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本紹介 映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ_コンテンツ消費の現在形

こんにちはhikarumです。
普段、海外SF・ミステリー小説、人文・科学・テクノロジーなどの教養書を読みます。

今回は
新書の紹介です。
物凄く面白かったです❗️

一応、題名に対してですが

倍速視聴や飛ばし視聴に対する

私自身の立場としては

個人的には

youtubeは、倍速視聴をします。ただ、youtubeでは何かの作品というよりは、例えば、投資の解説などが多く

物語

はほとんど観ません。

Netflixなど、サブスクについては、(最近あまり見てないですが…)基本、マンガで読んだものを、アニメで見る場合が多く、あらすじを知っているので、倍速視聴することもあります。

ただ、初見の作品については、倍速にしてないと思います。

また、他の人の視聴方法についても、特に
あれこれ意見を出そうとは思いません。


この本の読み方としては

映像作品の鑑賞の仕方についてとか

オフ会、読書会とか家族と話すとか


そういう時のたたき台としては

かなり面白いと思います。



それでは本筋の本の内容です。

まず、この本の筆者は

飛ばし視聴・倍速視聴
否定論者です。

理由としては、

上記の様な鑑賞の仕方だと

監督の意図を理解出来ない

一つ一つの作品を大事にしてない

コスパ重視が
✖︎

ダイパ重視(時間のパフォーマンス)が
✖︎

などなど

比較的想像しやすいものです。



ただ、この本の1番疑問に思った点としては

具体的に、何人ぐらいにヒアリングしたのか?(P 15に各世代のものはあるけど、ざっくりしすぎ)

その年齢層は?

など、

データの載せ方(もしかしたら、データの取り方)

かもしれませんが、しっかりしてないことです。

データの載せ方がはっきりしてたら、もっと話に入っていけると思うのですが。


読んでみての推測だと、

筆者は大学で講義もっている様なので、その講義に来ている生徒たち
(プラスつながりがある講師の授業の参加者アンケートも参考にしている形跡はありますね)にヒアリングしたのかな?

でも、それだと、基本的には大学に来れる
所得層だったり、学力だったり

と限られるので問題点に感じました。


(大学生以外にもヒアリングしてるとは思うのですが、データがはっきりしてないので、よくわかりません)



そして、筆者が1番言いたいことは(私が読んでいて感じたのは)

基本的には

SNSと親和性が高い理由というだけで

Z世代(大体10代から25歳まで)に対する、

マウントと批判、そして遂には同情


(同情は…コスパ重視、タイパ重視なのは、学費稼ぐ為にバイトに時間取られるから…かわいそうらしい)



勿論、Z世代以外の世代も倍速視聴等すると思うのですが、何故か大枠ではZ世代を集中的に攻撃しています。

一応、その部分は最後の方で修正もあり、


筆者本人なのか

編集者か

わかりませんが、Z世代へのあたりが強すぎると感じたせいか

第5章では

昔は、TVやDVDなども

(映画館と比べて)
映画好きや映画人から
批判を受けていたとして、

倍速視聴等も
時代の流れだ



「作品鑑賞のいちバージョン」
として認めなければならない、と書いてあります
(認めたくないんでしょ?)

加えて、「おわりに」

を読むと

元々、この本の大部分は「現代ビジネス」というサイトに執筆したもので、

書籍化にあたり

第1章と5章を新しく書いたということで、

倍速視聴

フォーローの部分は

書籍化するにあたり

ちょっと柔らかくしたのかなぁ

と、うがった考えをしてしまいました。



一応、Z世代の倍速視聴などについては

私も調べてみました。本書の書き方は本当に合ってるのか?

sibuya109lab .  (←このサイト面白い❗️)

Z世代の映像コンテンツの楽しみ方についての意識調査

の記事を読んでみました。


によると

Z世代400人にヒアリングしています。


・サブスクに登録してる

65.5%

(思ったよりは少ないかな?)

・サブスクの楽しみ方

倍速視聴する  48.6%

(思ったより少ない❗️本書によると、Z世代ほとんどしてるみたい、に書かれている)

スキップ視聴する  51.5%
(思ったより…以下同文)

加えて

・約3割が2,3ヶ月に一度映画館に行く。
(思ったより、多い気がします…他の世代も多分平均したら、同じくらいじゃないかな)

・サブスクを周囲の人と共有するは7割以上
(ここは、本書のZ世代のイメージに当てはまると思います)

・サブスクはタイパ重視

(ここは、本書のZ世代のイメージに当てはまると思います…というか、多分どの世代にも当てはまると思います)



最後に、

色々書きましたが、結果として

この本は文章を書くということについて
本当に考えさせられました。

物凄く面白かったし、勉強になりました

特に

自分の感情とデータ

との距離感、


そして、それをどう表現するか
(本自体には書いてないですが、反面教師として個人的に読み取った点です)

まぁ、

読まずに批評するのが、1番✖︎なので

気になったら読んで見て下さい。


本当に
書きたらないぐらい色々感じました❗️

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