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新卒2年目、半年間の休職記録とこれから


簡単に自己紹介

4年制の大学を卒業して、22卒として人材系の会社に就職しました。
法人営業を担当する部署に配属。

第一志望の会社で、一番やりたかった仕事に就けたはずでしたが、
じわりじわりと心身を削られていき、2年目の夏にキャパオーバー。
休職をし、年末ごろ復職を断念し、1月末で退職しています。

同時に年明けからリワークセンター(再就職や復職の支援施設)に通いつつ、転職活動をはじめ、2月末に最終的な就職先を決めました。

今(2024年3月末)は転職先の入社(4月1日)に備えて体調を整えつつ、これまでの振り返りのために文章をまとめています。
ほぼ備忘録的な形ですが、もし同じような状況の方がいれば参考になったら嬉しいです。(かなり長文なのでお時間があるときにどうぞ…!)

休職に至るまでの経緯と体調について

何か大きな原因があったというより、小さな「しんどいこと」「苦手なこと」の積み重ねだったと思っています。

自分の実力不足、仕事の特性(人の間に立ち、細かな調整や交渉が必要な仕事であったためかなり神経を使っていたこと、関わる人間の数がとにかく多かったこと等)、上がっていく予算と増えていく顧客数、そういったものに徐々に押しつぶされていった感覚です。

最終的に休職をしようと決意したのは、不調の日はお客様からの電話に出られなくなってしまったり、メール等の処理速度がどんどん下がってしまい、「これ以上は仕事にならない」と思ったことがきっかけです。

他にも以下のような症状が出ていたので、もっと早く休むべきだったと感じています(診断書は適応障害で出してもらいました)。

・お風呂に入れない、人混みや電車が怖いなど複合的な理由で外に出られない(仕事はフルリモートに切り替えていました)
・ストレスからくる過食(?)で4か月ほどで25キロ増
・常に吐き気がする、頭や体が重くて動けない
・急に心臓がばくばくする、息が吸えない感じがする
・眠れない

今は通院しつつ、体調はだいぶ回復し、医師からも就業の許可を得ています。ここ数か月は大きく体調を崩すこともなく、安定しています。

休職中何をしていたか

最初はうまく休むことができず、何をしたらいいのかもわからず漠然と焦っている感覚がありました。徐々に自分の好きなこと・やりたいことに目を向け、休めるようになったので、時期ごとに何をしていたか振り返ってみたいと思います。

1か月目

とにかく体を休めることに集中しました。眠れるときに寝て、食べれそうなときに食べたいものを食べて、それ以外はぼ~っとしていたら1日が終わるような感じ。この時期は実家に一時帰宅していたので、家事もほとんどやらず(できず)という状態です。正直ほぼ記憶がありません。

2か月目

少しずつ「ちゃんとした生活をしよう」という気力が湧いてきました。(特に父親との関係性に色々あり)半分逃げるように実家から一人暮らしの家に戻りました。朝起きて、夜寝ること。できる範囲で自炊をし、お風呂に入ること。元気な日は散歩をすること。徐々にできることを増やしていきました。規則正しい生活をすることに集中しようと努めていました。

ただ最初の診断書で休職期間が2か月となっていたので、「来月から働くことになったらどうしよう」という不安で後半はかなり不調だった記憶があります。何もしていない自分に焦っており、何かに集中している間は気が紛れるのか不安感が多少マシだったので、勉強し簿記3級を取得しました。

結局、休職は延長になりました。

3か月目

もうしばらくは戻らなくていい、ということが決まり、心がだいぶ楽になりました。余暇を楽しめるようになったのもこの頃で、Netflixでアニメやドラマを一気見したり、少しずつ外出したり(一人で映画見たり、動物園行ったり)、ようやく「自分の好きなこと」に心が動くようになった感覚です。

少しづつ回復はしてきたけれど、仕事や将来のことに向き合うのはまだ怖くて、半ば現実逃避で好きなことばかりして過ごしていました。今思うと、元気になるために大事な時間だったと思っています。

4か月目

このあたりで初めて、医師から「復職か転職か、これからのことを考え始めてもいいかもね」「リワークとか通ってみる?」という話が出ます。

正直、営業として前職に戻ることはどうしても考えられなくて(同じことの繰り返しになってしまうと思ったので)、人事と相談の結果、「転職するしかないかもしれない…」という考えが強くなります。
年末ごろに辞める踏ん切りがつくまで、医師やリワークのスタッフさんに相談しながら、悶々としていました。

リワークとは、メンタル不調などで一度働けなくなった人に対して、復職や再就職のサポートをしてくれる施設という認識です。病院がやっている医療リワークや、民間の会社がやっているところなど、色々種類があります。
私が通っていた場所については、運営元など詳細の記載は避けますが、個人的には通ってよかったと思っています。自習やスタッフさんとの面談に加えて、グループワーク等の機会もあり、人と関わることのリハビリになりました。転職活動の相談にも乗ってもらいました。

この時点でブランクが4か月あったこと、一人暮らしでほぼ人と話さない生活をしていたこともあり、このまま一人で転職活動をしても社会生活に適応できないなと思ったので、リワークには体力づくりも兼ねて通うことにしました。

5か月目~退職し、現在

新卒入社した会社の退職と、転職を決意。履歴書や職務経歴書の整理を始めました。リワークにも週3で通い始め、徐々に週4、週5と増やしていきました。

そして前職に退職の意向を伝え、同時に転職サイトから求人に応募を開始。休職歴については書類段階で記載をし、面接で聞かれたら経緯などを説明していました。
転職活動については、長くなってしまうので詳細を別記事にまとめる予定です。

全部で25社ほどの選考を受け、最終的に3社内定を頂き、行き先を決めました。前職とは業種も職種も全く違う未経験での転職になります。

休職を経て気づいたこと

人生観(キャリア志向)の変化

特に人材関係の会社にいたこともあり、自分のキャリア構築や「バリバリ働くこと」には元々強い興味というか、こだわりがあった気がします。
また公立の小中を出て高校受験し、大学受験をし実家を離れ、新卒でそこそこ大手に入社する、という「自分の狭い視野の中での普通」の人生を歩んできたので(今思うと経済的にはかなり恵まれた環境にいたのだなと思います)普遍的な人生のレールから外れてはいけない、という気持ちも強かった。

あとは父がよく「誰の金で飯を食っていると思っているんだ」と暴れるタイプの人間だったこともあり、自分のお金で一人暮らしをし、自立して生活することにもこだわりたかった。昔のように父のもとで「生活させてもらう」環境には戻りたくなかったのです… (一時母に連れられ帰省していましたが、その後休職中ながら一人暮らしに戻っています)。

そういう諸々により、自分がバリバリ働きたい、という気持ちも少しはあったと思うけれど、それ以上に周りから見て「ちゃんと働いている」自分でいなきゃという考えが、そのまま自分の人生観になっていたのかな~と今になって思います。

もちろんバリキャリ思考が悪いことだとは思っていませんが、私自身が無理に背伸びをしてまでそこを目指さなくてもいいのかも~という感じで、今後のキャリアについては追々考えていけばいいかなと。

「一度立ち止まる」という決断

一度ドロップアウトした人間に、社会は全面的に優しいわけではないけれど、別に生きていけないほどではないな、というのがここ半年の所感です。まだ転職先で働き始めているわけではないので大口は叩けませんが、少なくとも「次の働き口を見つける」という点では何とかなった。医療や福祉にもたくさん助けてもらいました。感謝しています。

私は特に前職の関連で、同年代の他業種の方よりは、ブランクができることのキャリアへの影響(リスク)を知っている自負がありました。だからこそ休む踏ん切りが中々つかなかったけれど、体調を崩しているのであれば思い切って休職をすることも時に必要だと思います。

お金とか、一度休んで戻れなくなったらどうしようとか、休職したら転職できないんじゃないかとか、心配事はたくさんありますが… 
少なくとも私は、一度立ち止まって考える時間を頂いてよかったと思っています。
また、休みたいと思った時点で、ある程度まとまった貯金額があったことは休職への後押しになりました。できる限り平時からお金は貯めておくべきだと思います。

終わりに:これからの人生について

4月から働くにあたって、いろんな方から「最初から頑張りすぎないこと」「自分のペースで、体調維持を第一優先にすること」とアドバイスを頂いています。私も、とにかく無理をせずに、最初の3か月は無遅刻無欠勤で行けたらOKくらいの心持ちから始めるつもりです。

幸いなことに、志望度の高い会社からやりたい職種での内定を頂いたので、できる限り長く働いていきたい。そのためにまずは自己管理を大事にしよう、と思っています。今は「また体調を崩したら…辞めてしまったら…」ということは、敢えて考えないようにしています。

大きく人生の話をすると、正直、この先特にやり遂げたいこととかは無いし、今のところ結婚や出産もするつもりがありません。「何のために生きてるの?」って聞かれても分からないし、今の暮らしを維持するために働いて、寝て、たまに遊んで、という生活がこの先何十年も続くかもしれないと思うと、気が遠くなることもあります。

でもまあ、とりあえず、生きていければいいかな~と思うことにしています。半年休んで「人生ちゃんとしなきゃ」「何か志をもって努力し続けるべきだ」みたいな肩の力は抜けた感覚があります。

まだ読み切っていない大人買いした漫画があるし、公開が楽しみな映画や、趣味のコンテンツのイベントもある。落ち着いたら旅行いこ~って言ってくれる友達もいる。だからとりあえず、目の前の1週間頑張る。
その積み重ねで、いつか振り返ったときに、休んでいた時期のことを「あ~そんなこともあったねえ」と笑えるようになったらいいな、というスタンスで。

最後、急に話が逸れた気がしますが(すみません)、とりあえず休職期間や付随する自分の気持ちの変化については、ざっとこんな感じです。

もちろん、転職することがゴールではないので、体調第一で、無理をしすぎず、歩いていこうと思います。

長くなってしまったので、いったん今回はここまでです。
もしここまで読んでくださった方がいたら、ありがとうございました。
皆さんの生活が安らかであることを祈っております。