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辞書をひく

令和のこの時代に、辞書をひきまくっている人はいるのだろうか。
中国語の勉強をしている。
なにしろ、解説も何もかも中国語しか書いていないので、わからない言葉は辞書をひいて探している。
時間はかかるが、辞書は面白い。
部首を調べ、そこからページわかり、探している字にたどり着く。
そのプロセスがなかなか楽しい。
例文が載っているので、読んでみる。知っている言葉が出てきたり、覚えやすく端的な文で書かれたりしていて、よくできていると感心する。
他の辞書と、例文を較べてみたりするのも楽しい。
しかし、時間がかかるのである。
試しに、HSKの日本版の過去問のリスニングを解いてみた。
日本語訳の解答があるので、辞書はほとんどひかなくてもなんとかなる。
なんと便利で早いことか。
でも、ひとつひとつ漢字を探し出していた身からすると、どこかしら寂しさを感じる。なんだろう、この感覚は。
なんだか、ものたりない感じ。
令和の時代は、携帯で例文も構文もわかるのだろう。
だが、私は辞書の紙質も好きなのである。
辞書をめくる音も好き。
持ち運びをするのには重いけれど、その重さは未知の世界の重さ。
テクノロジーも使いつつ、辞書を大事に愛でていこう。

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