バレンタイン

今日はバレンタインでした 日付変わっておととい
それでも私的にはバレンタインだった

貴方と2人でたのしむつもりでメイクもして髪も可愛くしました チョコも持ちました なもなき何かを期待していました プレゼントを開ける前のワクワクも持ち合わせていました

やわらかい期待がしょぼくれたのはほんの1時間でした 大して時間はいりませんでした 簡単に溶けました

あまりに拗ねてしまって 次の何かを期待してみました
適当に言い訳をつけてあいつの家に行きました 

何も変わらない 昔からある黄ばんだ電化製品のような暖かさがあります 君の家には 
猫はいないけど 猫のいる家の温かみがあります お気に入りポイントです 何もよく知らないけど、知った気でいます

当たり前になりつつある当たり前のことを済ませ 悲しくなるかな、と思っていたけどもう何も思いませんでした 呼吸をするかの如く当たり前になってきています お前に世界をこじらせられてから四半世紀が過ぎた気がします 流石に嘘だけど 私何が変わったのかな 貴方が変わったのかな 考えても涙が出るだけなのでいつも不安な気持ちは押し殺して眠っています

そろそろ沈殿しすぎて詰まりそうです もう詰まってるから何も考えないのかも〜思考が止まったのかも知れません 涙の蛇口も止まりかけています これ以上前には進めないかもしれません 早くに溶かしておくべきでした

この蟠りも 淡い期待も 貴方を愛していた日々も 瞼の中の楽しい時間も 貴方を嫌うほど好きだった自分も

そんな何も産まないことが頭を駆け巡っていました
ふと隣で眠るお前がとても気持ちよさそうな顔でいるので 息をしているのか不安になりました タバコの煙をギリギリまで近づけてその先が揺らぐのをみて 安心しました 
お前が生きていたことじゃなくて そばにいる人にまだ優しくできる自分に安心しました

当たり前の中の特異な夜でした 帰り道 自転車のサドルは昨日の雪が積もっていて まだ凍っていました

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