見出し画像

🚇飯田線秘境駅紀行①🚇


2022.08.28
秘境駅で有名なJR飯田線へ✨
山の中の険しく過酷な自然環境に圧倒されると同時に、それに必死に食らいつく先人たちの技術に胸が熱くなる思いがした。
忘れないうちに記録したいと思う。
①は主に小和田駅について😊



〜飯田線の紹介〜

JR飯田線は豊橋駅〜辰野駅を走るローカル線で、木曽山脈と伊那山地の間の谷を流れる天竜川沿いをひたすら走っていく路線だ。

全部で94駅もあり、普通電車で乗り通そうと思うと7時間もかかる🥺

赤い線が飯田線。諏訪湖の南の辰野駅(長野県)からは天竜川に沿って、佐久間ダム(静岡県)を過ぎてからは天竜川を水源とする豊川用水に沿って、終点の豊橋駅(愛知県)まで走る。


山と山の間を走る電車なので全線を通して自然豊かで長閑な風景を楽しめるのだが、その中でも愛知県北部の本長篠駅から長野県南部の天竜峡駅までの区間が日本トップレベルの秘境ぶりを発揮している。


秘境駅区間は本数も少なく、沢山の秘境駅を訪問しようと思うとかなり難しい。何もない駅で2時間電車を待つなんてザラ。


なので、天竜峡駅で提案されているモデルプランや、毎年春秋に運行される「飯田線秘境駅号」を活用するなど(即完売らしいので注意!)、効率良く廻れるよう計画するのがおすすめ♫


あとは、虫除けは必ず持っていくべき!アブだらけで、そこそこ田舎出身の私でも結構怖い思いをした。



〜辿ったルート〜

まずは天竜峡まで車で行って、天竜峡駅を起点に小和田駅までは飯田線に乗り、そこから折り返してくるという計画を立てた。12時に天竜峡に戻ってきてからは車で移動&それ以降の時間は大体。

6:20 自宅(愛知県)
 ↓🚗
9:14 天竜峡駅
 ↓🚃
10:11〜11:17 小和田駅
 ↓🚃
12:07 天竜峡駅
 ↓🚗
12:30〜13:10 昼食
 ↓🚗
13:20〜13:50 そらさんぽ天竜峡
 ↓🚗
14:30〜14:45 為栗駅
 ↓🚗
15:30〜16:15 中井侍駅
 ↓🚗
16:35〜16:40 中井侍の茶畑の対岸
 ↓🚗
18:30? 佐久間ダム
 ↓🚗
20:00 帰宅


それではここからは、旅の出来事を時系列順にどんどん書いていこうと思う。はじまりはじまり〜

6:20   自宅出発🚗

9:14発の豊橋行きの列車に乗るべく朝の6:20に車で実家を出発した。

朝早いが、小和田駅で待つ時間を1時間ほどに抑えられるこの列車に乗るために背に腹は代えられず😩

9:14   天竜峡駅出発

トイレを済ませ、小和田駅までの往復切符を購入。
すると、記念に切符を貼って残しておくための「秘境駅散策 小和田駅往復コース」と書かれた専用の台紙を貰えた。予想以上に観光地化されてる!

たしかに駅にも鉄道ファンらしき人が思ったより沢山いて、小和田駅は本当に観光スポットなんだなと少し驚いた🫢

あと全然関係ないけど、猫ちゃん2匹にも出会えてハッピー🐱

青い部分が私たちが電車に乗った区間
秘境駅ランキング2021ではこのうち6駅(千代、金野、田本、為栗、中井侍、小和田)が20位以内にランクイン
千と千尋の神隠しに出てきそうなトンネルが沢山
断崖絶壁の金野駅。飯田線の中で最も利用客が少なくファンも多い(1日0.4人とか?)。駅の周りを見渡しても民家はない。徒歩15分のところにジジ王国というレストランがあったそうだが2021年に閉業してしまった。
温田駅周辺。天竜峡駅〜小和田駅区間の中ではかなりの都会……
開けたところにあるため、天竜川の向こう岸を見渡すことができる気持ちの良い場所だ。


為栗駅、平岡駅、伊那小沢駅、中井侍駅についてはまた後述するかもしれない(書くのだるくなってきた)


10:11   小和田駅(こわだえき)到着

飯田線秘境駅の王者、小和田駅についに到着!

途中、田本駅から乗ってきた飯田市のシニアクラブの方々や鉄オタの方々など、降りる乗客は案外多かった。これで遭難の心配はなさそうだな、と少しだけ安心。

小和田駅外観。開業は1936年。
雅子さまの旧姓が小和田(おわだ)だったことから恋愛成就にあやかろうと小和田駅で結婚式を挙げた物好きなカップル(1993年?)。隣には国鉄時代の「ご利用ありがとうございます」の貼り紙(?)がそのまま残っている。
ダイハツミゼット。1957年に発売されたオート三輪車。じゃあ、50年代からずっと放置されてるってコト!?てか、車道ないのになぜここに車が落ちてるの!?

ミゼットの謎が気になる方はこちらの記事をぜひどうぞ😊 なぜここに落ちているかの謎は未だ分からないままだそうだが、持ち主が誰だったのかはなんと特定されているらしい……!



小和田駅の周りにも勿論民家などはない。改札も売店も自販機もトイレもない。近くに製茶工場の廃墟しかなく、駅からアブだらけの草ぼうぼう山道を1時間くらい歩いてやっと塩沢集落という集落がやっとあるくらいだ。

「ではなぜこんなところに駅を作ったのだろう?」

問いの答えは「ダム」にある。

小和田駅の開業当初は街道上の要所であり、水運による木材輸送の中継地でもあったため、決して秘境と呼ばれるような地ではなかった。

しかし、1956年に完成した佐久間ダムの影響により状況は一変する。ダム湖となった天竜川の水面は大幅に上昇し、小和田の集落は大部分が水没した。

ダムに飲み込まれ自然に飲み込まれた小和田の地にも、たしかに人間が暮らし、栄えていた時代があったのだった。

飯田線秘境駅紀行①   〜完〜
②へ続く……かもしれない


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?