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たかが50円、されど50円。-50円の落としどころが切ないよ

今日、夫に頼まれていた印鑑証明書を取りに行った。コンビニでも取れるらしいから、帰った後に行ってもイイよーと言ってくれていたので、どっちでも良かったけれど、いくらコンビニまで徒歩2分とはいえ、仕事から帰って、また出かけていくのは疲れるよねーと思って、私が行くことにした。

役所の窓口で、印鑑証明のカードと念のため持って行ったマイナンバーカードを出すと、コンビニの方が50円安いですがいいですか?と訊かれた。えっ?そうなの?…考えること…5秒。
「せっかく来たんで、ここで作ります」
はい、マイナス50円。
でも、せっかくここまで来たし。用紙も記入したし。お姉さん、対応してくれてるし…で、マイナス50円。
「えっ?それなら辞めて、コンビニに行きます」と言ったら、「えー、この人そんなに50円が惜しいんだ…」とか思われそうで、ちょっと見栄を張ったのもある。いずれにしても、マイナス50円。

大した金額じゃないし、まぁ、良かろう。だけど、何だろう?このそこはかとない、損した気分は…。わざわざ出かけて行って、用紙も書いて、ドキドキしながら人とコミュニケーションを取って、それでマイナス50円。

私は何にその50円を払ったんだろう?と、いつものようにウジウジモヤモヤ考えていたら、ひらめいた。社会とつながるという経験に50円を支払ったのだ。悲しいかな、もはやリハビリじゃないか。そして、それに納得できてしまったことに、なんだか一人切なく情けなくなった本日の私である。


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