紗良

(18)→(23) 空想のなかの現実のおはなし。 noteとわたし個人を結びつけないで…

紗良

(18)→(23) 空想のなかの現実のおはなし。 noteとわたし個人を結びつけないでいただけたら嬉しいです。

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  • toritsubu―呟き―

    Twitterでの呟きをまとめたものです。文末・助詞等に手を加え、noteらしい形にしました。

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    わたしの紡いだ言葉たちの場所。

記事一覧

(未完成)

2024.06.23 「きちんと名付けて、語りの場に上げること」 これが最近の私に与えられた課題だ。 三度の飯より言語化が好きなくせに、名付けることは昔から大嫌いだった。 …

紗良
3日前
1

2024/4/25

どこまでも自分をメタに見ようとしてしまうからしんどいんだろうな〜と思う。 「こうしているってことは実は自分はこう考えているに違いない!なんてだめなやつだ!」と思…

紗良
3日前

空想と過去と現在、ちょっとだけ未来。

幼い頃、よく空想をしていた。 自分がお金持ちで、優秀で、可愛くて、みんなの憧れだという夢。 ほしいものは何でも買えるし、車で送り迎えしてもらえるし、可愛い洋服も…

紗良
2か月前
3

“かもしれない” 日。

8月1日。 お世話になったひとの誕生日 “かもしれない” 日をお祝いした。 お祝いしたと言っても、直接会ったわけではない。それどころか、どれほど会いたくても、もう一…

紗良
2か月前
10

戦い。

2024.02.19 流れる景色を見ながら、自分の部屋の窓を思い出した。 今日の曇り空が、眠れなかった日の窓の様子と重なる。隣の家の壁がこんな感じの色だった。 最近、夜眠…

紗良
3か月前
1

言語化。

2024.06.13 言語化は救いだった。 言葉にすることでそこに「ある」ものとして立ち現れてくれるから。 話すことはもっと救いだった。 そのまま抱えておくには重すぎるもの…

紗良
3か月前

「分かっている」選択肢。

伝わらないんだなあと思った。 そして、伝わらないならもういいかな、とも思った。 “伝わらない“ という絶望は想像以上に心を消耗する。 それならば口を閉ざしてしまおう…

紗良
4か月前

溢れて落ちて。

投げられた善意を受け取れば それはたちまち悪意へと変わる。 向けられた好意に応えれば それはたちまち毒となる。 その中でわたしは 何を信じればよいのだろう 今まで信…

紗良
9か月前

受け取ること。

「他人に "抱きつく" のは好きだけれど、他人に抱きしめられるのは苦手」というのを、何度か親しいひとに話したことがある。我ながらとてもわがままな言い分だなあと思う。…

紗良
9か月前

「普通」という魔法。

「みんなも同じだ」っていうのと、「自分だけ "そう" 」であることと、どっちのほうが負担が少ないの? その質問を聞きながら、ああそんな問いもあったなあと思い出す。あ…

紗良
9か月前
1

tsu. 明けない夜はないけれど、陽の沈まない夜もない

2023.11.17 朝が来なかった夜はないけれど、夜が来ない朝もないんだよなあと思ってしまう。 そしてわたしは、次に来る朝を楽しみにするよりも、そのあとに巡る夜の寒さを…

紗良
9か月前
2

tsu. あと一度でもこの夜に引きずり込まれるくらいなら、無数にある朝を手放した方がどれほど楽か。

2023.11.18 みんなに言われるんです。「いつかは終わるから、終わりは来るから」って。ちがうの、もう一回たりとも経験したくないの、今までは「耐えられた」かもしれない…

紗良
9か月前
1

tsu.正負の言語化

2023.11.18 好きなものについては感情をそのままに取っておこうと言語化せずにいるくせに、苦しいものに対しては持ち続けるために言語化を繰り返す。その結果、負の方向の…

紗良
9か月前

2023年夏〜冬。

夢の話をしよう。 私が半年間囚われ続けている夢の話を。 私がいつも夢を騙って現実の話をするせいで信じてもらえないかもしれないが、本当に夢の中でのお話なのだ。 私の…

紗良
9か月前
1

心臓がぎゅってする。

卒業論文提出と院試出願を来週に控えた今、一刻も早く完成に向かうべきなのだろうが、少し立ち止まりたくなってしまった。 「心臓がぎゅってする」 このような感覚を抱い…

紗良
10か月前

想い。(再)

2020.6.27投稿(2023.12.5再投稿) 本当はすごく綺麗に書きたかったんです。 私の理想とする「虹色に輝くガラス細工の蝶々のように精巧」な文章。 字も綺麗に。整ったフ…

紗良
10か月前

(未完成)

2024.06.23
「きちんと名付けて、語りの場に上げること」
これが最近の私に与えられた課題だ。

三度の飯より言語化が好きなくせに、名付けることは昔から大嫌いだった。
自分の状況や経験や症状に名前がつくことが怖くて仕方がない。「カテゴライズされたい子」だと鼻で笑われてしまうことが何よりも恐ろしかった。
今だってとても怯えている。

けれどもそうやってわたしが「名前」を認めてこなかった結果、そ

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2024/4/25

どこまでも自分をメタに見ようとしてしまうからしんどいんだろうな〜と思う。

「こうしているってことは実は自分はこう考えているに違いない!なんてだめなやつだ!」と思ってそれを話し、それを話したことに対して今度は「わたしはこうやって話すことで『そんなことないよ』を待っているに違いない!なんてだめなやつだ!」をやるのでよくないのかなと。

これもこれでメタの自分ではあるんですが……

メタの自分がいるこ

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空想と過去と現在、ちょっとだけ未来。

空想と過去と現在、ちょっとだけ未来。

幼い頃、よく空想をしていた。

自分がお金持ちで、優秀で、可愛くて、みんなの憧れだという夢。
ほしいものは何でも買えるし、車で送り迎えしてもらえるし、可愛い洋服もたくさん持っていて、頭も良くって、みんなが褒めてくれて、お姉ちゃんみたいな他人がいて、周囲から愛される存在。
あまりも自分勝手な設定すぎて、他人に語るのはとても恥ずかしい。けれど、毎日毎日そんなことを考えながら生活していた。

こうやって

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“かもしれない” 日。

“かもしれない” 日。

8月1日。
お世話になったひとの誕生日 “かもしれない” 日をお祝いした。

お祝いしたと言っても、直接会ったわけではない。それどころか、どれほど会いたくても、もう一生会えないかもしれない。今、どこで何をしているかもわからない。
それでも何かしら繋がりが欲しくて、誕生日 “かもしれない” 日にそのひとの幸せへ思いを馳せることにしたのだ。

誕生日 “かもしれない” と知ったのは、その日の朝だった。

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戦い。

戦い。

2024.02.19

流れる景色を見ながら、自分の部屋の窓を思い出した。
今日の曇り空が、眠れなかった日の窓の様子と重なる。隣の家の壁がこんな感じの色だった。

最近、夜眠れるようになった。
3時間がやっとだったのが、4時間、5時間、6時間と増えていく。まだまだ何度も目覚めるけれど、気がついたらこんなにも眠れるようになっていた。少しずつ回復しているんだなと嬉しかった。

そんなようなことを呟いた

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言語化。

言語化。

2024.06.13

言語化は救いだった。
言葉にすることでそこに「ある」ものとして立ち現れてくれるから。
話すことはもっと救いだった。
そのまま抱えておくには重すぎるものたちだったから。
けれども、話すにはあまりにも生々しくおどろおどろしいモノたちと出会ったとき、「話せない」ことに気づかされて目の前が真っ暗になった。

「対話」について考えれば考えるほど、
自分のありのままに話すなんて無理じゃ

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「分かっている」選択肢。

「分かっている」選択肢。

伝わらないんだなあと思った。
そして、伝わらないならもういいかな、とも思った。
“伝わらない“ という絶望は想像以上に心を消耗する。
それならば口を閉ざしてしまおう、という考えることは特段不思議なことでもないだろう。
「調子が良いはずなのに苦しい」という葛藤に嫌というほど苛まれているのに、自分さえ認められないその苦しさを正の方向へと結びつけられる悍ましさに耐えられなかった。

人は無意識にジャッジ

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溢れて落ちて。

溢れて落ちて。

投げられた善意を受け取れば
それはたちまち悪意へと変わる。
向けられた好意に応えれば
それはたちまち毒となる。

その中でわたしは 何を信じればよいのだろう

今まで信じていたものが
音を立てて崩れゆく
掬い上げようとしても
さらさらと指の間を溢れ落ちて
壊れていくそれを ただ見つめている

それがどこで止まるのか 私にもわからない
引き金なんて存在しない
ただ時が来てしまっただけ
重力に逆らうこ

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受け取ること。

受け取ること。

「他人に "抱きつく" のは好きだけれど、他人に抱きしめられるのは苦手」というのを、何度か親しいひとに話したことがある。我ながらとてもわがままな言い分だなあと思う。

好きなのに、嬉しいのに。
どうしても恐怖が強く出てしまう。

中3か高1のときだったと思う。
誕生日プレゼントに花束を買った。お小遣い制ではなかったから、自分のお誕生日にもらったお金から出したのだろう。駅前のお花屋さんで作ってもらっ

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「普通」という魔法。

「普通」という魔法。

「みんなも同じだ」っていうのと、「自分だけ "そう" 」であることと、どっちのほうが負担が少ないの?

その質問を聞きながら、ああそんな問いもあったなあと思い出す。あのときは「嬉しさ」を聞かれ、今回は「負担の少なさ」を聞かれたという違いはあるけれど。

わたしの答えは変わらず、「みんなと同じ」ことを肯定的に捉えるものだった。

「変わっている」と言われるときに、否定的なニュアンスを含んでいることが

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tsu. 明けない夜はないけれど、陽の沈まない夜もない

2023.11.17

朝が来なかった夜はないけれど、夜が来ない朝もないんだよなあと思ってしまう。

そしてわたしは、次に来る朝を楽しみにするよりも、そのあとに巡る夜の寒さを恐れてしまう。繰り返し訪れる夜から逃れられればそれでよいと、そう思いながら暮らしています。

何度朝が来ようとたった一度の夜が付きまとう限り、わたしは朝の光にも寒さを見出してしまうんだろうな。

tsu. あと一度でもこの夜に引きずり込まれるくらいなら、無数にある朝を手放した方がどれほど楽か。

2023.11.18

みんなに言われるんです。「いつかは終わるから、終わりは来るから」って。ちがうの、もう一回たりとも経験したくないの、今までは「耐えられた」かもしれないけど次の一回でちぎれてしまうの、と思っていた、し何度も伝えたけれど届かなかったなという気持ち。

今もこの思いはずっとあります、「今まで」は平気だったけど次に同じものが来たら耐えられないと思っている。

「過去は変えられない」か

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tsu.正負の言語化

2023.11.18

好きなものについては感情をそのままに取っておこうと言語化せずにいるくせに、苦しいものに対しては持ち続けるために言語化を繰り返す。その結果、負の方向の語彙ばかり豊かになってしまった。物事に寒々しい彩りしか与えられなくなっているようで、とても悲しいことだなと思う。

けれども言語化できないものがあるとすれば、それによって傷を負い続けなければならないわけで、難しい。

言語化でき

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2023年夏〜冬。

2023年夏〜冬。

夢の話をしよう。
私が半年間囚われ続けている夢の話を。

私がいつも夢を騙って現実の話をするせいで信じてもらえないかもしれないが、本当に夢の中でのお話なのだ。
私の見た夢という一つの現実ではあるのだけれど。

2023年6月4日(日)

少し年下の女の子。くるくると巻いた金髪にふりふりのワンピース。いかにも “お嬢さま” といった風貌のその子は、店のオーナーを父に持っていたから、本物のお嬢様だった

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心臓がぎゅってする。

心臓がぎゅってする。

卒業論文提出と院試出願を来週に控えた今、一刻も早く完成に向かうべきなのだろうが、少し立ち止まりたくなってしまった。

「心臓がぎゅってする」
このような感覚を抱いたことのある人はどのくらいいるのだろう。

それが生じるのは、作品に触れたときだったり、音楽を耳にしたときだったり、ふとなにかを思い出したときだったり。
あたかも本当に心臓が掴まれているような感覚に痛みが生じながらも、不快さのみで構成され

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想い。(再)

2020.6.27投稿(2023.12.5再投稿)

本当はすごく綺麗に書きたかったんです。

私の理想とする「虹色に輝くガラス細工の蝶々のように精巧」な文章。

字も綺麗に。整ったフォントの文書でも残しておきたかった。

でも気づいたときにはそんなことをする気力がどこにもなかったのです。

「このままだといつまでたっても死ねない」

そう思いました。

本当は死ぬときに何一つ残したくなかった。

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