仕事先で起こった怖い話(2/2)

仕事先で起こった話の続き。2つ出来事書くから書き方ちょっと変わるかも。

・祟り騒動

温泉旅館で起こった体験から1年位経った後。その時点では旅館生活は卒業し、元請業社の宿舎で生活してた。宿舎、と言っても一階が事務所、二階が寝泊まりするところと、仕事と常に一緒みたいな場所だった。

時期は秋も終わり頃。前回の話で書いたけど、仕事場はスキー場がある様な山奥で、雪も除雪しなければ2mは余裕で積もる場所。2日間車の屋根の雪下ろしをしなかったら、車が完全に雪で覆われてた。

事務所はあるが、実際色々動いている所はまた別な場所にあり、事務所から車で片道20分ほど山に進んだところにある。この場所から更に山へ登ると温泉があり、温泉客以外にも登山客や紅葉を観にくる人がよく訪れる。

しかし、書いた通りとても雪深い場所。早ければ11月始めには雪がチラつき始まる。なので秋が終わる頃には山へ登る道は閉鎖され、仕事関係者以外立ち入る事が出来ない。

騒動は道が閉鎖された頃に起こった。

僕は基本事務所で仕事している。時間は15時頃だったと思う。事務所後ろに山へ続く道路があるのだが、そこを2台位救急車が走っていった。事務所から山へ登ると家も十数軒しかないし、まさか仕事場で事故か?でも事故があったら真っ先に事務所に連絡来るし…2台も来るって何でだろうと、少し不思議に思っていた。数分後、次はヘリが上空を飛んでいた。

事務所内は何だ?何だ?と状況が読めないで騒いでいたが、そこへ地元の協力業者の人がやってきた。

聞いたところによると、自分が携わっている仕事とはまた別の所で事故が起こった。チェーンソーで木の伐採をしていたら不注意で転倒してしまい、その時にチェーンソーで深く傷付けてしまったらしい。ただ、このチェーンソー、レバーを握りっぱなしにする事で稼動するんだけど、転倒した際に咄嗟にチェーンソーを離したらしい。普通なら動かないんだけど、不思議な事に動いていて怪我を負った後に止まったらしい。そこそこの重症だった為救急車が2台向かったらしいけど、事故現場が結構山の上だった為にヘリの方が速いと、ヘリも出動したらしい。

ここまでなら機械の不具合、気の毒だなとしか思わないけど、地元業者の人は続けて言う。神様の木を斬ったから祟りにあったんだ、と。

リアルで真面目なトーンで祟りって初めて聞いた!すげー!と思いながら話を聞く。その事故を起こした業者は隣町で伐採作業をしていたらしいが、その際に斬ってはいけない木を斬ったらしい。御神木でも斬ったのか?と聞けばそうではないらしい。その時点では神様の木が何かよく分からずに終わった。怪我人については何とか復帰出来たらしい。

ある日休みをを貰いとても暇だったので隣町へドライブに出掛けた。ここもそこそこ田舎で、周りは山に囲まれている。メイン通りからすぐ離れると田んぼ。その奥は山って感じ。行く宛もなく、民家がなくなったら引き返そう、と思いながら車を走らせていたら、ふとあるモノを見つけた。田んぼが広がる場所に大きく赤い鳥居が立っている。鳥居の向こうは山だ。

山形の羽黒山でも似た様なの見たなー。山岳信仰だっけ。と考えていた。ん、もしかして神様の木ってここの木の事が⁉︎って思い至ったけど、真相は謎。別な場所に鳥居があるかもしれない。

山岳信仰もだけど、仕事でいた町も珍しい風習というか風土があった。でも検索するとすぐバレちゃうからごめんね。仕事先がバレたくない。


・女の子の目撃談

あと度々起こっていたのは下請けさん達が泊まっていた宿舎で夜中部屋をノックされたので出て見ると誰もいないってこと。何十人も泊まっている宿舎で、隣の部屋との間隔が狭く、それに加えて宿舎は取り壊される前提で建てたれているのでプレハブ小屋と言っていいほど簡易的な建物なので廊下を歩くとミシミシ音がする。誰かの悪戯でノックしたとしても逃げても音はするし、すぐバレるにである。そういう現象にあった人が複数いた。あとは子供みたいな足跡を聞いたとか。

関係ないかもしれないが、下請け宿舎の目の前には自販機が設置してあり、僕もよく買いに来ていたのだが、ある深夜に自販機で飲み物を買って、事務所に戻るかと踵を返したらベタだけどおかっぱみたいに前髪を切り揃えて、赤い服を着た女の子が立っていた。びっくりして後ずさったら消えていた。ただ下請けのおじさんでちょっとそっちの方に敏感な方がいて、「俺も見たよ。女の子」と言っていた。あとは宿舎で働いている食堂を賄いさん。この人も誰かに頻繁にノックされたと言っていたが、一回だけ廊下を女の子が走っているのを見掛けたらしい。怖いから見て!と呼ばれたことがある。

他にも細々とあったけど、些細なので書くに至らず。カーナビ事件もあったけど、また今度で。長々とお付き合いありがとうございます。



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