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遊戯王 好きなテーマのキャッチコピーバトル! READY!!

遊戯王においてなかなかテーマにキャッチコピーがついていることは多くない。
マスターデュエルによってシクパやソロモードのタイトル等こういったゲームのキャッチコピー大好きオタク層へより刺さる供給が増えてきた。

好きなテーマに素敵なキャッチコピーが付いていることは幸福と呼ぶ他ない。

なればここで話すしかあるまい、私の好きなテーマを。その珠玉のキャッチコピーを。

前置きはもういいだろう。
この闘いに遊戯王オタクの魂を賭けるぞ。


汝、必中ノ魔弾ニ魂ヲ委ネヨ──

やはりこいつを無くして話を始めることはできない。
私の最も好きなテーマである「魔弾」だ。

何よりもシンプルにかっこいい。セリフとしてはザミエルの言葉であると思われる。魔弾から流れ混んでくる彼の意志と捉える事もできる。
どちらにせよ悪魔との契約を意識させる文章だ。文中の本来であるひらがな部がカタカナになっているのも人外との会話感があって素晴らしい。

このキャッチコピーは「魔弾ーデビルズディール」と「魔弾ーブラッディクラウン」との繋がりを感じさせる点が最も素晴らしい。

迷いなく銃を構えるカスパールと苦悩の表情で銃を構えるマックス。そして2人の背後には同じようにザミエルがいる""罠""カード。 
シチュエーションも覚悟も違う2人の男に対し、悪魔は同じ言葉をかける。そして同じように魔弾で破滅の未来を辿る。

全ては悪魔の作った魔弾によって人生を狂わされた者たちにはこれ以上ないほどの言葉である。
ザミエルからの悪魔の囁き、あの胡散臭い見た目に相応しい格がある。ストーリー性、イラストにも全てがマッチしている。

「魔弾」というテーマにこれ以上ないキャッチコピーである。

MDで魔弾が収録されているシクパ「悪魔との邂逅」もとても良い名前だ。ザミエルとの出会いで狂い始める男達の悲劇を現しており美しい。

その闘いに魂を賭けろ!

Stake Your Soul! READY!!

LET'S ROCK‼
VSは見ての通り格ゲーをモチーフとしたテーマだ。
アシストチェンジを彷彿とさせる手札誘発からの入れ替え、ゲージ技のような手札の属性による効果の追加、縦軸参照という軸を意識させる破壊効果。「ニュー・チャレンジャー!」という乱入時を彷彿とさせるパック名。
これら格ゲー要素の再現度の高さはクオリティが高く口角を無限に釣り上げる。

MDのVSシクパによる文章が小見出しにもした【その闘いに魂を賭けろ!】である。VSにおける必須カードであり正キャッチコピーである【Stake Your Soul!】を和訳したものになる。
「Stake Your Soul!」という言葉自体、VSテーマの根幹を成す言葉である。おそらくこれはラウンド前の「いざ尋常に」だとか「Let's ROCK」と同じようなセリフになるのだろう。
〜って絶対〜のオマージュだよなというオタク大好き会話を掻き立ててくれる要素が本当にVSは多くて嬉しい。

VSは正義のテーマなのでStake Your Soul!にVS名称は入っていない。

VS名称はない。だが真ん中のバリバリが「VS」を崩したデザインになっているのはなんとか「VS」要素を入れようとした痕跡が見えて実に好感が持てる。

重ねる思い出

重ねる思い出─
共に紡ぐ、素敵な物語

重ねる思い出
遊戯王で最も美しいテーマキャッチコピーである。
テーマの動き・特性・コンセプトを全て詰め込み一言で収める芸術点の高さは圧巻だ。

素材として重ねるエクシーズを「思い出」に見立てる発想、他の追随を許さない芸術点を誇っている。
素材となるメモリーカードが共に過ごす思い出となり、思い出素材に応じた姿へと成長する。
思い出素材を重ねることで成長する姿は今は育てるものによって変わる。今後はでかいビューティーやプランプが出るかもしれないわけだ。

素材となるものがメモリーだからこそ、始まりのカードがメモリーでないことが美しく生きる。
「ピュアリィ・マイフレンド」の存在だ。これは永続魔法であり、友達になった時の場面である。
速攻魔法であるメモリーカードと違い、永続魔法だ。それが宿す本質は「永遠」
あの日、友達になりそれからずっと友達のまま。出会いの記憶は美しい。思い出の中でも特別なものであることが分かる。
進化形の派生先にマイフレンドは関与しない。それ以上に出会ってからどんな思い出を紡いだか、という点に重きが置かれているから。

あえて出会いの記憶を「メモリー」にしない、という芸術点の高さが光る圧巻の演出となっている。
故に私は待っている、早く実装されないかなと。さらなる新規による「ピュアリィ・マイフレンド」の発展形である「ピュアリィ・マイベストフレンド」を。

この流れでマイフレンドがマイベストフレンドへ変化しないわけがない。
食事制限だけではない。今、私たちの家はお化け屋敷になって謎のデュラハンが反復横跳びをしたり家の中で篝火を焚いたせいで蛇の目したやつらが幅を利かせているからだ。

ピュアリィの素晴らしいところとしてストーリーや世界観として無限に広げようと思えば広げられる点にある。
思い出があり、成長した姿がある。つまりどんな成長系だって出すことができるしそれは即ちどんな思い出だって出すことができるということにもなる。可能性は無限だ。
博士からもらったビリビリするピュアリィとゴム手袋と紐をつけて俺はこいつと旅に出ることだってできる。今、未来をかけて二つの力がぶつかればよそのパートナーピュアリィと合体だってするかも知れない。

思い出一枚からエクシーズをするというのは遊戯王的に見れば脱法も脱法だ。だがピュアリィというテーマから見たらこれ以上ない完璧な再現だ。
むしろこれ以外に「重ねる思い出」というテーマに相応しい動きはできまい。

公式の説明文もピュアリィ世界観を意識した柔和で絵本の読み聞かせのような文体になっている。
実に凝っている。ノアールは守りを固めるカード、いいね?

世界観とテーマの動きが完璧に合わさった最高のテーマ、それがピュアリィ。
その手はモンスターを殴るためでなく手を繋ぐため、その口はモンスターを差別するためのものではなく人と思い出を語るため。
そして最強格闘技完全耐性デッキバウンスで劣等民族マイオナ弱小テーマ野郎を殲滅だ!

God is angry on your doing and want to bring fire flood

神は人の行いに激怒し
火の洪水をもたらすことを欲している

これはクリフォートカード語、彼らのフレーバーテキストである。同時に私の大好きな「インフェルノイド」のことを示した言葉である。

インフェルノイド絡みの話はDTストーリーの一環となるので大きな流れはそちらを追って欲しい。今の流れならいつの日かソロモードで追えるようになるかも知れないが。

小見出しの言葉はインフェルノイドを象徴する一言となっている。シンプルにして圧巻、圧倒的なかっこよさが魅力だ。
クリフォトの悪魔をモチーフとしたインフェルノイドに相応しく、聖書然とした言葉選びにスケールの大きさ。

なによりも墓地さえ超えてしまえば他の追随を許さない圧倒的な火力と手数の暴力を成せるインフェルノイドを「火の洪水」と称するオシャレセンスぶりは震えるほどだ。

リンクカードである「インフェルノイド・フラッド」はクリフォトの悪魔モチーフが尽きたからか「fire flood」を流用した名前となっている。
ネヘモス・リリスに続いての大型トップがフラッドなのも美しい。
設定集によるとフラッドは既存ノイド達の合体系であるとのことだ。
故に全てのインフェルノイド、ひいては合体系であるフラッドを称し「火の洪水」を求めている、に繋げる芸術点が光る。

イラストの全てがかっこよく、設定も厨二好みの良さを抱いている。やはり芝刈り推理ゲートを通してからの後攻捲り、やりたい放題ワンキルは圧倒的な爽快感を誇る。
まさしく「火の洪水」と呼ぶにふさわしい火力の奔流を現した最高のキャッチコピーだ。

勝利のスリーカウント

ジャイアントオーガとパンクラトプスが人知れず試合をしていいワケねェだろォォォッッッ

プロレスがモチーフのテーマとしてこれ以上にかっこよく熱いパック名があるだろうか。あるまい。

VRAINSアニメ5話「鳴動のスリーカウント」を意識したタイトルであるのも美しい。
「勝利のスリーカウント」はあちらより更に美しくかっこよく洗練されている。

闘う男たちにスポットが当たっているのではない。最後までリングに立っていた1人に焦点が当てられている。
そこには死闘がありエンターテイメントがある。だがその全てがフィニッシュホールドによって幕を引かれる。

そうした男たちのリングの果てに残るものこそが勝者とそれを称えるゴングの音。
即ち""勝利のスリーカウント""なのだ。

本当にプロレスモチーフの落とし込みが上手い。それをパック名に使おうというセンスにまた脱帽である。
これを一発ネタで終わらせて欲しくはない。カード化だ、舞い戻った死神などのようにカード化してほしいわけだ。
来るべく剛鬼リンク1モンスターと共にスリーカウントを響かせてほしいと願うばかりである。

純粋にして邪悪なる魂

ルメトモ ヲンエウユシ ツメハ イカハ
ンネヤジルナウコウス ノズルエヴンイ
イシマタノラレワ ルナクアヤジ テシニイスンユジ

イシラバステイテッコ ガイテッセンカイカセ トトプセンコノマーテ テジウソ
イシラバス ガノルイテッナニリクツタシキシイ ヲャシクャリンシ ヤスルィウ モカウコノタガオオ ドナュシッダルーロトンコノトームハバ ヤクッロツアイセ ルヨニンオピオ
ルイテッカヒモサヨ ノイテンセノフーチモ ルアデリマタカノクョリウオキテルケオニウュキチ ルアデ「ウュチンコ」ハフーチモノラレカ
ルイテシウオキテ ハチタズルェヴンイテシイタ 二ズルェヴイナキデウオキテ テレサクャリンシ ラスデチタンゴラド ヤシンセノシホ
イシワサフ ガバトコウイ トイシマタルナクアャジテシニイスンュジ ハマサルケヅツ ヲクャリンシ クナモレソオ クナモイヨマ
ダノウアミカロシム イナシンュジム ハサクアャジ トサイスンュジ
モトダ「クアャジテシニイスンュジ」ハレソニジウド
ルイデンヨト「ンネャジルナウコウス」ヲトコノチタンブジ タシウオキテ 二ズルェヴ ハチタズルェヴンイ
ノモ タシウオキテ シドヤ ヲズルェヴ ハータスンモズルェヴンイ
ノモタレラトッノ レサクョシンシ 二ズルェヴ ハータスンモズルェヴ
ルアデ「ズルェヴンイ」ガノモタシドヤシウオキテ ヲレソ
ルアデエマナ ノノモノソラカチ ハト「ズルェヴ」
イシクツウ ハマサルスイハシ テシテッモ ヲクョリンセンカ クナハデラカチ ナイスンュジ
ルイテットッノシクャリンシ ヘュシンゼウュリノイカッケウョヒ ガダノイオオガコソ モミラカ デノナマーテルナミータルエュデ
イイコッカ ニウトンホガレコ リオテレサナ ガンゲウョヒウイトノモ ルスンセンカ レワナコオ クナウョチヨニカズシ ニウヨノスルイウ ハクャリンシ ノラレカ
クツガナノ「ンセンカ」ハナワウホマ「クャリンシ」タマ
ルイテシウョチウョキ ヲトコルアデャシクャリンシナキテイタッゼ ガラレカテシンカッイ ハラレコ
トコルアデ「クャリンシ」ガウョシイメノナワウホマ ラガナリアデ「ズルェヴ」ハーリゴテカータスンモ
イナイドナコトオ ナイラキ ガイゼングノミヤ
ーワパニウュチルレフア ウイトルトッノ テシクャリンシ 二ータスンモンゾキ
ダキスイダ ガズルェヴ ハシタワ

強き鋼の翼

遊戯王AVを見ていたものなら一発でわかるな。
「鉄の意志と鋼の強さ」こと黒咲さんの思想が存分に反映されたこのシクパ名の本意が。
「孤高なる鮫の流儀」のようなド直球でないからこそ、分かる人が見れば分かる程度に収めている芸術点が。

捻らない言葉だからこそ他意が見えてくる。オタク特有の分かるやつには分かる文脈を満たした名前は見るだけで笑顔が溢れる。
BFのシクパは「舞い上がる漆黒の翼」でシンクロ次元でライバルだったクロウのシクパとも対比になっている。

やはりRRと言えば鉄の意思と鋼の強さなのでそこがリスペクトされているパック名であることは非常に評価点が高い。

一機刀閃

起動! 換装! 薙ぎ払え‼️

私の愛してやまないテーマ「閃刀姫」のシクパ名である。
デッキを組む時に剥きリンケージ追加で剥き今回ロゼエンゲージとリミッター解除カガリのために剥いてファイナルシグマ隊長を一生引かされ続けているあれだ。

見ての通り「一騎当千」をもじった言葉となっている。恐らく残機と抱き合わせでなければ「一姫刀閃」だったろうことが見て取れる。
シンプルな熟語のもじりのため語感が良く覚えやすい。それでいて当て字のセンスも完璧で閃刀姫のものだとすぐ分かるナイスデザインだ。

むしろリンケージの存在を思えば1つの姫でなく、姫は2人いるが機は1つという表現の方が熱く感じられる。
本当にリンケージはデザインが素晴らしい。これほどまでにオタクくんの心を震わせるイラストはなかなかあるまい。

わざわざ載せる必要もないけどな。
だって姫が好きならみんな流石にリンケージのロイヤルはマストで持ってるだろ?
な?

他のカードゲームと違い、遊戯王はバニラにしかフレーバーテキストが付かない。
私はこれが本当に悔しい。かつてヴァンガードやらデュエマをやっていた時、やはりフレーバーテキストがあるといいなあとほくほくしていたのだから。

だが遊戯王にもこのように然るべきファンサービスは与えられている。なればそこでどれだけ満足できるかがいつだって我々の戦いというわけだ。

どれも大好きなテーマである。だがやはり「重ねる思い出」の芸術点は群を抜いて本当に美しい。
テーマコンセプトをデッキコンセプトへ落とし込んでいるという点において右に出るものはない。
座布団だなんだと言われてきたエクシーズ素材をここにきて「思い出」として重ねるという演出にシフトするのは発想力のピュアさに感服である。
早く食事制限を解いてほしいしもっといろんなでかピュアリィも見たい。死ぬまでピュアピュアやっていこうぜ。

これからも、たくさん思い出を重ねような。

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