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なぜ日本人は英語ができないのか

「英語を学校入れると10年以上勉強しているのに英語ができない」という悩みを多くの人が感じていると思います。私自身は中学校の時から他の人よりは少し得意くらいのレベルから高校、大学へとステップアップし今では英語上級者と呼ばれるくらいの力があると自負しております。
今回は日本人にとってなぜ英語が難しいのか、習得に時間がかかるのか私の考え科学的に言われていることを混ぜながら話したいと思います。

言語の距離

オランダ人にとって英語を学ぶのはとても簡単であるが、韓国語を学習するのは難しい。日本人にとって英語を学ぶのは難しいが韓国語は比較的簡単である。なぜこのような差が生まれるのでしょうか。その理由として見出しにもありますが母語との距離が挙げられるでしょう。

オランダ語と英語は先祖となる言語が同じであるため共通点がとても多いです。そのため英語の学習がスムーズに進むのです。しかし日本語と英語はとても離れているため共通点を見つけるのが難しい。例えば日本人にとって習得がとても困難であるとされる冠詞について考えると良いでしょう。日本には冠詞というものがないためその概念と使い方を1から学習する必要があるのです。手掛かりなく何かを学んでいるようなものです。よって日本人にとっては英語学習が難しいのでしょう。一方で韓国語と日本語は文法が似ていることもあり習得が簡単であると考えられます。

テニス部の人が卓球をやったときにとても上手であるのと似ていますね。これはテニスと卓球に共通点がありコツを掴むことが簡単なのでしょう。しかしサッカー部の人が卓球をやってもテニス部の人より早く上手になることはあまりないでしょう。これはサッカーと卓球の共通点が少なくかなり低いレベルから学ぶ必要があるからです。

しかし言語が近いから習得が何の困難もないかと言われるとそういうわけでもないです。ほとんど同じように使える単語が母語ではある表現で使える一方、第二言語では似た表現で使えない場合、その学習者は第二言語でも使う傾向にあるのです。また言語の距離が近いほどスペルが似た単語が多くなるためスペルミスの可能性も上がるでしょう。

まとめ

日本人が英語学習に時間がかかる要因として言語の距離をあげました。言語が近ければ近いほど全ての場合に良いというわけではないですが有利であるのは間違えないでしょう。
次回ではもう1つの理由である「動機付け」について話した後に日本で効率的に英語を学習するためにはどうすれば良いのか書きたいと思います。

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