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かみさん

朝、起きてきた若者が、私を見て「あーっ!!!」と目を丸くして叫ぶ。

なんだ、なんだ?

後光でもさしているのか?いや、死神が後にいるのか?

無題

「信長ワン」(左上の短パン。右半分が赤)を私が履いていたからだ。そりゃ、出張にも持って行ったくらいだから、自分のものだと思っているのだろう。でも、「信長ツー」(左下の短パン。上半分がデニム)ができあがったら、「ツーがいいから、これ返す」って。「信長ツー」を昨日履いていたのに・・・

今年は、日中、ほとんどエアコンをつけないことになりそうだから、短パンが欲しいと思って、ケチケチ裁縫をした。右の唐草模様のパジャマのズボンを作ったときの残り布と、古着や家にあった布をつぎはぎした。布の余り具合でこういうデザインになったのだけれど、左右で布が違う斬新さが、信長のあの時代のイメージだと直観した(笑)。右と左で違う布を使うという、当時の仕立て方に、何か名前がついていたと思うけれど、探せなかった。

左側は、椅子のカバーにしようとパッチワーク中・・・

不器用で、裁縫なんて大嫌い。幼稚園グッズは、ただただ節約のため、泣きながら作った。どちらかと言えば、働きに行ったり、家にいるなら勉強するほうがいい。私はそういうタイプ。

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落ち込みすぎて、何もできないことが過去に2回あった。1日中、泣いてばかりいるような日々で、少し動けるようになったら、お絵かきパズル。

その後、何をしたかというと、1回目は取り上げられていた子どもが戻ってきたから、有無を言わず子育てに突入。2回目は資格試験の勉強をし、その延長で近所の大学に社会人入学をした。

3回目の今回は、お絵かきパズルではなく裁縫からスタート。このあと、何をするかは、わからない。ただ、勉強しかけていること(今、通信の学生)に戻ることはないと思う。

権威のある先生が言っているからというだけで定説になっていて、検証が何十年もなされていないのをいくつか見かけたし、”前提”を疑うことがいかに大変かは、今回の騒ぎとも共通する。歴史もね、この騒ぎでひっくり返るようなことを、いくつも知ったから、「もう、好きにして!」って思う。

なんだかんだと勉強してきたけれど、特に勉強が好きなワケではない。音楽ができないし、絵が描けないから、消去法でそうなっただけ。お金もそれほどかからないことも大きな理由。

昨年、別の通信大学を卒業し、また4月から学生になった。ある疑問があったから。それなりに時間がかかると思ったけれど、本格的に始める前に、もう答えがわかっちゃった。

もちろん、他にも勉強することはいくらでもあるが、気力が無くなってしまった。テキストをいくつか買ったから、知っておきたいと思うものだけは写経するつもりではいるけれど。

通信大学での勉強のほかにも、子どもを医療被害に遭わせてしまった反省から、色々と調べたり、考えたりした。5年くらいはやっていると思うが、“専門家”の独占領域で、手出しはできない。被害に遭わないようにと、調べたことを頑張って他人に伝えたけれど、完敗。

これ以上、調べたり、考えるのは、もういい。

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無題

首狩り族と言われるダヤック族。布を織る技術がすぐれている女性は、男性が狩りの能力にすぐれているのと同じように、その地域で尊敬される。聖なるモチーフを織りんだその布は、儀式に使われたり、赤ちゃんをくるんだりする。

織り姫と彦星。織り姫は名前のとおり、布を織る。

私は、布を織ることはしないけれど、布と戯れていると、とても精神が安定する。女性の仕事なんだと、遅ればせながら実感している。どちらかと言うと、私は男っぽい。女性がすると言われるもの、女性的なものは苦手だった。だから、ようやく今ごろになって気づいた。

昔であれば、男は狩りに行く。今は、それがお金を稼ぐ仕事に変わった。勉強は、仕事で有利になるためだ。生活のためならやむを得ないけれど、「自己実現!」や「やりがい」とやらのために、女性が現代の「狩り」に参戦していくことが当然であるという意味を考えてしまう。

ウチの若者が学生のとき、必要な単位として、仕方なく女性学系の講義を取ったことがある。その先生は、若いときにヨーロッパに行って、日本が遅れていると痛感した。それが、女性学を目指すきっかけになった言う。「どうして、ヨーロッパが先進だと思うのだろう?○○なの?勘弁して~」と思ったけれど、ラクタンだったから、優秀なご成績で単位取得を果たしたとのこと。

同級生は「女性の権利!」に敏感だから、言葉を選ばないとキーッと怒り出すから怖いと言う。

女性の権利が低いのは世界共通の事象なのだろうか?ヨーロッパは、確かにそうだったと思う。でも、日本は?他の国は?

日本では、妻のことを「かみさん」と言ったりする。「家の神さま」ということだろう。ダヤック族では尊敬される女性の仕事を、「どうして女がしなきゃいけないの!」と言う風潮になるのか。

結局、男たちがやってきた現代の「狩り」に参戦していく権利を求めることだけが正しい、その一方で、女性の高い地位、尊敬されていた女性の仕事を軽蔑する風潮を作り上げた。

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何かと反抗的な私は、これに対抗する生き方をしたいと思う。林先生のこの図の圏外だしね。

「家の神さま」として、何を学び、何をするのがいいかを考え始めている。

専業主婦なんて、グータラで、ワイドショーばかり見ているというイメージがあるようだけれど、テレビは全く見ないし、仕事中毒だから、残念ながらグータラするヒマがない・・・



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