フルリモート体制へ移行して1週間経過した時点での所感

フルリモート体制へ移行して1週間経過した時点での所感

日本でも新型コロナ感染症が猛威を奮い、その様子は連日報道されているので皆さんも敏感になっていることかと思います。

そして、その影響はビジネスにも大きく影響しており、多くの企業がテレワーク推奨や時間差通勤など対策を講じています。

私が代表を務める株式会社ルネイムも2020年2月26日から勤務体制を全従業員リモートワークへ移行しました。

今までもリモートワーク自体の制度は有ったのですが、ここまで大きく取り組んだのは初めてで、殆どの企業も初めての取り組みに戸惑う点もあるのではないでしょうか。

そこで本記事では、1週間経過した時点での私個人の所感をお伝えさせていただこうと思います。

売上への影響

フルリモートへ移行したことにより、クライアントや新規お問い合わせに対するアポイントを全てWEBミーティングで対応しています。

現在お付き合いさせていただいているクライアント様には、担当者から事前に事情をお伝えした上での移行だったのですが今の所問題なく、抱えているプロジェクトも順調に進んでいます。

また、新規お問い合わせのお客様も資料送付・WEBでのプレゼンを経て、新しい契約も1週間で2件増えました。
勿論、ある程度確度が高いお客様だったことも要因ですが、売上は通常時となんら変わらないどころか、やり方次第では「もっと上げられるのかな」と思っています。

正直、最初は多少の落ち込みも覚悟していたのですが、GMO社の熊谷社長のコメントを見て勤務体制移行を決断しました。笑
参照:クマガイコム

というわけで売上に関しては今の所、大きな影響はないと思っています。

タスク管理

弊社ではプロジェクトごとにチームでタスク管理ツールを使って進めています。これに関しては勤務体制はあまり関係ありません。

ただし、個々の作業スピードはバラバラなわけで進め方も当然異なります。
その点に関しては個人の裁量に任せているのですが、ちょっと聞きたいことや緊急を要する事項って仕事していればありますよね?
今までは社内で完結できていたのですが、リモートだと全てチャット対応なので多少のロスが気になっていました。

そこで急いで導入したのがボイスチャットツールです。

これだと勤務時間中はまるで横にいるかのようにサクサク作業を進められますし、生産性もチャットのみと比べて上がりました。
こんな神がかったツールを作ってくれた天才と、発見してくれたスタッフには頭が上がりません。

勿論、在宅勤務なので生活音が気になる時もあるでしょうから、ボイスチャットへの参加は任意にしていますが、それでもこのツールを使って良かったと本当に思っています。

ボイスチャットツールは色々とあるみたいですが、弊社で使っているのは「Discord」というものでPCでもスマホでも使えてなんと無料です。
リモートでの生産性にお悩みの方は是非チェックしてみてください。

メンバーとのセッション

前述の通り、売上やプロジェクト遂行に関しては今の所問題なくやれていますが、やはり毎日顔を合わせていた人と急に会わなくなるのは少し寂しい感じもします。

というのも、単純にツールを活用してアポイントのオンライン化や生産性向上を図ることは出来ますが、社内ミーティングなどの生の声で意見を交換することはとても有意義なものですし、数値化出来ない潜在効果があると思っているからです。

実際に社内ミーティングの内容がそのままクライアントへのサービスへ繋がり好評をいただくこともあるので、やはり顔を付き合わせてのミーティングは時には必要だと感じています。

議論の末に捻出したアイデアやマインドってやっぱりビジネスにおいて大切なことですし、デジタル化が進んでるとはいえ、扱うのはヒトですので今後も意識したいと思っています。

社会の動向について

様々な情報が飛び交い、中には全くのデマが出回ってしまう残念な点もあります。
また、そのデマを真に受けて、更に事態を深刻化させてしまう人が多いのも事実です。

そんな中で、私が感銘を受けたトピックをご紹介します。

上記はエボラニ株式会社というチャットボットの「anybot」を開発・提供している横浜と中国にオフィスを構えている会社なのですが、企業や学校用のツールとして無料で提供しているサービスです。

毎朝、従業員や生徒の体温・体調の情報管理を自動化するサービスで、異常が見られた場合は管理者へ共有され、対策案内までも自動化してくれるツールです。

このツールの何に感銘を受けたのかと言うと、まずは完全無料で提供している点です。
登録から利用まで全てが無料で使えるので、規模に関係なく全ての企業・学校が利用することが出来ます。

そして、このツールは新型コロナ感染症が発症してから開発を行い、自体が収束、つまり災害後には全ユーザーが自動解約されて、同時に全てのデータも消去するとのことです。

ここまでのスピード感で社会貢献出来ているデジタルツールは現状、他に無いと思います。

開発コストがかかっているにもかかわらず、このような対応が出来る同社は間違いなく大きくなる予感が漂っていますよね。

ITは人々の暮らしをより便利にすることができる技術ですが、まさにという感じです。
弊社も使わせていただいてます。

所感まとめ

まだまだ試行錯誤していく必要がありますが、ひとまずはフルリモート移行1週間での大きな問題は見受けられません。

私としてもお客様への対応や従業員の働きやすさ・生産性をより高めるために色々と勉強しているところです。

これを機に社内でデジタル導入を進めた企業もあれば、変わらない企業もあったりと様々ですが、こういう有事に、適応出来るかどうかは企業としての力量が求められるでしょうし、組織の体制が浮き彫りになる場面でもあります。

皆さんの会社でも様々な取り組みを行なっていると思うので、是非情報いただけると有り難いです。

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