超音波AI技術で身を切らずに冷凍マグロの鮮度の評価
東海大学海洋学部水産学科の後藤教授と富士通株式会社の共同研究グループは冷凍マグロの重要な品質指標の1つである鮮度について、超音波AI技術を活用する事で冷凍状態のまま非破壊で評価する事に世界で初めて成功したそうです。
冷凍マグロの品質の判別はマグロの尾の断面を熟練者が目視で確認する尾切り選別をはじめとする破壊的検査が主流だそうで、検査可能なタイミングや場所、検査者が限定されているそうです。
一方で超音波を用いて身を切る事無く非破壊で鮮度を検査する手法は冷凍マグロの肉質による超音波の減衰の影響が大きい事が課題だったそうです。
この課題を解決する為に共同研究グループはまず冷凍マグロの超音波検査が可能な超音波の周波数帯を発見した後、正常な検体に比べて鮮度不良の検体では中骨からの反射波が特徴的であるという点に着目し、機械学習を用いて非破壊で鮮度の判定を行う事に成功したそうです。
冷凍マグロの尾が切られているのは品質を確認する為だというのは知らなかったです!
目視で確認する熟練者は不足していくと思うので、こういう超音波の技術はこれから必要になりそうだなと思いました!
ちなみに僕は大学時代に文化財の修復の為に劣化した装飾の元素をX線分析器で分析する研究をやっていたのですが、これらの非破壊の検査はかなり役に立つなと思いました!
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