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映画「コンテイジョン」を見た

先日、今話題の映画「コンテイジョン」を見ました。世界的なパンデミックを引き起こす未知のウイルスと、人々の闘いを描いた映画で、2011年に発表されています。

なぜ、9年前の映画が今注目されているのか。それは言うまでも無く、映画で描かれている世界が、今の社会状況と似ているからです。

9年前、上映開始当時のこの映画に対する評価を見てみると、「大袈裟だ」とか、「現実味がない」といったコメントが多かったそうですが、現在はというと、「ピッタリ今と重なっていて恐い」というコメントで溢れています。

え、そんな映画があるのかと、私も気になってしまい、恐いのを承知で見ることにしました。


感想

恐かったです。評価にあった通り、驚くほど今の状況と重なる点が多かった。予言していたのかって思うほどでした。

ウイルスの発生源がコウモリで中国から始まっていること、バイオテロ説を疑う政府、医療従事者の感染、隠蔽を疑われるWHOやCDC、根拠のないことを発信するメディア、それに惑わされる人々。

中でも学校や都市の封鎖が起き、人々がスーパーで買い占めをするシーンはまさにって感じで印象的でした。やっぱり人が一番恐いなと、そう思わせてくれる映画でした。

最初から人がバタバタ死んでいき、最後にはワクチンが開発されて終わり。映画としては少し地味で、物足りなさを感じてしまうかもしれません。ですがその地味さが逆にリアルでした。恐いと感じたのは予言していたような内容だったから、ではありません。そのリアルさです。

現状と違ったところを挙げるとするならば、ウイルスの強さですかね。映画で出てくるウイルスは、感染力が高く、致死率も20%~30%くらいとめちゃくちゃ強い。正直なところ、コロナがこのレベルのウイルスじゃなくて良かったと思ってしまいました。

いやいや、全然良くない。そう思ってしまった自分が恐いです。コロナに対しての感覚が麻痺しているのかもしれません。この映画はそんなことにも気づかせてくれます。

勉強になることもありました。WHOやCDCの人たちの動きが細かく描かれていて、こんな風に感染者を探すんだ、とか、ワクチンって作るの大変なんだな、とか。報道ではあまり分からない医療従事者の裏側を知ることが出来て、そう言った意味では彼らをとても身近に感じることができました。

これから起こりうること

いつかは分かりませんが、近いうちにワクチンが開発されるでしょう。実際にワクチンになりうるとして注目されている薬も最近ニュースになっています。

そうなると起こってくるのが、「誰がワクチンを最初にもらうか」問題だと思います。映画の中では、誕生日で人々を分け、くじ引きで順番を決めていました。

いざ日本がその状況になったとき、政府はどんな策を講じるのか、注目したいと思います。

最後に

今だからこそ見るべきで、今だからこそ恐いと感じることが出来る映画「コンテイジョン」。自分たちのコロナに対する今の意識をはっきりさせてくれる、そんな映画です。もっと多くの人に見てもらいたいと思いました。

興味がある方は、是非。見た人は、感想も教えてください。

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