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8/13の日記 Loaded/The Velvet Underground

自分のnoteでヴェルベッツを取り上げるのもこれで3回目になる訳で、このアルバムはだいぶ前から持っていたはずなのにちゃんとアルバムフルで通して聴いたのは実は今日が初めてだった。全く聴いていないというと、「Sweet Jane」「Rock'n Roll」のベスト常連組は普通に好きなのでこの二曲はたまに聴いていたくらいではあるが…。

初めて通しで聴いた感想としては、この時レコーディングにドラムのモーリンタッカーが参加していない為、外部のプレイヤーによる普通なドラムの演奏になっていることから少々物足りなさを感じてしまった。やはりヴェルベッツの異質な音の感じはモーリンの風変わりなドラムによるところが大きかったんだと気付かされる。

それと、これは3rdからの傾向ではあるがジョンケイルが脱退してからはメインの作曲者がルーのみとなったのもあって、アングラな面が薄くなってポップな印象を感じた。2ndまでのヴェルベッツは前衛音楽を通ってきたジョンケイルも作曲に携わっていたこともあり、オルタナの始祖たる前衛的な攻めた曲も多々あったが今作のイメージは正にUSロック的なカラッとした開放的なサウンドである。しかし、曲が嫌いかと言われるとそうでもなくそこはやはりルーのメロディセンスの良さが出ていて、どの曲も良い意味で聴きやすい。前述した代表曲二曲なんて正にその最たる例だろう。「Sweet Jane」のイントロなんかは病みつきになる綺麗だと思う。

メンバー内で対立する事も無くなったからかは分からないが、これまで以上にルーのボーカルのテンションも高めなので聴いていて楽しい。曲によってルーに代わってボーカルをとるダグユールの歌声も、対称的な綺麗めで優しいボーカルなのでこれもまたアルバムの明るさに一役買っていると思う。

とはいえ、楽器のサウンド面ではより他のメンバーの影が薄くなったようにも感じるが…。激しい曲が無い分、スターリングモリスンが得意とするジャキジャキのギターバッキングも聴くことができないので本当に存在感がない。

他に今日聴いたアルバム

HOME/Mr.Children …ミスチルのアルバムの中ではとりわけ好きなアルバム、という訳ではないが天気が良い朝には序盤の「Wake me up!」〜「箒星」の曲順がとにかく合うのでたまに聴く。あとは「もっと」あたりもすごい好き。

Caetano Veloso (1968)/Caetano Veloso
…困ったことに最近耳が暇になるととりあえずかけてしまう程度には聴いてしまう。「Tropicalia」からの何かが始まる緊張感、ブラジルらしい賑やかさ、サイケらしいカラフルなサウンドがうまく混ざり合ったトロピカリアの原点にして一番の名盤。

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