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美味しいものって?

ずいぶんと長く、いや、もうnoteには戻ってこないと思っていましたけれど、ふと書いてみようと思いました。これまでは、ほとばしる思いに「です、ます」では対応できなくて、ずっと言い切り方、「・・・だ」のような書きぶりでしたが、今回は「です、ます」で書いてみます。

前回書いたのは、4月の半ば。それから、かなり忙しかったです。息子の結婚式があって、日本を縦断しました。昔から家族の要望には、できるだけ応えることにしていて、それでもちゃんと回せるという自負がありました。やっぱり歳ですね~。私自身が新しい土地で、新しい生活を始め、学校にも行きだしましたから。全ての仕事をこなすことはできましたが、交感神経が爆走しました。手が震える~~。

それは治まりましたが、今度は胃腸がおかしくなりました。他人の食べっぷりを見て、食べる気が失せたというのはありましたが、胃腸の調子が悪くなるということまではありませんでした。脳みそレベルで美味しそうと思うこともかなり減り、どちらかと言うと、それさえも気持ち悪いと感じるようになりました。食べないとややこしいので、がんばって1日1食は食べているという感じです。


事の発端は、半月ほど前、姑の入れ歯が壊れたことです。それでもいつもと変わらないものを作って、噛まないで、ズルッと飲み込んでいたようです。それを大量に吐きました。輪切りのきゅうりや、隠れて食べていたと思われるエリンギかなんかの長いものなど、そのまんま。その光景と臭いは、気持ちのいいものではありませんが、それだけで気分が悪くなることはありませんでした。その後、姑は、食事中だった私への配慮は一言もなく、何事もなかったようにグルメ番組を見はじめました。横浜の中華街のシュウマイについての番組でした。楽しそうに、弾んだ声で、「ふみさん、横浜の中華街って行ったことある?」というのを聞いてきました。それを聞いて、私は吐き気がしました。あんなに大量に吐いたのに、食べ物の番組を見て、おいしそうと思うその神経がおぞましかったのです。翌日は、”冷たいコーヒー牛乳”と卵サンドを食べて、吐きました。それは辛かったのか、夜、お経の本を取ってきて、と言われました。その晩、私は眠れませんでした。さすがに翌日は私の作ったおかゆしか食べませんでしたけれど。

それ以来、私はずっとムカムカし、食べ物の匂いが漂ってくると耐えられないくらいで、まるで「つわり」のようです。それで、アロマを持ち歩いています。食べ物を売っているのを見るのもイヤです。


嫁の私は、梅干し、ぬか漬け、お味噌汁、納豆などを食べ(梅干し、ぬか漬け、味噌は自家製)、小麦もあまり食べませんし、牛乳も飲みません。姑は”スパゲッティー”や”ライスカレー”も好きで、自分一人でも時々作って食べていますし、パンも切らしません。それらは私にとっては、食べたくない、見たくない食べ物です。

姑は「美味しい物を食べられないくらいなら死んだほうがましだ!」と、何十年も前から言っていました。同居を始めたころにも天ぷらを食べて吐きました。「揚げ物はひかえたほうがいいかもしれませんね」と言うと、「だって美味しいんだもの」と涙目で訴えてきます。

吉野先生が小麦や揚げ物にも中毒性があるとおっしゃっていましたが、本当にそうだなって。あれからも、私の見ていないところで、天ぷらをや唐揚げを食べているようです。

中毒性があるのは、砂糖だけじゃないのですね。「美味しい物」ってなんだろうって思います。



まさにGHQの被害者

糖尿病、高血圧、弁膜症、過去には乳がん、動脈硬化、足も悪い・・・。そりゃ、病気にもなるでしょう。

そして、毎日、15種類の処方薬を流し込み、目薬は4本さします。でも、薬代などの医療費はタダ。


大きな冷蔵庫にはぎっちりものが詰まっています。私と同居を始めてから少し減りましたが、足が悪いから、たくさん買い込んでいます。そして、古くなったら、まだ食べられるのに捨てています。私がぬか漬けを始めたのは、古くなって捨てられる野菜の救済のためです。姑はお漬物が嫌いです。ふみさんは私が作ったおいしいものだけを食べればいいのに、古くてまずいものなんて食べなきゃいいのにと思っているようです。私の基準はお天道様ですから、どう思われても平気です。



若い人が奨学金という借金をして学校に行き、安い給料で働いているのを間近に何人も見ています。だから、本当に複雑な気分なのです。姑の基準で食べるということは、共犯者のようなものだから、身体が嫌がっているようです。姑一人が悪いのではなく、仕組みがおかしいというのは、充分に分かってはいるのですけれど。

私はわりと背が高いのですが、なんと、体重が50キロを切ってしまいました。この歳で痩せると皺がスゴイことに・・・

とは言え、私と同居を始めて、姑はお菓子をずいぶんと減らしたようで、血糖値が下がりました。血糖値がさがっても、あの医者は薬を減らさないようです。


どなたかが書いていましたけれど、「被害者は最大の加害者だ」と。「毒親」並みにキツい言葉です。私はノーコメントです。ただ、私の胃腸はそう感じているようで、加担したくないよ~と訴えているようです。


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