あの場所が

代わり映えのしない学校と真逆にある場所。
最初の頃は恐くて、緊張感があったけれど、今となっては、暖かく、安心感があり、刺激的でどこか冷たい、そんな場所に出会った
そんなお話を。

毎朝変わらない道を母に車で送って貰って、変わらない道を通って、僕の中で色褪せない曲を聴いてスタスタ歩いて通っている。今はワイヤレスイヤホンが流行りだが、僕は決まって有線のイヤホンを使う。音が伝わっている感じが好きだ。絡まってしまうのもまたそれに味があるなんて思ってしまっている。登校している途中、あるいは授業中、あるいは友達と話している最中。
「そうだった、俺って高校生だけどバンドマンなんだよな」とふと思い出す。
それほどに学校での自分と、あの場所にいる自分は違う。まだ青二才で齢17。ライブハウスに通いだしてからはまだ1年と半年強。それでもあの場所が好きでたまらない。
バンドをしているっていう肩書き、もしくはステータスだけで少しみんなより違う世界にいれる気がした。だから周りの友達を冷静に見ることが出来て、こうやって付き合っていけばトラブルなく過ごしていけるだろうと試行錯誤して付き合いをするようになり(クラスの奴らは、かなり不真面目で、普通にモラルがなかったりケジメが無さすぎて、何度か叱ったことはあるが)かなり自分を抑えて生活している。
全く苦ではないからそれでいいし、それも自分であることは認めている。
新しい講座になり、グループ活動をする時も、進んで仲良くする必要がないため少し壁を置くように勝手になってしまっている、でも何より「仲間」という存在が強すぎてこうなってしまったのだろうと思う。良くも悪くも。

ちょっと長くなりすぎてしまうから続編はまた今度にしようかな!
またね

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