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そろそろ限界では?「PTAの終わり」が始まった!

コロナ禍を経て、PTAがなくなったり縮小している地域も多いらしいけれど、うちの学校にはまだPTAがある。去年までは、全員強制的に加入させられていたけれど、ちょっと前にお便りがきて、来年度からは加入するかどうか、選べるようになった。
私は今年、早々に役員を終えたのもあって、誰に相談することもなく、例年通り加入したのだけど、そうでない人もいた。

PTA役員決めの不満と不平等

先日会った友人は、週3で仕事をし、その他の日は、近くのご実家に行って介護を手伝っている。PTA役員は、立候補者がいない場合は、くじ引きで決めることになっているのだけど、理由があれば免除される。でも、「仕事」は免除の理由にはならないと書かれていた。彼女は憤る。
「仕事は対価をいただいてやっていること。責任もあるし、いい加減にはできない!それなのに、免除にならないなんて。役員に当たってしまっても、それを理由に仕事を休むことなんてできない。絶対に休まない!」
そうだよね、そうだよね。確かに、彼女の仕事は、相手の都合もある。相手はその予定のために都合をつけてくれているわけで、「PTAがあるから変更で!」なんて、言えないよな…と想像できた。でも、その後の言葉には、ちょっとムムッとなった。
「仕事にも、融通が利く仕事とそうでない仕事がある。役員は専業主婦とか、できる人でやってほしい。そうじゃないなら、加入したくない!」
分かるよ、分かる。でもね、「融通が利く、時間的にできる人」(私含む)は、役員をやりたいわけじゃない。なのに「できるよね?」って、毎回押し付けられたらたまったもんじゃない。それって全然平等じゃなーい!

加入しない選択肢ができたことによる新たな不平等

そんな話を聞いた数日後、PTA広報の集まりでも、来年度のPTAについて話題に上った。
A:PTAに加入しないとどうなるんですかね?
B:結局、子どもに差はつけられないんだって。
  だから、PTAに入っていなくても、記念品なんかを渡すときには
  入っていない子の分も用意はする…って方向で話しているんだって。
A:じゃ、入らない人はお金を払わず、役員になることもなく、
  PTAのメリットだけを享受できるってことですか?
B:うん…今のところはそうみたい…
A:それなら、入らない方が得ですよね?
B:うん…そうだよね…
いつもは穏やかなご近所さんが、珍しくとても不満そうな顔をしていた。
「そんなの、おかしいよね!お金も払っていない、役員の仕事に協力もしない人のお子さんの分も負担になるなんて。ねぇ?」
同意を求められたけれど、“役員ができない”と言っていた友達の顔が浮かんでしまったし、微妙な反応になってしまった。

多くの人が不満を抱えたまま、PTAはどこへ進むのか?

どちらの言い分も、ぐうの音も出ないくらい正しい。今までPTAは強制参加で、役員に選ばれた誰かが自分の時間を差し出すことで犠牲になって続いてきた。でも、「加入しない」ことも選べるようになってしまった今、お金も負担し、役員も引き受ける、PTAに加入した組は黙っているだろうか。あの穏やかなママが、今までになく厳しい口調だったくらいだから、きっとそうは問屋が卸さない。だってどう考えてもおかしいもん。もうこの制度、破綻していませんか?このまま、うやむやで続けるのは難しいだろうなぁ…と、前から思っていたけれど、その思いが確信に変わった。

息子の中学卒業まではあと2年。あと2年のうちに、変わるかな?ひょっとしたらなくなるかな?私はもう役員を済ませたので、正直どちらでもいい。でも、どう進むのか、野次馬根性で見届けたい気もする今日この頃の私です。


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