息子に盲点を突かれた話②現代産科の問題点
※必要な人には無痛分娩も帝王切開も医療行為も必要です。助産院での自然分娩が絶対とは思っていません
「無痛分娩って?」
息子からの質問が現代の日本の医療問題の矛盾をとらえていた。
そもそも、
「助産師の視点は正常
異常にならないように予防すること
医師の視点は病気
異常になった時、必要な投薬や医療行為を施すこと
ここに、
異常にならないように介入する視点はない」
私がこう話すと、彼の目があっ、と納得したことがわかった。
極端な話、
医師にしてみれば、無事に出産させるためなら全員帝王切開にすればいい。
といえば一般の人も、えっ、となりますよね。
分娩は保険が効かないので自費診療ではありますが、
医療行為については保険診療となり、たくさん医療介入した方が儲かります。
2年後の分娩の健康保険適応は
同じ処置なら安全を期して施そうが、雑に行おうが値段は同じ。
保険点数の高い処置を施した方が、また、
できるだけ安い材料を使って処置をした方が、
儲かります。
これが健康保険点数制度のしくみであり
利益を追及するのが民主国家の経済構造だからです。
助産院は丁寧に関わりを持っても、
どんなに安全を施しても
儲からなくなります。
正常分娩は医療行為をほぼしませんから。点数化されればだれが行っても同じになります。
オリジナリティや院長の熱い思いは保険点数化されません。
気持ちを込めて精一杯接しても、
淡々と流しても、同じなら、
病院勤務助産師のモチベーションにも関わっていくでしょう。
人の良心に頼る医療、福祉、保育現場、
もうとっくに限界を超えてますね。
お産って
みんな違うのに。
無痛分娩はアメリカから入ってきた、現代社会の経済構造のもと、全てを予定通りにこなすためのツール
だから、人の生まれる日までコントロールしようとする。
それが良い人もいるだろう。
都市部で急速に拡大中。
きちんと管理できるスタッフが育っていない施設では事故も多い。
実際に麻酔が効きすぎてか、救命処置ができずに母体死亡も近くの産院であった。
スタッフのスキルがどうかは一般人にはわからない。
疑問を感じる人はそうでない産み方を選べる世の中であってほしい。
そして、
自然分娩にこだわるひとの中には医療処置を極端に嫌がる人がいて、
これはこれで困る。
こだわりすぎずに、柔軟に。
これは、育児にもつながる考え方。
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