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『大分県農林水産物PRキャラクター温水かぼす』2Dアバターが完成しました!

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2022年2月から制作をはじめた、
大分県農林水産物PRキャラクター温水かぼすの2Dアバターが
やっと完成しました〜〜!!

アートボード 27

アートボード 27 のコピー 2

めちゃくちゃ可愛い!
今回はこのかぼすちゃんを制作するにあたって
主に制作担当してくれた「Iさん」「Mさん」と
私「O」がインタビューしながらアバターの良さから苦労した場面、
こだわった場面など書いていこうとおもいます。

ではさっそく!

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1.どうしてアバターキャラクターをつかうの?

Vtuberや企業PRキャラクターなど、さまざまなところで出会う機会のある
『アバターキャラクター』

もともとアバターは自分自身の分身という意味合いで使われている言葉です
その名の通り自分の代わりにネット上に立ってくれる存在と言えます
「ネットに顔を公開するのは勇気がいるな、、、」そんなときは
アバターの出番!見た目も1から自由に作成でき好みのキャラクターを作ることができます

さらに自身の顔を公開しないですむメリットも盛り沢山!
早速紹介していきます!

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2.アバターキャラのメリットデメリット

アバターを使うことの最大のメリット
もちろん実際の顔を公開しなくていいこと!や多くの注目を集めることができたりいろいろなメリットがあります。

この「公開しなくていい」に付随して、他にもたくさんのメリットがあります♪
まず中の人が変わっても運用できる!
ライブ配信などで使用する場合は、声がかなり違うと
「あれ?このキャラクターこんな声だったっけな…?」
と思われるかもしれませんが、録画なら問題ありません

アバターを動かして動画を撮影し、声をつければアラ簡単!
だれでもアバターになれちゃいます♪

場面としては例えば…
・特定の生徒をカメラに写すことのできない学校
・動画に出てもOK!な人がいないとき
・入れ替わり立ち替わり多い職場・会社 

などなど

人間の代わりにPR担当をアバターが担ってくれるのは
とても助かりますよね♪

さらになんといっても可愛い

自分の容姿を気にすることなく、可愛くかっこよく自分好みに
アバターモデルを作ることができます
さまざまな装飾や、衣装を着させてあげることも可能です♪
動物をモデルにしたアバターもどんとこい!
上記のようにとても自由度が高いのも特徴ですね♪

逆にデメリットはというと…

まず制作コストが掛かってしまうことです
イラスト作成費、次に説明するモデリング作成費などなど
金額はご要望によってさまざまですが、自由度の高い
アバターとなると無料ではできません

次はアバターを作るにあたっての手順をご紹介します♪

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3.アバター制作の手順

簡単な流れはこのような感じです♪

1.クライアントとアバターの性格、デザインについて話合い
2.デザインラフの作成
3.イラスト作成
4.モデリング作成
5.アニメーション作成
6.モーションキャプチャーソフトに取り込み

1.クライアントとアバターの性格、デザインについて話合い

アバターの性格もさまざまで
元気な子だったりおとなしめな子だったり
表情や動きの参考にとっても大事な要素です

デザインに関してはクライアント様の業種などの要素を取り入れ
衣装や髪型等と決めていきます

その後イメージカラーや装飾品などこまめなものを決めていき
次のラフ作成に移ります

最初の話し合いがかなり大事です!
今回はもととなるデザインがあったのでかなりスムーズでした♫

2.デザインラフの作成

話し合いをもとにラフ画を作成します
この時にカラーラフ、アニメーション(動き)のイメージも
考えながら作成していきます

3.イラスト作成
アバターの元となるキャラクターイラストは
主に「Iさん」と「Mさん」が書いてくださいました!

まずはIさんの作業工程から♫

①線画
②線画仕上げ
③着色・加工仕上げ

①線画

O「線画の段階ではどのようなことに気をつけましたか?」

Iさん「まず、細かいレイヤー分けを心がけること
(動く部分を想定しながらレイヤーを分ける)
そしてとにかくキレイに、丁寧に、でも早くを意識しました
(でも実際は何度も線を引いて納得がいくまで描きなおしました。。。
live2d(モデリング)作業に時間を取っておきたいため、できるだけ
早くっ!と作業スピードも意識しました)

②線画仕上げ

O「線画仕上げって?」

Iさん「髪と髪が重なる部分の線を若干太くしたり、首と顎の境目に若干黒影を入れることで「線画表現としての立体感」を出すための過程です。
のっぺりしないように意識しながら、
全体のバランスを見つつ仕上げました。


O「線画工程で大変だった作業はなんでしたか?」

Iさん「パーツ分けしながらの線画作業です。
特に、今回制作したキャラクターは衣装が細かく、
根気がいる作業が続きました。赤・青・緑色の線画を使いながら
各パーツが混在しないように整理しながら作業をすることが大変でした」

③着色・加工仕上げ

Iさん「主に各パーツに色を塗る作業です
実際パーツごとに動くように設定するので
塗りもパーツごとに分け、塗りたしの作業を特に気をつけました

O「着色工程で大変だったことはなんですか?」

Iさん「大変だったことは上記で挙げた作業が大変でした。
この時点でレイヤー数が120個を超えており、
これらのレイヤーを整理しながら、早く、かつ丁寧に塗ることが
難しかったです。どれだけ時間を残せるかという勝負もあったので
「うわー!ここめっちゃ細かい!見るからにヤバイ!」という細かいパーツに
差し掛かった時には「魁!男塾」のOPを聴きながら進めました」


O「逆に楽しかったことはなんですか?」

Iさん「「加工仕上げ」では目のハイライト部分が一番楽しかったです
離れたところから見てもかわいく見えるように、若干元絵よりハイライトを
大きめに入れました」

O「モデリングの際口を整形するのが大変なイメージがあります
イラスト作成するときに特に気をつけたことなどありますか?」

Iさん「かぼすちゃんは口が大きいのが特徴なので、大きな口を変形させる際に塗足しや線画が歪まないように気を付けました
遠くから見ても口が動いているとわかるように、
小さい口(「お」)などは大げさに作りました
元の絵が崩れないように、デフォルメする部分も作ることが難しかったです」

O「なるほどなるほど、、、Iさんありがとうございました!」

O「次にMさんにも伺っていきましょう!Mさんはどんな作業を
されたんですか?」

Mさん「私は、温水かぼすちゃんの衣装や顔の影、光の着色・衣装の模様を付ける作業と、目の動きを付ける作業を行いました」

①影付け・光付け・衣装の模様付け
②目の動き

①影付け・光付け・衣装の模様付け

O「気をつけたところ、大変だった点を教えてください」

Mさん「かぼすちゃんの衣装は浴衣とフリルが合わさった特徴のあるものだったので、細かい部分も元イラストと比べて
違和感がないように気をつけて着色しました
複雑な構造だったので、Live2Dで動いた時にどの部分に影ができるか想像しながら着色していくのが難しい部分でした。
衣装の模様は、かぼすの模様とあわせて、
浴衣部分に質感を出すためにちりめん生地のような
ガサガサしたテクスチャを貼っていたり、
スカート部分に細かいドット模様を貼ったりしています

服のシワのような、細かい部分でリアル感が増して
いいかなと思っています」

②目の動き


O「目の動きというのはモデリング作業でしょうか?」

Mさん「はい!イラスト作業が全て終わった後
目の動きを付ける作業を一番最初にしました。
目の大きさと比べて閉じたとき、笑った時の動きがバランス良くなるように動きを付けました。
半目の時にも可愛く見えるように、閉じるときのハイライトの位置も調整しています。どんな瞬間も可愛い!と思ってもらえたら嬉しいです!」


4.モデリング作成

イラスト作業の次はモデリング作業!
主に私「O」と「Mさん」が担当しました♪
私たちが使用しているのはLive2Dという
2Dキャラクターのモデリングをするソフトです

このようにイラスト作成で分けてもらった全てのパーツを取り込み
メッシュをかけていきます

スクリーンショット (206)

スクリーンショット (205)

そこから各パーツごとの動きを設定していきます

スクリーンショット (173)

横を向いても上を向いても違和感がないように
少しずつ取り込んだ素材を変形させていきます

スクリーンショット (209)

これがかなり難しくて時間がかかる工程です、、、


モデリングをしている際かなり苦戦したのは
なんと言っても腕の動き

手をあげて手を振る動作など
腕のパーツの切り替えが自然になるように
かなり試行錯誤して、イラスト担当に追加でパーツを
書いてもらって、、、一番時間がかかった気がします!

モデリングがあらかた終わったら次の工程へ♪

5.アニメーション作成

この工程もLive2Dで行います

さっきモデリングで設定した動きをもとに
アニメーションを作っていきます

スクリーンショット (212)

この時が一番アバターに命が宿ったみたいで
感動する瞬間です!

何度も「可愛い〜!」って言いながら作成していました

ここで動かしづらいなあと思ったらまたモデリングを
し直しに行って、アニメーション作って確認して
時にはパーツを追加して、、、
何回か繰り替えして問題がなければ次の工程へ♪

6.モーションキャプチャーソフトに取り込み

アニメーションができたらいよいよモーションキャプチャーソフトに
取り込む作業です!

今回は作ったアニメーションをパソコンのキーボードを
押した時に再生するようにしたかったので
そのためにキーバインド設定を行います

書き出したアニメーションデータをプログラミング用語の
ようなものに書き込んで、、、

最初は訳が分からなくて難しかったですが
何度かしていると意味がわかってきて比較的スムーズに
設定することができました♪

私たちが使用しているモーションキャプチャーソフトは
Animazeというソフトです

書き出したデータをAnimazeに取り込んで

デデン!

スクリーンショット (203)

動いてるー!!!

慌てずカメラでキャリブレーションし、性格に顔の
動きを認識できるように設定します

顔をいろんな方向に動かしたり
口をぱくぱくさせて動作に問題がないか確認

スクリーンショット (215)

キーバウンド設定もちゃんと反映しているか確認


で、できましたー!
完成です!


あとはクライアント様に問題がないか確認してもらい
修正要望などあれば修正を施します

以上が2Dアバターの制作手順となります♪

オレンジ破線

いかがだったでしょうか!
かなり工程があり、時間がかかってしまうアバター制作ですが
出来上がった時の達成感と感動はとても大きいです!

今回長めになってしまいましたが、このあたりでおしまいにします
お付き合いくださりありがとうございました!

今後ともムビサポ大分をよろしくお願いします♪

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