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【MV会員インタビュー】徳永健さん 〜嬉しい、楽しい、面白い、をつくり続ける〜

「次のステップ」に踏み出そうとするすべての人を支えるスタートアップスタジオ「Musashino Valley」。
いったいどんな人たちが、NEXTを切り拓くために所属しているのか?
所属会員の素顔に迫る会員インタビューがスタートします。

まずは、第1号としてデザイン制作会社・クラウドボックス代表の徳永健さんにご登場いただきました!

クラウドボックス代表 徳永健さん

自己紹介を兼ねて、お仕事や活動内容について教えてください。

徳永健です。吉祥寺に拠点を構えるデザイン制作会社・クラウドボックスの代表をしています。パンフレットやポスター、ロゴ制作を含めたブランディング全般を手がけています。また、5年ほど前に『吉祥寺かるた』というご当地かるたを制作したことをきっかけに、かるたの魅力にはまりました。現在はかるたプロデューサー兼クリエイティブディレクターの肩書きで活動しています。

2024年 武蔵野市立境南小学校でかるたについて語る徳永さん

かるたプロデューサー、とてもワクワクする肩書きですね!

かるたの話だけであっという間に時間が過ぎてしまいそうですが(笑)
かるたは日本全国、北海道から沖縄までどこにでもあって、おじいちゃんおばあちゃん世代から幼い子ども世代までみんなが知っていて、一緒に遊べるものなんです。そんな遊びは、じゃんけんとかるたぐらいではないでしょうか。かるたは46枚で、1つの物事を46方向から物語ることができ、ガイドブックとしても機能します。つくる過程でも、つくったかるたを遊ぶのも、多くの人が楽しみながら参加できるので、コミュニティの関係性が深まるきっかけのツールとしてとても魅力的です。

2021年 吉祥寺かるたでグッドデザイン賞受賞

MVとの出会いや、入会したきっかけを教えてください。

伊藤羊一さんのお話を聴きたくて、イベントに参加したことがきっかけです。以前から伊藤さんを存じ上げていて、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)を創設されたことに注目していました。イベントに参加した際に伊藤さんが自ら「僕との1on1もできます!」と紹介されていて、それは魅力的だなと。会社を経営しているとメンバーと1on1をする側で、なかなか自分のために1on1を受ける機会はありません。MVでは伊藤さんをはじめ、さまざまな方との1on1を受けられるので活用しています。
また、会社が近いこともあり、この地域の経営者や武蔵野大学の学生さんとの繋がりも広げられたらと期待して入会しました。

普段はどんな使い方をされていますか?

コワーキングスペースとしての利用や、MVで開催されるイベントに参加しています。会員の特典として、月に1回イベント会場としてMVを利用することができるのですが、これも大きな魅力ですね。こんなにいい会場で30-40人集まれて、Wi-Fiをはじめ整った設備を利用できるなんて、なかなかありません。今年は8月に2日間借りて、ずっとやりたかった企画を実施しました。

8月に行ったマネジメントゲームのイベントは満員御礼!

場を使って自ら主催できるのもMVならではですね! 徳永さんはどんなイベントを企画されていらっしゃるのでしょうか?

マネジメントゲームの略で“MG(エムジー)”というボードゲームを使った、楽しく経営を学ぶ勉強会を企画しました。
自分が経営者の立場になって創業から5年間をシミュレーションする研修プログラムで、ゲーム自体がとても面白く、僕自身も何度か受けていました。せっかくMVという素敵なコミュニティと場があるので、会員やこのエリアの経営者たちと一緒にできないかなと思ったんです。ここでやれば、学生さんにも参加してもらえるのではないかという期待もありました。
ソフトバンク会長の孫正義さんもこのゲームが好きだという話は有名で、ソフトバンクでは社員研修に使われているそうです。伊藤羊一さんも経験があるそうで、僕がこのMGを使ってイベントをやりたいと話したときに、「ぜひMVでやりましょう」と後押ししてくださって話が進みました。

マネジメントゲームイベントの様子

徳永さんご自身もMVで開催されるイベントに参加されていらっしゃるとのことですが、MVの印象、コミュニティの雰囲気はいかがですか?

伊藤羊一さんのお人柄のよさがそのまま出ているといいますか、みなさん温かくて、凡庸な表現ですがいい人ばかりです。そしていい意味で都会のど真ん中とは異なる、この三鷹・武蔵野エリアの空気感、アットホームさが出ていると思います。
世界ナンバーワンを目指すぞ! という人もいればさまざまな夢の形を掲げている人がいて、目指す方向性や規模の大小を問わずお互いを尊重し合っているなと感じています。
イベントの後は参加者同士でピザをつまみながら話す時間もあったりしますが、伊藤さんをはじめ参加者の皆さんとても気さくで、フラットな関係性が気に入っています。

といっても、実はまだそこまで積極的にMVを活用できていると言えるほどではないのですが…今回の主催イベントをきっかけに、MVの会員や学生さんとの繋がりを深めるきっかけになればと思っています。

マネジメントゲームイベントの様子。EMC生も参加しました!

MVの信念は「全力に、全力で、応える」ですが、徳永さんにとっての「全力」はなんですか?

自身が経営する会社で、お客様への約束として『出し惜しみはしない。「これだよこれ!」の感動のために全力を尽くす。』を掲げています。ここに「全力」と入れていることもあり、真っ先に仕事に対して全力で向き合うことが思い浮かびました。
デザインの仕事は、お客様の伝えたい想いを伝えるためにあるので、自分たちのことを“ラブレターの代筆屋”だと考えています。ラブレターを書くのに、「テンプレでここは20文字までなので、20文字目以降は削除しますね」はありえないですよね。
量産型の仕事ではなく、目の前にいるお客様のための一点物を作っているという姿勢を貫きたいので、一点物のラブレターのために出し惜しみをしない。それが僕にとっての全力です。

MVのキャッチコピーは「Guide to the NEXT」です。徳永さんの「NEXT」を聴かせてください。

具体的なことですと、8月に企画したMGのイベントのようにさまざまな経営者や学生が集まる・繋がる場をつくることや、コミュニティを広げていく活動は続けていきたいですね。もうすぐ還暦を迎えることもあり、僕がそこで何かをやりたいというより、コミュニティに何か貢献したい、還元したいという気持ちが強くなっています。

それから、僕は常にNEXTのことしか考えていないと言えるかもしれません。自分の人生は“行き当たりばっちり”と表現しているのですが、とりあえず先に動いて、そこで出会った・起こったことを結果オーライにするという生き方をしてきて、これからもそうすると思います。
何と出会うかは分からないので計画的なNEXTではありませんが、出会いの中で自分が何ができるのか、お互いに楽しめて面白く展開していくためにはどうしたらいいのか…そんなことを常に考えています。
吉祥寺で駄菓子屋をひらきたいなと考えたり、イベントで似顔絵屋をやってみたり、MVで開催したMGの勉強会もそうですが、今後どんな風に一つひとつのアクションが実っていくのかは出会い次第。その中で、嬉しい、楽しい、面白いをどう見つけていくか、つくっていくか、なんてことを考えているのが僕のNEXTです。

ライター:藤崎 梢
コーディネーター:宮本恵理子


徳永健さんプロフィール

・株式会社クラウドボックス代表取締役
・クリエイティブ・ディレクター
・かるたプロデューサー
東京都杉並区出身。早稲田大学第一文学部中退。20年間のフリーマルチクリエイター(イラストレーター、ライター、小説家、脚本家、演出家、俳優、グラフィックデザイナー、ウェブデザイナー)時代を経て、2007年に株式会社クラウドボックスを設立、クリエイティブ・ディレクター兼代表取締役となり、「ラブレターの代筆」が天命と知る。
2019年に『吉祥寺かるた』を制作。2021年度グッドデザイン賞を受賞。「かるた」の持つポテンシャルを広めるべく「かるたプロデューサー」を名乗り、メディア出演やセミナー・トークイベントへの登壇、大学での講演や地域の小学校の授業なども行っている。
大切にしているものは「愛と自由と好奇心」。好きな言葉は「いきあたりばっちり」。座右の銘は「流水不腐」。

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