[日記] あの夏のおばけきゅうり

小学6年生の時、栽培委員会に入った
1番何をするのかよくわからなくて暇そうだな、と思って入った委員会
先日新聞を読んでいたら、その時栽培委員会を担当していた先生が載っていた

写真も載っていたけど、あまりにおじいさんになっていたし、あれから20年以上経っているしで、一目見ただけでは気づかなかった
でも、記事を読むと「元々小学校で教師をしていた」ことや「〇〇先生」という名前、知っているぞ!?とうすらうすら思い出し、卒業アルバムを引っ張り出した

やはり「栽培委員会の〇〇先生」だった
アルバムの先生は当然のことだけど若い
小学校ではほとんど関わりがなく、ちょっと怖そうないかつい先生というイメージ
栽培委員会に入ってやっと、初めての関わり合い

栽培委員会では夏野菜を育てた
トマト、きゅうり、なすなどの苗を植えて、夏休みも順番で学校に行き水やりをした
他にも学校中に植えてある花壇やプランターの花に水やり
他の委員会と違って、何か話し合うこともないし、ただただ植物の世話をしていたような記憶

夏休みが終わり2学期のはじめ、栽培委員会のメンバーが招集された
育てた夏野菜を収穫
「みんなのお陰でよく育ったぞ」と笑顔の〇〇先生
怖いイメージは消えていた

見たこともないぐらいに大きく育ったきゅうり
確か30cmぐらいあったかな
「大きくなり過ぎてすだらけになったら逆に美味しくないらしいよ」と母は言ったけれど、この時のおばけきゅうりが今まで食べたきゅうりの中で1番美味しかった
大きくて、みずみずしくて、シャキッと歯応えもあって、甘くて、、、こんな美味しいきゅうりを自分が育てたことに誇りを感じた

でも実際は先生が毎日学校に来て手入れしてくれてたんだろうと思う
野菜育てるのって、水やりだけじゃないもの
愛情のある良い先生だった

今は農家をしていて、育てている苺が大人気だそう
先生が育てているなら間違いあるまい
今度買いに行ってみようか

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