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息子に盲点を突かれた話①現代産科の問題点

※おことわり
必要な人には無痛分娩も帝王切開も医療処置は必要です。助産院での自然分娩が絶対だとは思っていません。

奥さまが妊娠した。息子が聞いてきた。
「無痛分娩にしたいらしい」
「最近産んだ知り合いが無痛だったから」
「デメリットってあるの?」

痛みに弱い女性が楽に産める方法としての無痛分娩、何も知らなければ魅力的だろう。
また、無痛分娩を選択し、異常なく産む人がほとんど(6〜8割ぐらいか?)ではあるので、産後の体力温存としてはかなりいい。

しかし、
助産師の反応はハッキリ言って良くない。

私が知っている施設だけでもあまりいい話を聞かない。
計画無痛でメトロで無理やり子宮口をこじあけて、準備もまだできていない赤ちゃんを無理やり出すようなお産と聞いた。当然余分な傷も出血も多いから余分な処置をすることになる。
(余分かどうかは一般人にはわからない)
だって分娩は生理現象だから正常分娩なら医療は不要である。

なのに99%の人は
病院や医療を施す施設で産むから
日本の医療保険制度を考えたら医療介入する方がより儲かる。

ちなみに
助産院は医療施設であるが、嘱託医や連携医療機関からの指示以外の医療行為はしない、できない。

お産が痛くなくてラク、という人はいるのだが、
吸引だったり、会陰切開したりの後は本当にラクかどうかは知らない。
分娩時の満足度とか、充実感はどうだろう?
内診だってやり方によっては暴力的な処置になるのに、
妊婦健診や分娩時にはどんな扱いを受けただろう?
産婦人科ってそういうもの、とあきらめてないか?

無痛分娩について仕事で付き合いのある助産師に聞いてみたところ、

⚫︎絶対に痛いと言わせてはいけないと医師から指示されて助産師が麻酔の薬を追加する
もちろん、産後も鎮痛薬をたくさん飲む。
「痛くなくて楽だったでしょう」と医師。
痛いと言われた受け持ち助産師は医師から指導を受ける。

⚫︎計画分娩のみなので朝6時に入院し、内服+点滴で陣痛誘発(この方法は禁忌であるはずなのだが)

⚫︎痛みが強く、希望しても医師の都合が悪い日は無痛分娩をしない
(高い料金説明をしてあきらめさせる)
または希望しない産婦に無痛を勧める

⚫︎麻酔薬の影響は全くないと医師は言うが、
胎児心拍モニターでの異常波形が本当に異常なのか、麻酔によるものか、本当にわかりにくい。

⚫︎生まれた赤ちゃんの呼吸が弱かったり、元気がなかったりする(無痛に限ったことではないが、麻酔薬を入れてなかったら元気だったかも、と考えても比較ができない)

⚫︎もうすぐ生まれそうなところまで来ていたのに麻酔薬が入った途端、微弱陣痛になり、分娩促進剤を使うことになり、分娩が長引いた(体験者の意見)

⚫︎痛みが取れなかった(体験者の意見)

⚫︎産後の頭痛がひどい

⚫︎脳脊髄液の漏れでブラッドパッチ治療、産後に辛すぎる。

など。

⚫︎地域では評判の良い産院だが、
医師は日替わりで、実は訴訟が一番多い。
これは一般人にはわからない。
(方針の細かな統一性がなく、またインフォームドコンセントが稚拙ということか)
実家の方針もあり、分娩予約をここでしたらしい。
息子氏によるとHPなど異様に豪華なことに違和感を覚えたそうだ。医療倫理と経済的なアンバランスに普通の株式会社ならありえないと。

医師って、医療って
(政治的な既得権を考えれば)
かなり特殊なお金事情となっていることに医療者は気づいていない。

そのしわ寄せを食っているのが
お産をする女性ではなかろうか?

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