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エビ像設置について思う事

鹿児島県南さつま市で、地元で取れる特産品「ヒゲナガエビ」をモチーフにした巨大像をつくる市の計画を巡り、賛否が渦巻いているそうです。


市の南西部にある野間半島の一部で国道226号の一部区間が今年開通し、市は海を望む幹線道をてこに誘客を図る為の目玉づくりが必要と考えていたそうです。


市は見た目のインパクトがある特産物のヒゲナガエビを模した全長約7m、高さ約3mの繊維強化プラスチック製の像を計画しているそうで、設計製作費3500万円を盛り込んだ2024年度一般会計当初予算案をまとめ、2月の市議会定例会に提案したそうです。


これに対し、市議会の予算特別委員会等では疑問の声が噴出したそうです。
エビ像の設置を計画する場所の周辺には飲食店がほとんど無く、どう観光振興に活用するのかが不透明だった為で、市議は「地元が要望したわけでもなく唐突」「映える写真を撮りに一度は来ても、リピートする人がいるだろうか」と市側を追及したそうです。


市幹部は「像を作って終わり、という訳ではなくブルーツーリズムの推進事業を進める」と説明を重ねたそうです。
その後、予算は市議会の賛成多数で可決されたものの、エビ像計画に関して「多面的視点から更なる検討を重ねる事」と市側に求める付帯決議が全会一致で採択される異例の展開になったそうです。


個人的にはこれで町おこしをできないんじゃないかと思っています。
そもそも鹿児島自体が日本の端の方にあるので、わざわざ遠い所からエビの像を見に行こうと思う人は少ないのではないでしょうか?
百歩譲って都会でこういう像を設置する方がまだ話題になると思います(例えば名古屋で名古屋コーチンの像を設置するとか)。
田舎は人工物を作るのではなく、自然をアピールするべきだと思います。

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