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#145 はみ出す力展

2022.9.18.
本日は小3の姪っ子とデート。私の方からお誘いしたのである。
行き先は浦和駅にあるうらわ美術館で行われている「はみ出す力展」
M先生、教えてくれてありがとうございます!

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はみ出してからが 授業の本番

間違いも正解もなくて
枠からはみ出してもいいだなんて
学校でそんなことを教えられるのは
図工と美術だけなんじゃないか?
はみ出すのは
結構むずかしいから

煽ってくる文言が題字の下に。これが…とっても考えさせられる展示だったのだ。



その前に、「せっかく浦和まで行くんだったら、ワークショップにも参加して何か作品作りをしたいな〜」ということで、2名分申し込みをした。
万が一子供しか参加していないワークショップだったら…と不安になったので、今回姪っ子に協力してもらうことにしたのである。

会場はうらわ美術館近くの別館5階。そこは貸しスペースやちょっとしたギャラリーになっていて、とても可愛らしい会議スペースだった。

ワークショップの隣の会議室もオシャ。

そして、始まったワークショップ!

!?

あれ?コピック???
あのちょっと本格的にイラスト描く人たちに人気のお高い文房具コピック!コピック沼にはまってしまったらお金がかかって大変そうだから今日はキットパスという窓ガラスに描けたり水筆を使って水彩風にできたりする画材のワークショップに申し込んだはず…(スマホを確認)

あ、間違えた。。。


よし、今回は初コピックを楽しむしかない。そして、キットパスもすごく気になる画材なので、ぜひいつか使ってみたい。

さて、習ったコピックのおすすめの使い方。
①絵にしたい風景を写真に撮る。
②フォトショップ等のソフトで線画抽出する。(写真から線を読み取る)
③付け足したい物や人をソフト上で追加したり、いらないものを削除したりする。
④それを出力し、コピックで色を塗る。

これによって、物や人の形を描くのが苦手だという人も写真からスタートできるので、そこでのつまずきがない。色塗りに集中することができる。

結局大人たちの中に一人子供の姪っ子。





そしてメインディッシュ、「はみ出す力展」の鑑賞。

作品はそのまま見られるとして、パネルでの展示内容は教育者側に向けたものが多い印象で、あまり長く読み込んでいても姪っ子が飽きてしまうのではないかと思い、早足にさらっと鑑賞。


【保育園・幼稚園】

いやもう全体の中でこの保育園・幼稚園ゾーンが一番はみ出している内容だったように思う。

こわい!こわい!こわい!!!

横には、段ボールに墨汁で絵を描く子供たち。物を使って描く、手で塗る、机で、床に置いて、その後なんと描いた作品の上で滑る…カオス。

大人たちの振り返り。起きたことの中からもっと考えたいことを掘り下げていく。

気付きに「今を楽しむ」って書いてあるもん。



【小学校】

新聞紙ゾーンにて深まる謎。

これって、新聞紙と子供たちを出合わせて好きに活動させる…という流れだったのか?発問や指示はなし?何を狙ってどう評価するの?生活科との違いは何?

分からない!!!

逆に次の作品だと、なんだか落ち着いていて「どこもはみ出していないように見える」という…↓

絵本「100かいだての家」より



【中学校・高校】

そしてもうこの時期になると、目指すところをよく理解して取り組む生徒たちの様子や出来上がった作品が素晴らしい。

はみ出すって何?

国語での俳句作りから美術に
その作品たち




展示を見れば見るほど、はみ出るとは何ぞやという思いが強くなっていった。

図工や美術の授業となると、やはり学び取らせたい目標があるし、私自身「先生の説明をよく聞いて、そのルールの中で己の個性を発揮させようとする」みたいな生徒だったのだ。

「授業者がどこまではみ出せるのか」

これまた保育園・幼稚園ゾーンの展示にあった言葉なのでどこまで受け止めていいのか分からないが…
小学校以上で考えると「目標に向かって授業を組み立てたり発問や声かけをしたりするが、そこから生まれる児童生徒の作品が期待した方向から外れていったとしても、それを見守り価値付け受け入れる」ということじゃないかなと思った。



まだ色の塗られていない下絵を前にして姪っ子が私に聞いてきた。

「おばちゃん、どうやればいいの?」

ここにもまた、正解を探してしまう系の小学生が一人。

「いいんだよ、好きなように塗ろう。お互い!」



#教員エッセイ
#はみ出す力展
#うらわ美術館

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