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呪いを解く物語 エルピス感想

月曜ドラマ「エルピス」ハマってます。

面白い。
ミステリー好きな私が好きなやつだ!ってどんどんハマって、キャラクターの描き方も良くて、今では登場人物も好きになった。

silentのことばっかり文字に起こしててあんまり深堀りできてなかったんやけど、とあるネット記事のプロデューサーさんのインタビュー読んで、エルピスにハマった理由が何となく自分の中で腑に落ちたので、記録。

エルピスは企画から本放送に至るまで、長い期間を経ているというネット記事を読んだのがきっかけで見始めたんよね。
他にも冤罪事件がテーマだったり、参考文献がすごい数とか、インティマシーコーディネーターさんが活躍されてたりと何かと気になる点が多くて。

エンディング曲も誰かわからんけどめっちゃかっこいい!ってなって、なんか毎週ちょっと音楽も映像も違う…!?って気づいて、エンディングまで見逃せなくなって。さらにSTUTSくんプロデュースによるメンバー構成ってわかってめっちゃテンション上がった。

事件の真相に迫っていく物語も魅力的やけど、脚本の人物描写とそれを演じる役者さんも、ものすごい。
拓郎の風貌と言動の変化とか、恵那の体調面と仕事の変化、テレビ局の人たちだと特に村井は現実に自分の上司やったらたぶん嫌いなんやけど好きになってしまった笑

ほんま現実に居たらこれも多分警戒心持つんやけど、斎藤もすごい魅力的よね…鈴木亮平ってこんなかっこいいんや…ってなった。
マッチョが着るスーツめっちゃ好き。←

だらだら書いたけどとにかくハマってる。笑

で読んだ記事はこれ!
プロデューサーさんのインタビュー記事。

気になったところ抜粋すると、

「多様性」とよく言いますけど、多様性より「一人の中の多面性」が重要だと思っていて。

なるほど~~だから一人一人の感情が揺れ動いている描写が丁寧だなんか。
好きなシーンいっぱいあるけど、恵那が泣きながら拓郎叩いたときとか、人間っぽくてほんと好きなシーンだった。あと恵那と斎藤のシーンは大体全部好き笑
ほんと最近作り手の人のこういう話を読む、聞くのが好きだなぁとしみじみ。

最初に私が書いた企画書にあった「価値がないとされた人たちが、価値を自分の中に再発見していく」「自分の価値は自分で決める」「価値なきものとされた者の逆襲劇」みたいなコピーですね。
他者によって植え付けられた呪いや負い目を持っている人や、自分の過去を後悔していてそれを乗り越えたいと思っている人、といった登場人物ができていきました。
「冤罪」をテーマにするけれど、同時に人間讃歌の物語で、登場人物たちの再生の物語になるようにしたい、と。

まだ登場人物はみんな再生の渦中なのかな?
みんなが物語の最後にどういう決断、行動をするのかすごく気になる。冤罪の結末ももちろん気になるけど!
(これ書き始めたのが19日月曜の日中で、夜の放送みて村井さん…ってなっている今)

「自分の価値を決める基準を外に求めている限り、苦しいままだよ」と言われたことがあるんです。

ものすごく刺さった!!!!!!!
最近もやぁと思ってたことで。そう。これ。これです。

人間って自分のもやもやした思考を言語化してもらえたり、できた時にすごく脳内がクリアになるような気がする。

私も脱力する力をこれを読んで得た。有難い。

そこで今まで見てきたドラマの登場人物でなんとなく推していたキャラクターが思い起こされて。

・逃げるは恥だが役に立つ ゆりちゃん
・silent 春尾先生と奈々 

私ってたぶん「他者によって植え付けられた呪いや負い目を持っている人」と「それに気づかせてくれる人」がいて、ドラマのストーリーを経て「価値を自分の中に発見していく」のが好きなんじゃないか。

呪いや負い目を解いてほしいと思う。
自分も肯定されたいのかなぁ。

呪いや負い目の内容は人それぞれやけど、どこか共感できる部分があって、それになんかすごく感銘を受けてる気がする。

エルピスも来週で最終回。
今期ハマったドラマ終わっちゃうのほんとにやだ~~


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