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好きなもの、好きなこと

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映画・本・コーヒーなど、好きなものについて綴ったエッセイ
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#映画感想文

映画『ミッシング』から、失ったものものを考える

観たら、絶対に苦しいに決まっている吉田恵輔監督作品。でも、どうにも引きつけられて、観ない選択はないのです。石原さとみさんの気合の伝わる番宣もたくさん目にして、待ち遠しくて、初日の初回に行ってきました。 あらすじ『ミッシング』=行方不明・見つからない・欠けているあらすじにもあるように、娘の美羽が行方不明になって3か月というところから、この映画は始まる。いなくなった娘を探す話だと思っていたので、母親である私は、沙織里目線で観ることになるのかな?と思っていたのだけど、沙織里が頑張

映画『ほつれる』がAmazon Primeにあるので、魅力について語ってみる

昨年、私が観た映画52本を振り返ってみて、ダントツに印象に残っているのは加藤拓也監督の『ほつれる』。観ている最中、登場人物全員にドン引きしまくって、あまりに引きすぎて、映画を観ている間中、暗闇で薄ら笑うか、眉間にしわを寄せているかのどちらかだった。84分間の上映時間中、60分くらいは思い通りにならない自分の表情筋と闘っていた。 それなのに、どうしようもなく魅力的で、忘れられなくて、癖になってしまっている。なぜだ。 分からないけれど、もしかしたら、私と同じ感覚を味わいたい奇特な