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存在意義

悪い意味でなく、
誰かを救いたくてバンド続けてるわけじゃない。

というか、こんな俺が誰かを救うだなんて、むしろ俺はたくさんの人に支えられて救われて今を生きてるわけで、なんて自分の話はしつこく言うものでもないか。
まあでもきっとどこまで行ったって1番大事なのは自分だし、1番可愛がってるのは自分、のはず。
自分の機嫌も取れないこともあるけど、1周まわった頃にはまた自分で生まれ変わりたいと思う。
正直多分どこの誰も、人のためとか言って本当はどうだっていいんだよね、そうやっていい人の顔をしたくなる。俺も同じ。そうやって苦しくなることばっか。

本当は他人なんてどうだっていいんだけど、それでもどうでもいい中で、少なくとも誰かの人生を変えてしまうことがある。
だって俺が変えられたんだ、誰にも誰かの生き方を変えちまう可能性があるっておかしくない話なんだ。
まぁそんな大それた話じゃない、
別にどんなにくだらない理由でも良くて、
音楽を教えてくれたとか、バイト先を紹介してくれたとか、そんなもんでいい。
そんなもんだから変えられる、俺らはただの人間、
いつだって1人じゃそんなことしか出来ない。

そんなくだらないことこそ、
こいつの人生を変えちまおうとか救おうとかそんなの考えてもない奴が、原動力になったりする。
誰かのためにとか自分の身を削ってまでくだらないことを大声出して言ってるやつなんかより、自分を大切に出来るやつが人を大切にできる人なんだと強く思う。

あんなに反対された、バカにされた、かつての俺にバンドをやることを勧めた彼は、お前が有名になったら俺は有名なやつの友達になれるんだもんなって笑ってくれた。それが冗談だとしても、本心で俺のために有名になれよと思ってなくても、でも何となく心動かされてしまうのは、やっぱり綺麗事を並べて応援されるよりも、自分のことを中心に応援してくれるやつの方がなんかそいつのために頑張りたくなるし、何よりなんかかっこよく見えてしまうんだ。

別に人のためにできることを探すことが悪いことじゃなくて、まずは自分を一番に考えててもいいんじゃないかって、その日からずっと思ってた。
でも俺は臆病だった。わがままでいることが怖かった。
ナルシストだとか、自己中とか言われるのが怖かった。
くだらないとか言いつつやっぱり誰かのことを考えてらなにか行動に起こせるって本当にすごいことで、俺には到底できないこと、そっちの方が普通にかっこいいじゃんか。
でもそんなやつになれない俺が俺なりに必死こいて考えて探して気づいて、気づかされてわかった、そのできることが、自分を好きなれる人になって、無意識的に誰かの人生を変えちまえたらなっていう話。

だから無理に人を愛せなくたっていい、
どんなに愛したくても、自分がいなくなってしまったら愛せたはずの人にも届かなくなっちゃうし。
まずは自分を愛してほしい、大切にしてほしい、可愛がってほしい、褒めてやってほしい。
生きてるだけで偉いなんて言われることもあるが、そんな時誰も救ってくれないだろ、言ってくれるだけだろ。
そしたら自分の番だ、愛してやってくれ。
そうやって少しづつ自分のために肥やしていった愛が自分を中心に広がってくれるんだと思うよ。

俺はそのためにバンドをやってる。
もっと自分を愛していけるために。

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