時を決めている子供を静かに見送ってあげなければいけない。

苦しいなぁ。
2022年夏

萩原たまご
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