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#269 授業実践記録/線と線が集まって(3年図工)

2023.2.6.
大変だ…喉が痛い…。。。
全ての予定は健康を前提に組まれているため、ここは踏ん張りどころである。
まだ月曜よ!ファイットーーー!


今回は3年生の実践。初回の授業でやったものである。初回はできるだけ特別な道具が必要でなく取り組みやすいものがいいと思い、4、5年生では「色ともようのすてきなカード」という単発の活動を行った。



3年生は…教科書を見てみると、「線と線が重なって」という2時間扱いの単元があった。これに必要なのははさみと色を塗る道具だ。これでやってみよう!



試作

どんな単元かというと…

教科書では

①「型で線を描く」
定規、コンパス、自分で作った型などを使って、画用紙に形を写しとっていく。

②「色を塗る」
たくさん写しとるとその線が重なって部屋ができる。その部屋に好きな色を塗っていく。

という、超シンプル2行程!

今回は出会いの授業なので、「なんだか図工楽しそう!」と思ってもらうこと、「いろいろ試して工夫して、隣の人と違うものができあがってもオッケー」と思ってもらうことを一番に。
うーん、主体性のとこだけで!



教科書では、使う画材が色鉛筆やクレパスや絵の具と出ていた。準備物的に、絵の具はないな。

◆型を写しとる→小さすぎる画用紙じゃ大変そう。

◆線と線が重なる→大きすぎる画用紙じゃ大変そう

◆クレヨンで色を塗る→小さすぎると塗りにくそう

◆色鉛筆で色を塗る→大きすぎると大変そう

とりあえず、B5版の画用紙に、クレヨンを使って塗る…でどうだろう。

元の線はピンクの色鉛筆。はさみやペンチも使って線を引いていった。そこにクレヨンで色を塗ったのだが…細かいところは塗りにくい!隣と混ざって汚くなりそう。あと、手が汚れる〜。

これは…色鉛筆だな!

色鉛筆で塗るのは大変そうだが、紙の大きさはこれ以上小さくすると型を取るのがやりにくそうだ。
「色鉛筆で!でも全部塗らなくてもいいよ!」でいいかな。

家で作ったものを姪1に見せると「何それ!楽しそう!」という一言がもらえた。丁度3年生の姪1の感覚は貴重である。イケそうな気がする。



授業①

正直に言うと…この日は6年生自画像の初回が午前中にあり、午後に3年生1クラスという形だったので、心はどこか6年生の方に気を取られていて、3年生…まあ、教科書通りだし何とかなるでしょ!くらいの気持ちだった。

<準備したもの>
・画用紙B5版 人数分
・型に使う板目用紙 人数分+α
子供たちははさみ、色鉛筆、持っている子は三角定規を用意しておいてもらう。
これらをテーブル毎に人数分トレーに分けておく。

いざ、授業!
自己紹介も図工オリエンテーションもまあまあ上手くいったと思う。

「線と線が集まって」と黒板に大きく書く。

完成の見本を見せると、「すごい!きれい!」などと好意的な反応が。よしよし。

書画カメラで型を使って線を引くところを見せる。1つできたら重なるように同じ型でもう1回。

「こうして型を取っていくと、線が重なるところが出てくるよね。それを好きな色で塗っていくよ」と説明した。

じゃあ、みんなもやってみよう!まずは型を作ろう。厚紙を好きな形に切ってみて。1回目だから、大きめで複雑じゃない形がいいと思うよ。


で、ここで意外な展開に。
結構この段階で躓いてる!

・型を何にするか考え込む子
・型が小さすぎる子
・キャラクターの形など細かい型を作ろうとする子
(なんか教育目標みたいになちゃってる。笑。)

机間指導しつつ、やっているところまで褒めつつ、でもそうじゃないぞと伝えて回る。


2時間でとりあえず色は塗り切っていないものの、だいたいみんなの作品が出揃った。後半は自分の指を型にするとか、鉛筆やボンドの入れ物を型にするとか、工夫が見られるように。




反省…からの授業②③

上手くいかなかった部分の原因は2つあるのではないかと思った。
①最初に型を作らせたこと。
②作り方を見せて、すぐに「じゃあやってみよう」と投げたこと。

放課後、色々片付いていなくて汚い図工室でアイデアを考える…。ゴミ箱には使った後の型紙。なんか、もったいない。

最初は用意した型を使わせればいいのか!

<準備したもの>
・画用紙B5版 人数分
・型に使う板目用紙 人数分+α
・昨日のクラスが作った型紙(大きさが良いものをこちらで選別)
・算数教室から借りてきた分度器と三角定規

型になるものを追加した。昨日の型でも定規や分度器でも選べるように、人数より多めにトレーに追加した。

私が書画カメラで見本を見せるまでの流れは同じ。

「じゃあ、みんなも1回型を写す練習してみよう!トレーの上の好きな型を取って〜、画用紙に写すよ!」

「できた!」

「お、上手!」

やり方が合っているか全員見て回る。
モタモタしていると「先生〜、続きやってみていい?」と声がかかる。

「できた人は、同じ型でもう一つやってみよう。離れた場所にする?重ねる?裏返しにする?どう使ってもいいよ!」

うん、全員やり方合ってる!

「みんな、上手!ここからは自由にやってみよう。別の型に変えてもいいし、自分で型を作ってみるのもいいよ!」



昨日より断然スムーズ〜〜〜!

全部塗るのは大変そうだったし、実際全て塗れている子は少なかったが、そこは塗りきれなくてもOKとしているので問題なし。

作品、権利関係よく分からず載せられないので、ネットに落ちていたものをイメージにつけておく↓

佐野市立葛生小学校HPより
佐野市立葛生小学校HPより



教訓。

思ったより手を離すのが早すぎた。

やりたい!できそう!できた!あたりが溜まってきたところで手放したい。説明多すぎず、時間かけすぎず…難しいバランスである。

まあでも、3年生との初授業、私は楽しかったのでよし!



#教員エッセイ
#授業実践記録
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