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人工知能(AI) はWebライターの仕事を奪うか? 2020年3月、現在の状況

人工知能(AI)が仕事を奪うという話をよく聞きます。実際、広告や金融業界では仕事が奪われ始めているようです。

では、Webライティングの世界ではどうなのでしょうか?実は、すでに一部は実用化されています。

今回は、実用化されたA I によるライティングの例を紹介したいと思います。また、これからWebライターがA I とどう向き合っていくべきか、私なりの考えも書きたいと思います。

A I によるライティングの実用例

1. 日本経済新聞の「決済サマリー」

日本経済新聞では、上場企業の決算データのサマリーをA I で自動作成しています。驚くべきことに、作成から配信まで、一切の人の手がかからず全て自動化されているのだとか。まだ試用版の位置付けですが、既に電子版のコンテンツとして配信されています。

試しに、先日2020年2月14日の記事を引用してみました。

”キリンホールディングスが14日に発表した2019年12月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比63.7%減の596億円となった。売上収益は前期比0.6%増の1兆9413億円だった。
国内飲料事業及び医薬事業等の増収により、連結売上収益は増収となった。国内ビール・スピリッツ事業、国内飲料事業、医薬事業はそれぞれ増益となったが、オセアニア綜合飲料事業の減益や為替影響等により、連結事業利益は減益となった。”

引用:https://www.nikkei.com/article/DGXLRST0464264T10C20A2000000/https://www.nikkei.com/article/DGXLRST0464264T10C20A2000000/https://www.nikkei.com/article/DGXLRST0464264T10C20A2000000/

どうです?パッとみた感じでは、不自然なところは見あたりません。人の仕事が、完全にAIにとって変わったと言っていいと思います。

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2. 朝日新聞による「新幹線の短文ニュース」

新幹線に乗ると、電光掲示板に短いニュースが流れてきますよね?朝日新聞では、それをA I で作成しているようです。

なんと、作成時間が1日約90分から1分へと短縮できたそうです

引用:https://news.livedoor.com/article/detail/17816529/

現在のところは、編集者が確認してから電光掲示板に流しているそうですが、A I が人の仕事を大幅に少なくした事例と言えるでしょう。 

新聞記事はA I の活用に非常に積極的で、他にも「見出しの自動作成」などにも取り組んでいるようです。

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3. イスラエルの会社が作成した記事自動作成AI ”Articoolo”

Articooloは、イスラエル発のスタートアップ企業が作成したツールです。キーワードを入力することで、関連するコンテンツをAIが自動作成してくれるとのこと。現在、日本語はベータ版(試用版)として対応しているようです。

探してみると、実際に作成された文が載っていました(2018年2月時点)。

キーワード:人工知能 チャットボット

【実際に作成された記事】
したがって、機械学習の面では、ボットは人々が想像するよりも速い速度で訓練することができ、ソフトウェア開発の専門家でもあります。ボットとAIのソフトウェアテストと開発の将来への影響:ソフトウェアテストの典型的な問題は、プロジェクトが構築されるときです。頻繁にテストを行うためのパラメータは、テストチームにとって、能力にうまくやり遂げることができ、時間を過ごすことができる余分な作業負荷を作ります。しかし、人工知能ロボットを使用することで、テスターは新しいパラメーターを組み込むためにテストを再構築することができ、・・・・(略)

引用:
https://ledge.ai/articoolo-japanese-version-2/

う〜ん、これはかなり微妙・・・

それっぽい言葉が並んでいますが、何を言いたいのかさっぱりわかりません。上記は2018年2月のものですが、最近の記事をみても、精度が大幅に向上した、という話はなさそうです。

A I では、新しい記事を生成したり、何かを主張したりするのは現状むずかしいのでしょうね。

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まとめ

✔︎ 要約の分野 では、A I は実用化されている
✔︎ 0から文章を生成したり、何かを主張するA I は実用化にはほど遠い

オリジナリティのある文章を書いているうちは、WebライターがA I にすぐとって替わられる心配はなさそうです。

一方、A I は情報を集めて要約することができるので、「作成補助ツール」として活用できるかもしれません。
A I を脅威に思うのではなく、うまく活用していければいいかのかなと思います。
この分野は要チェックですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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