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仕事復帰の不安を減らすために、参加するプログラム(りぼら)

ひさしぶりの投稿です。

がんサバイバーとして新しい自分の人生やキャリアを創ること、そしてその過程で考えていることや得た情報をこのnoteで発信していきたいと思っています。

今日は、私が今年の2月から参加していたがんサバイバーの為の就労支援事業である「りぼら」の情報提供です。

「りぼら」とはリハビリボランティアの略でがんサバイバーや理解ある方と一緒に、仕事の復帰を目指していくプログラムで日本キャリア開発協会が主催しています。
(現在のところ、国の休眠貯金を活用した事業なので参加は無料です)

参照:https://www.j-cda.jp/about/hatarakikata/ribora.php

ざっくり言うと、セミナー・ワークショップ4回から5回とカウンセリング数回を体験しながら、職場や仕事復帰にむけて心を整理しながら動き出そう・・という意図のプログラムですが、なかなか初めは内容がピンとこないかもしれません。。

私も始めは内容よくわからなかったのですが、時間もあるし、何か仕事復帰のきっかけになる情報が欲しい、気持ちの整理できるかも。。という意図で今年の春に参加しました。

特徴としては

●がんサバイバー向けのキャリアカウンセリングは無料で受けれる機関も多くなっていると思いますが、この「りぼら」はキャリアカウンセリングだけでなく、仕事復帰に向けて心や思考の整理をするワークやお仕事体験プログラムがセットになっていることです。

ただ、カウンセリングを受けて終わりではなく、その後のセミナーやワークをしながらフォローしてもらえます。

また、がんサバイバーの方がカウンセリングをしてくださったので、状況をとても理解してもらえる安心感もありますし、とても納得性が高く、がんになって仕事をどう再開するかについて、迷いが減りとても有益でした。

他には

●このプログラムはがんサバイバーやがんに理解があるカウンセラーの方と一緒にワークをやったり、お仕事体験に参加するので、安心感があります。もちろん、話したくないことは話さなくてもいいのですが、つい自分の病気のことや不安に感じている本音なども話してしまう雰囲気がありました。

私の場合は、これまで患者会では、仕事について話す機会はなかったし、他の方の仕事やキャリアについては情報も少なかったのですが、ここで様々な情報も得られますし、なんといっても仕事復帰に特化している会なので、りぼらは前向きでいいなと思いました。

●沢山のワークも自分の過去や未来を設定するために効果的でした。
私はがんを経て、過去はすべて捨てて、生まれ変わる・・みたいな気持ちもありつつも、じゃあどう再生するのか、仕事でどうしたいのか迷いがありました。

病気前にやりたかかったけどできなかったことを、やっぱりやらなくては・・という気持ちと、いや、新しい自分になったので過去は捨てて、全く新しいことをしたいと思う気持ちがありました。

でもこの「りぼら」を経て、捨てるものと残すのものがあっていい。
変わるものと変わらないものがあっていい。そんな気持ちの整理ができたような気がします。過去も含めて自分ですから・・

過去を振り返るワークや価値観ワークでも発見がありますが、それ以外にも毎回、参加の皆さんからフィードバックをもらうので、自分で気づかないことを言われて新発見が多かったですね。

●また、お仕事体験はすべてオンラインで完結でしたが、ひさしぶりの仕事感はありました。

お仕事体験は、1週間程度自分のペースで、ある組織の仕事(頼まれごと)をやってみるという内容です。内容は自分ができるものを選択します。

私の場合はがんになってから、知り合いの仕事を手伝う程度で知らない会社、人と接する機会は久しぶりで、めんどくさいな・・と思ったりもしましたが、最終的には、なんだか仕事ぽくて新鮮でもあり、楽しさがありやってよかったな・・って思いました。

ずっとダラダラ生活だったので、いい刺激になりました。やっぱり、外にでないとだめですね。
また、自分が仕事に求めているものを再確認もできましたよ。

●他にはがんサバイバーを雇用している企業の経営者の方のお話も聞くこともでき、客観的な・・というか別の視点を知ることができました。社長よりがんサバイバーの方を雇用されていて思うことを聞いたわけですが、特にがんの経歴を採用時で話すか話さないか、、なんかについても率直な意見を聞けたのが良かったなと思います。

がんになった過去も人生の一部なので、隠すのは自分の人生を否定していることになるのでは?みたいなご意見があったように思います。

確かに・・。ちょっとドキッとしました。こういうことを言われると。
カミングアウトする、しないは悩むところですが、こんな社長さんだったら素直に言えるでしょうねえ。

そんな感じで、沢山の気づきがあるプログラムでした。

私は動き出す勇気や気付きは沢山もらったものの、まだはっきりしないまま数か月すぎています。(苦笑)

でも、気持ちの整理はついています。コロナの状況などもあって躊躇がありますが、そろそろ始動かな。。と言う感じです。

りぼらプログラムは年内あと2回開催で、7月初めに説明会がありますので、興味がある方はサイトからアクセスしてみてくださいね。

https://www.j-cda.jp/about/hatarakikata/ribora.php



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