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『賢者の書』喜多川泰著

「いいか、よく聞きなさい。お前はひとつの行動をとった。旅に出るというひとつの行動だ。そして、それに対して、今ひとつのピースを受け取った。人生というのはその連続なのだ。忘れてはならんぞ。人生というのは、単にそれのくり返しでしかない」

「たとえ絶望の淵に立たされるような大失敗と感じる出来事があったとしても、忘れるでないぞ、それはお前の人生の壮大な絵を完成させるために必要であるからこそ大いなる力がお前に手渡した、ひとつのピースであるということを」

「人間の過去なんて、それぞれにいいこともあれば、悪いこともある。その隅から隅までをほじくり返して、考えるのに忙しいなんて一日を送ってしまっているんだよ。しかし、それでは今日一日を無駄にしているばかりか、自分の将来すら価値のないものに変えてしまっていることになる。過去はもう戻ってこないものだ。それをあれこれ思い悩んだり後悔したりしても、これからの人生にプラスなことなど何ひとつない。過ぎていった昨日とはサヨナラして、今日一日を精一杯に生きる。この心がけが、賢者には、そして成功者には、必要なのだよ。未来だって同じことだ。なまじ過去にちょっとした成功や安定を手に入れたりすると、今度は未来を恐れるようになる。ああなったらどうしよう、こうなったらどうしようと、将来のことが不安になって気が気じゃないなんていう状態に今日を変えてしまっている人もいる。はたまた、大きな夢ばかりを見て、時間を過ごしている人もいる。今日、その夢に一歩でも近づく努力をしていないなら、結局、未来を恐れてオロオロしながら、今日を過ごす人と大して変わりがない。大切なのは昨日までの人生と、明日からの人生に心をとらわれることなく、今日一日に集中して生きるということなのだ」

今仕事のことで色々しんどくて、自分は頑張っているのにどうしてうまくできないのかとか私ばっかダメだとか思ってたけど、これを読んで少し前向きになれた。今しんどいのは私の絵の一つのピースなんだろうなと思えるようになった。ただ、この本を読んで、まだ自分はこういう本を読んでも読むだけで変われない。と思っている。
自分のことを信じてあげれない自分がいて、それをまた否定して、昨日の仕事のミスを引きずっている。はぁーーー。

難しいですね、生き生きと生きるのは。

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