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ランジュが狩ると言ったら必ず成就する。俺は絶対にランジュのことを好きになってしまう。【5201314】とは決意表明の名前、それは支配のラブソング

ワガママな
理想を抱きしめ
がむしゃらにほら”HUNTING FOR LOVE!!"

5201314/ 鐘嵐珠(法元明菜)

狩るものと狩られるもの。その関係性は惚れたものと惚れられたものに宿る。
あのランジュが「あなたを捕まえ逃がさない」と言ってきているわけだ。それは決定事項だ。
それを成せるから彼女は鐘嵐珠なのだ。強さとはこのことを言う。

だからランジュのことを何も知らずに聞いたらなんて純粋にかっこよく激しい歌なのだろうと震えていただろう。
ランジュのことを知っていると、ただかっこいいだけではなくなる。そしてああ、本気のいつものランジュだと、これが鐘嵐珠なんだと強く気高い存在に震えることができる。

【5201314】は鐘嵐珠のラブソングだ。虹ヶ咲が贈る公式ラブソングもこれで最後となる。そしてフィニッシャーを飾るのはやはりアニメ二期においても最後のピースであったランジュというわけだ。

この曲は非常に情熱的だ。どこまでもまっすぐで、力強く、なによりも熱い。まさにランジュが繰り出すラブソングとしてこれ以上に相応しいもののない解釈一致の出来となっている。
自分の決めたことは絶対に曲げず、実力を持ってやり遂げる。そんなランジュの強さが全面に押し出されている。
曲のタイトルにある【5201314】の和訳、アナタを一生愛してみせるという言葉に相応しい熱い歌詞が特徴的だ。

ランジュは同好会と関わることで変わった。過去のトラウマから他者とのふれあいを恐れ、自分を守るために孤高であったランジュは居ない。
だが俺は、俺達はそんな孤高だったランジュのことも知っている。あの日突如として現れ閃光のように全ての視線をかっさらっていったソロスクールアイドル鐘嵐珠の輝きだけがこの目に焼き付いている。
だからこそ【5201314】の歌詞は俺の心を熱く強く昂らせる。この直情的な歌詞があまりにもランジュなのだ。回りくどい表現も、間接的な描写も多くない。まっすぐ、そのままの魅力でひっぱたかれる。

分かるか? あの鐘嵐珠が本気で”狩り”にくるこの重みが。


一目惚れと狩る側

【5201314】の歌詞において実に特徴的な部分としてまず冒頭からして【对你一见钟情了】と来ているのだ。これはあなたに一目惚れしたという意味になる。
まずそもそも一目惚れからものすごい猛アプローチかましてくるというのはランジュの恋愛観としてあまりにも完璧すぎる。ランジュが一目惚れで突っ走るのは圧倒的に解釈一致だ。

この曲の歌詞は非常にわかりやすい。ランジュがアナタ(あなたであり俺であり私であり君)に一目惚れをして猛アプローチをかける。これが基本だ。
そして歌詞の言葉、語気が非常に強い。基本的なスタンスとしては「絶対アナタを手に入れる」という部分が絶対にブレない。好きになってほしいな、だとか振り向いてほしいな、みたいなフレーズは出てこない。

ここへランジュらしさが無限に詰まっている。【離さない】【捕まえる】といった狩るものと狩られるものを意識させるフレーズがしばしば出てくる。
そう、この恋愛においてランジュは追う側だな。つまりそれは狩る側ということに等しい。事実ランジュは【”HUNTING FOR LOVE!!"】と歌っている。
恋愛であってもやはりランジュはこういうところなのだ。力と強さを感じさせる。

ランジュは自分が好きなのだからアナタもランジュを好きになると本気で思っている。それだけの自信があるし実際にやり遂げられるポテンシャルも持っている。
別に逃げても抗ってもいいよ、その上で絶対に逃さないし捕まえたら離さないから、と。そういう実にパワー系な歌詞が心に染み渡る。
実際小細工だとか駆け引きを駆使して恋愛するランジュは嫌だろ? 俺は嫌だ。鐘嵐珠にはあのわがまますぎる性格でほしい者の世界に土足でずんずん入っていって世界を蹂躙してほしい。
そうしてめちゃくちゃされて「俺の世界」に鐘嵐珠という消えない存在を刻みつけてほしい。そういった観点も含めてあまりにも【5201314】の歌詞は圧倒的に解釈が合っている。

こんな風に「大好きでしょ?」と言われたらそりゃもう大好きだよとしか言いようがない。そしたらランジュも大好きよと返してくるのだからもう無敵だ。この世界最強のカップリングとは俺ラン以外にない。
ビジュアルにおいて絶対的な強さを持つランジュだからこそ、この自信は過信ではない。それでいて無垢、悪意がない。そんなランジュが好きなのだ。
ラブソングにおいてもやはりそこが絶対的にブレないままなのは非常に好感が持てる。恋愛においてもランジュはブレない。とても分かりやすい。

アニメ二期という曇らせ祭りを越えて人間的に大きく成長したランジュに敵はない。彼女が捕まえると言ったらそうなるべくしてなるのだ。
物理的に捕まるだとかそういう話じゃない。本気のランジュが狩りに来て好きにならないわけがない。そういう話だ。そら当たり前だろうが。あんなにも見た目SSSSSSSSSRの爆裂かわいい大型わんこエナジーで飛びつかれて好きにならないなど不可能だ。
あんなビジュアルモンスターに言い寄られて正気など保てるものか。だから鐘嵐珠は強いのだ。

全ての瞬間を共に歩く

個人的に非常に強く心震えるのは歌詞中において手に入れてから、要するに付き合ってからのビジョンに一切言及されていないのがとても高評価である。
シンプルにランジュには思い浮かばないのだろうかなという気持ちとそもそも手に入れることに全てを注力して多分そこから先のことを考えていないんだろうなと強く感じられる。
そこから先については各々ガチ恋の血が導いてくれるだろうということだ。だが見せるものは見せてもらっている。
あるいはあの写真を撮りたいとまごまごしていた時のようなしおらしい雰囲気になるだろう。またあるいは変わらぬ雰囲気で振り回してくるのだろうか。世界は無限だ。

全体的に本当に一貫してランジュらしさで固められており、それは鏡のようにランジュへ求めるものを映してくれる。

その上で俺は想う。ちゃんとランジュを受け入れたいと。最初こそ狩られる形で惚れ込むようになっても。それでもやはり弱いところこそ受け入れたい。だから、最初は過去のトラウマを感じ取らせてほしい。
孤高のスクールアイドル、鐘嵐珠が絶対に見せなかった弱さを受け入れることにこそ俺達の世界の始まりがある。ステージに立つ以上ランジュは絶対に弱さを見せない。そのかっこよさがあるからあの曇らせ祭りだった時のしょげている様子が映える。

真の強さとは弱さの上に成り立つ。彼女の弱さは充分に知っている。だからもう、曇って欲しくない。やりたいことは全部一緒にやりたい。笑顔でいてほしい。

ランジュが【5201314】と言ってくれたのだから、俺も「一生」彼女を受け入れて傍に居続ける。

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