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#636 逃げるは恥だが旅に出る

2024.9.8.
8月の終わりに思い立って九州旅行に行った話を、何回かに分けて記事にした。いろんな方のおかげでだいぶ楽しい旅行にしていただいたのだが、実はこれ、私の中では完全に、

逃げの旅行だった

としか言いようがなく、その辺りのいきさつや旅の前後で私の考えに影響を与えた人や出来事や物について残しておこうと思う。


★魔の夏休み

教員のボーナスタイムとも言える夏休み。
昨年度はサポーターの立場で迎えたが、基本子供たちが登校する時間内に仕事をするサポーターは、夏休み中に勤務がない。と同時に、収入もない。
しかし、今年は8月いっぱいまで産休代替という「期間限定で正規と同じ」みたいな立場。年休は少ないから最低限勤務しないといけないが、授業や生活指導はない。事務作業し放題、成績つけ放題、メダカの面倒見放題、定時退勤、給料は夏前と同じだけもらえる!ノーストレス!最高か。

しかし一方で、忙しくないと、いつも考えないような余計なことまで考え始めてしまうもので、これからの人生、やりたいこととは、婚活は…などと、頭の中がぐるぐるし始める。

同級生たちは、子育て真っ最中とか、子育てに加えて仕事も頑張っているとか、独身ならバリバリ仕事して稼いでるとか、自分で会社を興してとか、海外で暮らすとか…とにかくこの歳で実家にいて親がほとんどの家事をしてくれてる上に仕事ものらりくらりやってるやつなんて見当たらん。私、マジで人としてヤバいかも…なんて、考えがどんどんネガティブな方へ。

基本がネガティブ


★めでたく40歳になりまして

それに重ねて、8月には自分の誕生日がある。しかも40歳。だいぶ前からなんとなく今年の誕生日をいつもよりも大きなものとして意識しがちな自分がいた。

残り100日あたりで、30代駆け抜けろビンゴを思い立つも、記事としては1つという企画倒れっぷり!結局ビンゴは最後の2週間くらいでようやく作って、それなりにマスも埋めていけた。それも、すぐに達成できそうなちっこい項目ばかりを集めて。


★とりあえず逃げよう

暇でネガティブになりがち×節目の誕生日が来ちゃう…。そしてこのままいくと、母がこちらの様子を伺いながら「誕生日会する?その辺りの土日のどこかでどう?ケーキ買おうか?」と聞いてくる未来が見える。

それは嫌だ。

ありがたいことだとは思いつつ、それは絶対嫌だという気持ちが溢れすぎてビッグバンを起こした。

誕生日なんて1年のなかのただの1日なのに、どうしてもそう思えない。特に予定がなくて、スマホなんてチラチラ気にしちゃって、夜には家族でケーキを食べる…

た、耐えきれない!

え、この気持ち、どなたか分かります?伝わります?私だけですか、こんなこと思ってるの。


そんな中、私に一筋の光を差し込んでくれたのは、いくつかのnoteの記事だった。

そうだ、旅だ。もはや東京じゃない場所に行けばいいんだ。

こうして、誕生日は東京じゃない場所に行ってしまおう計画がスタート。職場で糸島に行ってみたいと話したことから、同僚のお母さんが案内してくれるという突飛な方向に話が進み始め、おもろーな旅行を経験することができた。

言っていないけれど、誕生日当日は、同僚の母上が糸島をまる1日案内してくれた日だった。弾丸トークの母上を前に、スマホを気にする時間はなかった。家族や友達からおめでとうメッセージが来ていて、夜にゆっくりありがとうの返信をした。
こんくらいがええ。


★旅自体もパワーをくれる

東京から離脱するというのもよかったことなのだが、やはり旅先で出会ういつもとは違う風景は、とても刺激的・感動的だった。

こんな道に迷いっぱなしの私にはおみくじがひと時の道標になりがちだし、

梅ヶ枝餅にお抹茶なんて、観光してるぜっていう組み合わせすぎてちょっと笑えたし、

先の見えない階段は小難しいことを考える体力を奪ってくれるし、

汗だくに地ビールは最高にハイになれるし、

遊覧船のおじさんは人を笑わせる技が光っていたし、

映える店の海鮮丼の値段にキャーとか思いながらも舌鼓打てたし、

海の上を飛ぶような体験ができたり、

イルカの群れにはしゃぎ倒したり、

見知らぬ土地をチャリで風切って走ってみたり、

カフェで天草の海を見ながらまったりトークも楽しかった!


★そして、出会った人たちもパワーをくれる

糸島を案内してくださった同僚の母上。プロのツアコンも驚きのホスピタリティは驚きを通り越して笑えたし、家族への愛、考古学への愛、調べて決めて突き進む精神を私も少しでも見習いたいと思った。

体を捻ることでパノラマ撮影を成功させようとする母上

糸島の雑貨屋さん。雑貨の可愛さもさることながら、店主さんの素敵な生き方に感銘を受けた。自分の好きなものを突き詰めてお店を作るって、すごいなあ!

天草で再会した先輩ともたくさん話をして、実は逃げて旅行に来たことも告白したし、弱音も聞いていただいたし、お互いに健闘を称え合って励まし合って、先は見えんけど頑張りますか!また会いましょう!ってなった。

天草の丸尾焼の店員さん。看護師だったけど今は焼き物屋さんの従業員で、いろんな人と会っていろんな話をするのが楽しいっていう話を聞いて、私も自分と違う世界を生きる人と出会うっていうことを大切にしたいなと思った。


★離れた場所からも

福岡の街をぶらぶらしている間に、小学校の同級生からLINEが来た。4月にプチ同窓会をしたときに、作った本を買ってくれたやつだ。

ごめんこれスクショ嫌だったら消すわ。

忙しいだろうに、こうして時間ができたときに読んでくれて、感想をわざわざ送ってくれる友人、ありがたすぎる。泣ける。


そして、帰りの高速バスに乗り込んだら、教員同期のペックルちゃんからLINEが来た。私が1週間以上投稿していないことを心配して…。

ごめんいろいろ伏せて許可なしで載せてる。不都合あらば言っておくれ。

旅の途中だからというのもそうだが、この負のテンションで記事を書けないからという状況も説明して、みんなそれぞれに悩むことがあるよねと励ましてくれた。
まず読んでくれててありがとうだし、心配してくれて感謝だし、励ましてくれてthank you so muchだよ。


☆そんで、逃げた末に何があったかと言えば

・旅に出て、本当によかったなあという気持ち。
・人に支えられているなあという感謝。
・明るく一歩を踏み出していきたいという想い。

40歳になったけど、来月から働き方変わるけど、いまだ人生にビジョンはないけど、

職場では関わる人を笑顔にできるような働き方を。
(笑顔とユーモアを忘れない!)
小さくても大きくても、アンテナに引っかかったことはやってみる。
迷ったら、面白い方を選ぶ。

こんなやつで行こうと思った次第です。


またまた長文、失礼しました。
せっかくここまで読んでくれた方、誕生日お祝いコメントでもぜひ☆



#教員エッセイ
#人生に悩むみゃー先生であります
#逃げるは恥だが旅に出る
#40歳バースデー
#家族でパーティーも良かったかもしれない
#感謝感激雨嵐
#ちなみにヘッダー画はみんフォトからですが何をイメージして選んだか分かりますか

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