#350 プロとして
2023.5.25.
第2次「ザ・ファブル」ブームが到来している。「ザ・ファブル」はヤングマガジンに連載されていた漫画で、最強の殺し屋である佐藤明が、素性を隠して1年間一般人に溶け込んで生活する話。溶け込もうとするのだが、実際にはヤクザの抗争に巻き込まれたりもする。絶対に誰も殺さずにわざと弱いフリをしながらいざこざを切り抜ける様子も読んでいて面白い。
佐藤明は普段ちょっとぼーっとした感じの男なのだが、殺しの能力と共に「感じ取る力」もすごい。隠しカメラがあればすぐに見抜くし、後ろにも目があるかのような動き。(漫画だしね)
こういう能力、学級経営にも生かせるのでは…と、おバカなことを考えて描いた漫画がこちら↓
この漫画、よく「プロ」という言葉が出てくる。佐藤明は殺しのプロではあるが、今のミッションは一般人に溶け込むことなので、「プロとして一般人に溶け込んでいる」のだ。
この「プロ」という言葉、考えさせられることが多い。
というのも…
「先週やった漢字テスト、酷い出来だったぞ。もっと家で勉強してこよう。」
「話聞いてないと分からなくなるぞ。聞いていないやつはもう知らないからな。」
なーんて言葉を耳にしたことがあるからである。
佐藤明の妹(という設定)のヨウコも驚きである。
教師は教育のプロでしょうよ???
漢字テストが酷い出来だったのなら、自分の指導をまず見直す。良い点数を取れるような指導をしているのか、テスト勉強のやり方は伝えたのか、どの程度書けるようになっているのか把握しているのか。
というかそもそも授業内でできるようにしようよー。プロでしょう?家でやってこいって何じゃー。
子供が話を聞いていなかったら、自分の話し方や聞かせ方をまず見直す。指示は分かりやすいか、聞くことの意義を伝えているか、よく聞いている子を価値づけているか。
子供は意味があってその行動をしてるんじゃー。興味のある話は前のめりで聞いてるよ。
いや、そんなことを言う私も、もちろんみんなが漢字書けるように教えられていないし、ざわざわして話を聞いてもらえてない。(おいおい)
けども!うまくいっていない時に改善すべきなのはまず自分であり、聞くなり調べるなり試すなりして何とかしなければならないという気持ちは人一倍あると思う。
上手くいかない時に「自分の改善すべきところについて意識できるかどうか」は非常に重要だと思う。
新人もベテランも、子供の前では等しく教育のプロである。そりゃ、経験値も指導力も一人一人違うけれど。
できていないことを、子供のせいにしない。
だって、私たち…プロでしょう?
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