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ニューヨークでインド人の専業主婦が自分を愛するまで。『マダム・イン・ニューヨーク』を見て。


はじめてこの映画を見たのはいつだっただろう。
数年前だったかもしれない。

昨日は、とにかく身体も心も鬱々としていた気分だった。
そんな時、また出会えたマダムインニューヨークに感謝したい。



仕事もすまじく気だるかった。
1日中ゆっくりひとりになりたいのに自宅ではなかなかなれない。
人はどこにでもどこまでもいるから。
貴族のように毎週ホテルに泊まる生活も難しい。
暑くて好きな旅行も億劫だ。
何もする気になれない。。

そんな時、「何か気晴らしに…」とベッドで開いたアマゾンプライムでふとおススメに出た。
映画はよい。世界観に没頭できるように環境を整えて、昨晩、再度観たのでここに綴る。


マダムインニューヨークは、ストーリーはもちろんのこと差し込まれる音楽がまた、心に馴染みよくはいる。場面、場面での差し込みがとてもリズミカルでいいのだ。(さすがインド製?)


ネタばれになってしまうので、ここではあまり細かいことをかけないのが残念であるが、とにかく、音楽にも注目して没頭してほしい世界観である。

舞台となるニューヨークに住んでいる姪っ子もまた麗しくて、良いキャラをしているのだ。幾度となく姪っ子の天真爛漫さと主人公の気持ちに優しく寄り添う姿に、頬がゆるんだ。


エキゾチックな美しいインド人女性が主演で、一見日本人の自分には遠い物語のように思っていた。

観始めて数分して、心から共感する涙があふれ出る時までは。


ドラマが生まれる場所は、ニューヨーク。

慣れない海外の土地、はじめての英語、見知らぬ人々。
姪っ子の誕生日の準備のために、ニューヨークに旅立ち、1人おぼつかない英語でカフェで注文するも店員の厭味ったらしい冷たい対応に、傷つき、涙するインド人の専業主婦のシャシ(主人公)


今まで長きにわたり、限られた範囲で生活している人が一歩勇気を出して、見知らぬ場所、しかもニューヨークに飛んだのだ。(あらすじは下記でurlをキャプションしてるから読んでほしい)

つまりは、全てがわからなくて、些細な事も怖いのが当たり前である。

こういった映画をみていて、心が動かされる時は自分のなかで物語に重なり合う体験があるときだと思っている。


イングリッシュクラスで学ぶ個性豊かな仲間たち




私も初めて一人で海外にいった時はあまりに全ての常識がことなり、新鮮であり、ときめき、そして不安だった。


言葉もうっすら読めるくらいで、話せない。
そんな状態でよく旅をしたなと今でも思うがとても刺激的だった。
外国語の難しさは相手に理解する気があるか、ないか、でも大きく変わると思う。
カフェの店員に舌打ちされたり、「はア?(白い目)」という顔で見られることも多々あった😌
シャシのように泣きはしなかったが、、閉鎖的な生活をしてた私にとってはみんなが不親切に見えて、お国自体を嫌いになるところだった笑
今はそんなとこも個性だなと思える。



さて、話を戻して。
慣れないニューヨークの地で洗礼をうけるシャシ。
理解されないコミュニケーション。
伝えられないもどかしさ。


そんな中、
自分の中で長年くすぶる「

専業主婦で、そのほかのことは何も知らない自分。


そんな自尊心・コンプレックスを胸に一歩一歩と自分の殻をやぶって少しずつ前にすすんでいくシャシに勇気をもらわない人はいないと思う。


ストーリーのなかで節々に感じる専業主婦だったシャシの胸に秘めた自尊心の傷つきに共感した。

そして、自分のなかで諦めていたことをぶち壊していくチャレンジングな姿勢に勇気をもらい、「こんな仲間たちががいたらよかったな」と辛かった学生時代を振り返るきっかけになるような。
みんな立場が違うからこそ支えあうあたたかな友情がちりばめられている。

停滞していたり、滞っている人が「私も。」「自分も。」と前向きに頑張るきっかけの手がかりになるような134分だと思う。

https://hitorideemon.hatenablog.com/entry/2016/03/03/233423

「欲しいのは恋じゃないの。欲しいのは尊重されること。」

シャシのこの言葉に、どれだけの日本人がうなづき、共感することだろう。
特に女性たちには。


そしてシャシのまっすぐな瞳を見ながら、改めて自分にとって尊重されることってどんなことだろうと思った。

私の場合だったら、他人や家族からより、まずは自分自身を自分で尊重してあげれているかを振り返った方がいいのかもしれない。と思った。
みなさんはいかがだろうか?
ぜひ マダムインニューヨークを観て思ったことをnoteに綴ってほしいなぁと思ったり。。

ちなみに、もう一つ私の中で刺さった
言葉がある。


「ジャッジメンタル」
ジャッジメンタル・・・何も理解せずに見えたことで決めつけること。


本当はどんな人間なのかなんて考えずに。

あなたの持つ外見的特徴や立場や年齢や
性別や出身という外側から
推測しうることだけで、
個性を判断をされること。


詳しくは映画を見てほしい!笑
シャシはジャッジメンタルをいかに足がかりにして、新たな自分をみつけたか。

シャシと共通点が沢山ある私にとっては、さまざまな問いかけを投げかけられた映画と時間でした。

それでは。