コント「メリーさん」②
この前書いたメリーさんのコントを書いてるときにふと思いついたやつです。
前書いたのはこれ。
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○ 舞台向かって上手側に男、下手側にメリーさん、2人板付き
○ メリーさんが電話をかけたり切ったりするたびにメリーさん側のサスが点いたり消えたりする。これをシーン転換とする。
メリー:(電話をかける)
男:もしもし
メリー:もしもし、私メリーさん。今あなたの最寄り駅に向かってるの
ガチャッ(電話を切る)
男:え…?
メリー:(電話をかける)
男:もしもし
メリー:もしもし、私メリーさん。今あなたの家に向かってるの
男:おい、なんなんだよお前!
メリー:ガチャッ(電話を切る)
男:(電話を見つめる)
メリー:(電話をかける)
男:……もしもし
メリー:もしもし、私メリーさん。今ボウリング場の前にいるの
男:なんだって?
メリー:あなたの家にだんだん近づいてるわ。待っててね
男:おい!
メリー:じゃあね
男:ちょっと待て!待てって!
……そこ、知らないんだけど
メリー:え?
男:ボウリング場。そんなの俺ん家の近くにある?
メリー:あるよーだって看板にレンタルシューズの絵かいてあるもん
男:なんでピンじゃないんだよ。よくボウリングってわかったなそれで
メリー:とにかくボウリング場の近くにいるから。じゃあね(電話を切る)
男:あっ
メリー:(電話をかける)
男:もしもし
メリー:もしもし、私メリーさん。今コンビニの前にいるの
男:近くにコンビニないよ!
メリー:あるから!
男:ないから! どこ行ってんだよ
メリー:ちゃんと歩いてるもん! 私ちゃんと地図読めるもん
男:ほんとかよ
メリー:えーわかんないかなぁ。隣がうどん屋さんとクリーニング屋さん、向かいにラーメン屋さんとクリーニング屋さん、交差点の角にクリーニング屋さんと、あとクリーニング屋さん
男:激戦区じゃねえか!
メリー:あっ、うどん屋さん、毎日カレーうどんフェア開催中だって!
男:それでクリーニングが多いのかよ。服にハネるから。激戦区の謎が解けたわ
メリー:もうすぐ着くと思うよ!待っててね~!(電話を切る)
男:……かわいいな
メリー:(電話をかける)
男:もしもし
メリー:もしもーし、私だよー誰かわかるー?
男:え、わかんないなぁ
メリー:ちょっとーひどい!
男:ごめん嘘だって。メリーだろ?
メリー:あっ、やっと名前で呼んでくれたね
男:まぁな。もう知ってる仲だし
メリー:知ってる仲、か……
男:うん?
メリー:そうだよね、私たち、それ以上でも以下でもないもんね
男:いや、そういうことじゃ……
メリー:ううん、わかってる。私も頭のどっかではそうなんじゃないかなって思ってたし
男:というかお互いまだなにも知らないだろ? 今のままだとただ道に迷ってるだけだし
メリー:道に迷ってるだけじゃないよ。いつかここに一緒に行けたらなって思って
男:まさか
メリー:うん! いつか一緒にクリーニング行きたいなって
男:ボウリングじゃないんだ
メリー:そこはほら、段階ってものがあるから
男:まずクリーニング屋がデートで行くとこじゃないんだよ
メリー:まぁいいじゃんいいじゃん。……えっ、今デートって言った?
男:あっ……
○ お互い沈黙
メリー:……早く家に行きたいな
男:……汚いよ?
メリー:大丈夫
男:くさいし
メリー:大丈夫
男:洗濯物も溜まりっぱなし
メリー:大丈夫。そのための……ね?
男:(気づいた顔をする)
2人:クリーニング(照)
男:とにかく早く会いたいからさ、来てくれよ
メリー:うん! でも私ほんとに迷っちゃったみたいだな……案内してよ、たっくん
男:は?
メリー:……あっ、間違えました(電話を切る)
男:おい! ちょっと待て! おい!
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