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真っ白なキャンバスを絵の具で塗りたいのに白が汚れることを恐れているかのようだ

真っ白なキャンバスに色をつけたい
私だけの色で満たしたい、私は何者かでありたい
そして、何者かであるための証明をし続けるのだ

私らしさを探したら私らしくなくなった
自己とは自己であると認識した瞬間に純粋な自己を失ってしまう

Specialな存在でなければいけなかった
それは誰に何を言われてもずっとSpecialでいられる
絶対的な存在なのだ
それが叶っていたら、わたしは幸せだったのだろうか

何かが不満だ
恐れていて、拙くて、狂おしい。未熟で、両手で包まなければ失ってしまう危うい何か。
それでも誰にも奪われない、嘘のない、確固たる、何かがほしい

そう思わずにはいられないのだ


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