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『フューリー』今の戦車映画って凄すぎる・・・ー昔、映画が好きだった。そして今も好きなのだ 60s映画レビュー(23)

某SNSの友人に以前から勧められていた映画です。

ようやく見たわけで・・・「見ますね」と言いながら、かなり見るのが遅れちゃいました・・・。

さてなぜこの映画を勧められたかと言いますと、シニア世代の私にとって戦車映画と言えば1965年公開のF・フォンダ主演『バルジ大作戦』と1970年公開のジョージ・C・スコット主演『パットン大戦車軍団』が完全ツートップなんです。

前者は100%面白い娯楽戦争映画で、後者は一人の軍人の生き様を描いた奥行きある人物映画です。この2本についてFBで紹介しました。

で、関連して若い友人が教えてくれたのがこのブラッド・ピット主演『フューリー』です。

全編、その戦闘シーンの迫力に驚きっぱなしでした。そのスピード感とリアルな映像に圧倒され・・・昔の戦車映画とのあまりの違いにただただ驚くばかり(なお、共通点としてドイツのタイガーⅠ型戦車の強さの描写は昔の2本と変わらずで、やはりドイツ戦車ってすごいんだなとへんなところで感心してました)。

この映画のクライマックスは・・・一台のM4シャーマン戦車(ただし擱座して動けない)vs300人のドイツ兵部隊という意外な設定です。

戦闘シーンのことばかり書きましたが、この映画は「人間」も丁寧に描いています。この映画を見ている者は、危険な戦場をくぐりぬけてきた古参兵とまだ戦場を知らない新兵のすれ違いと対立を追体験することで戦争のリアルを目の前に突きつけられます

平和という理想と戦争の現実、命の尊さとはかなさ、人間の高貴さと醜悪さ・・・すべてはそこに戦争があるからこそ見えてくるものなのだと思います。

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