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破壊者

元KGBのエージェントで、1970年に西側に亡命したユーリ・ベズメノフ氏は1985年のインタビューで、ソ連の対米戦略について明かした。

そのインタビューについて、その背景の説明と字幕が付けられている動画がこちらだ。

一部、文字起こしをしてみた。

そのようなスパイ活動に費やされる時間、資金、人員は約15%に過ぎない。
残りの85%は長い時間をかけて行う工作活動で、「イデオロギー的破壊」という「積極工作」あるいは「心理戦」と呼ばれる。具体的には、アメリカ人の現実に対する認識を転換させ、周りに情報が豊富であっても、家族、コミュニティ、国を守るための正常な判断ができないようにすることだ。これはかなり時間をかけて進める洗脳工作で、4つの基本的な段階に分かれている。
第1段階は「モラルを崩壊させること」国民のモラルを失わせるには15年から20年かかる。それが敵国で1世代の学生を教育するのに最低必要な年数だからだ。敵国のイデオロギーにどっぷり浸かるということは、マルクス・レーニン主義のイデオロギーが、少なくとも3世代にわたって若者の柔軟な頭の中にたたき込まれることを意味する。アメリカの愛国心などの根本的価値観に邪魔されることもなくだ。
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真の情報に触れさせても、彼らの考えを変えることはできないのだ。白を白、黒を黒と証明してやっても、彼らの物の見方と行動パターンを変えることはできない。「モラル崩壊の工作には欠陥がなく、巻戻すこともできない」
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モラルを失った人間には、真の情報を判断することなどができない。事実など何の意味も持たない。
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第2段階は「不安定化」。・・・一国を不安定化させるには、2年から5年しかかからない。ここでのターゲットは必要不可欠な領域、つまり経済、外交、防衛システムだ。
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アメリカの左翼、つまり大学教授や人権擁護者たちは、破壊活動のプロセスに貢献している。専ら国家を不安定化させるために活動が完了したら、もう彼らに用はない。彼らは知りすぎている。
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第3段階は「危機」(革命)。一国を危機の縁に追いやるには、最大で6週間しかかからない。・・・そして危機の後には、権力構造と経済が激しく変化する中で、
第4段階、「正常化」の期間に移行する。この期間は永遠に続く可能性もある。「正常化」はソ連のプロパガンダから生まれた皮肉交じりの表現だ。
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この国の政治家、メディア、教育システムが育てている次世代の人々は、自分が平和な時代に生きていると思っている。それは違う。今、アメリカは戦争状態にある。アメリカの基本原則と体制基盤に対する宣戦布告のない全面戦争だ。・・・そうなる仕組みなのだ。冗談に聞こえるかもしれないが、これが世界共産主義のシステムとか共産主義陰謀というものだ。
(「貴重なインタビュー」より)

20世紀のアメリカとソ連の話だから、自分には関係のない話だと思う人のほうが多いのだろうか。私は、今、ここ日本でも同じことが起こっていて、しかもかなりの末期状態、つまり第4段階に入りつつあるように思える。

特に第1段階の「モラルを崩壊させること」については、日本のフェミニズムを思い浮かべた。

“男女共同参画社会基本法”ができた2000年前後、男女の秘め事にも色々ケチをつけていたようだ。それを小学校で人形まで使ってやっていた所もあったらしい。私は子育てに忙しかったし、日本にいなかったから、当時の雰囲気は知らない。

昨年、ある大学の市民講座でフェミニズムのドンが講演予定だった。お題が「近代日本の下半身」ってね・・・。あの人、70歳を越えてたんじゃなかったっけ。

フェミニズムには、実家の母がかぶれ、私がかぶれた。途中で気づいた私は、娘には伝えなかった。が、息子の彼女は・・・。「3世代にわたって若者の柔軟な頭の中にたたき込まれ」た結果なのでしょうね。


アメリカの左翼、つまり大学教授や人権擁護者たちは、破壊活動のプロセスに貢献している。

フェミニズムは大学、特に女子大にはびこっている。男女平等!って言うのに、どうして女子大を潰す動きをしないの?って誰も不思議に思わないのだろうか。「家庭破壊をしています!」と笑顔で言う先生の職を確保するためだろう。

他にも、いろいろとあるが、さしあたってイヤなのは、「正しいだ」の「新しいだ」の「多様性」だのの”基準”を勝手に決めて、押しつけてくること!

ふと思ったけれど、医療もそうだよね。血圧がこの数値より高かったら「異常」にしようって。数値を操作すれば、ユーザーが広がる。チョロいものね。


それはさておき、

真の情報に触れさせても、彼らの考えを変えることはできないのだ。白を白、黒を黒と証明してやっても、彼らの物の見方と行動パターンを変えることはできない。

そういうことだったのか。最近になってメディアで汚染されたのではなく、何十年もかけて汚染されてきた結果。

絶望的・・・

私の周囲はそういう人ばかりで、息をするのも苦しいくらい。というか、私が自分の汚染に気づいたのが奇跡だったのかもしれない。


でも、汚染をされてはいても、いい人であることも多い。バキバキの信念をもった共産主義者でなければ。その人たちの物の見方に焦点を当てるのではなく、人間的な優しさ、温かさの部分で積極的に交流し、その部分を拡大鏡のように強調して返していくことが大事なことかもしれない、と最近は思う。


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「ホピ族の預言」って、時々見かけるけれど、よく知らなかった。

「聖書」初心者の私が言うのもナンだけど、根底にあるストーリーは同じじゃないかと思った。


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下の線が表していることは、母なる大地と共に、謙虚さを忘れないで生きていく道。上の線は、物欲に駆られて、他の人や命の犠牲の上に成り立つ快楽的な道。今、私たちは、どちらの道を選ぶか、その岐路に立たされている。人類の選択によって、これからどんな世界が現れるかが違ってくる。だから、今、それを伝えて欲しい、ということなんです。        (「ホピの預言とコロナウィルスが教えてくれること」より)


やっぱりね、謙虚さが大事。どちらを選択するかは、私たちしだい。

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