見出し画像

動いてないと見えない視力?

わずか1歳のこどもでも、母のIphoneをスワイプして画像を見る世の中、動いているものを瞬時に捉える視力?動体視力とはまた違うとおもいますが一つの静止したものをじっくり見て理解するのではなくて、いくつかの連続した画像なり動画をstoryとしてとらえて理解する力が多分進化しているようですね。

話題のtick tockでの本の紹介なども、そんな行動の一つかなと思います。図書館や本屋さんに出かけ新しい本を手に取ってから読むのではなく、読んだ人のお薦め動画から瞬時に自分が読みたいかどうか心が動いたらオンラインで購入!です。

世の中全体がフラッシュカード化しているような気持ちになることがあります。

でも、その一方で見えているけどわかっていない事を抱えているこどもが多いような気がします。ゆっくりなのに理解につながらないこともあるんです。そんなことが同僚とランチしているときに話題になったので忘れないうちにまとめてみようと思います。

素朴な疑問が二つあるんです。

1見るスピードが速い!けれど何か違和感がある。

子どもたちはipadになれるのが速くて、アップされたドリルをこなしたり写真を提出箱に入れるような操作はほぼできてしまう。何より画像や映像を見てイメージを掴むのが速い様子。

ところが、

紙に書かれた文章を読んだり、問題を解いていると「わかんなーい」とすぐ諦めたり、まず問題に出ている数だけを見て解答しているので質問に答えていないことが多々ある。

すでに文章ではなくて、文字の羅列として脳に入るの?言葉として意味のある捉え方が足りないことが多いよね。特に教科書を読むとき。

文字は止まっているのでゆっくり読めばいい。読んだ後に考えればいい。ところが意外とできない。算数文章題の意味がわからない。

え?そんなはずは⁉

紙も文字も動いていないのにね。そう、動いていない。ところが見ている子どもの方が動いちゃうんです。注視できない!んー。指で指しながらよんでみよう。よし!上手にできた!と思うんだけど 文字を追っているだけでは文章理解にはつながらない。だって一文字一文字を切り離して読んでしまったら言葉にならないでしょう。

デジタル教科書が登場して、例えばコンパスで三角形をかく手順までもがビデオ化されていてクラス全員で見ることができます。何度もリプレイできるので、とても便利。子どもたちも おもしろ~い!なんて言いながらしっかり見ている。

youtubeなんかで見たことは、物知り的に記憶して披露しているけど、ゆっくり読んで考えることはあまりしなくなって、反射や反応で答えを出している方が多いのでは?

2脳が育つ10歳以下の生活がかなり変化した?

細かいスケジュールにのっとった受け身の生活をしている子どもが増えてきて、いつも急いでいるから雑にならざるを得ないよね。

早く早く!って言われながら動いているから、止まるとぼーっとしてしまうのかもしれない。

見る力が変化してきているんでしょうか?それとも、脳の働きが変化しているのでしょうか。

人が見るものを選んでいるというより、もう、目が速く動いている物の方を本能的に選んでしまって、見せられていることになっているような気がします。










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?