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大学生って、自由だ

先日、北海道の中学生が東京にある私の大学へ見学に来た。大学のキャンパスツアーを一通り終えたところで、中学校の先生から「大学生の魅力ってなんだと思いますか?」と聞かれた。
少し考えて、私は「自由なこと、ではないでしょうか?」と答えた。

高校生までのように校則もありませんし、授業もある程度決まったルールの中でなら自由に決められます。それに、大学生になるとアルバイトを始める人が多いので自由に使えるお金が増えて、行動範囲も広がります。夜遅くに外を歩いていても、補導されることもないですしね。

もちろん、自由な分、そこに責任も伴いますが、社会人ではないので多少の失敗なら許されるというのも大学生だからこそだと思います。

週5・6で学校に行って授業を受けて、休日も部活に宿題に忙しい中学生や高校生よりも、週5・6で働いて残業や休日出勤なんかもあるような社会人よりも、圧倒的に自由な時間は多いと思いますよ。

これが私の回答。

大学生だって忙しいとは思うけれど、自由な時間をアルバイトやサークルなどの“やりたいこと”で埋めているから忙しいのであって、実際に“やらなければいけないこと”だけでスケジュールを組んでみたら、本当に時間はたくさんある気がしている。

その時間をどう使うかが、今後の自分の生き方を変えるような、変えないような。そんな気もしている。

私は生まれた時から東京にいて、区立の小学校、私立の中高一貫校、そして私立の大学へと進学してきた。
私立か公立かは区別しないとしても、ありがたいことに、大学までは進学するというのが当たり前の環境だった。
でも、その北海道の中学生の話を聞いていると、高校までは進学しても、大学には行かないで就職するという選択肢がごく普通に、当たり前に存在していることに気付いた。

だからこそ、経済的な事情は一旦差し置いて、大学進学を選ぶことの魅力が伝われば良いな、と思って回答した内容だった。

今、落ち着いて考えてみると、大学生の魅力はもう一つあることに気付いた。
損得を考えず、交友関係を広げられる最後の期間だということである。

社会人になると、仕事の付き合いで仲良くしておくべき人間関係が生じたり、反対に、仲良くなりたくても仲良くなりにくい人間関係が生じたりすると思う。
それは、ビジネスマンである以上仕方のないことで、でも、そういう社会のしがらみのない、“自由”な交友関係を気付けるのも大学生だからこそだと気付いた。

今ある時間、今目の前にいる人を大切にしたい、そんな風に思う。

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