怪談朗読の『Tik Tokの曲だ!』問題

『Tik Tokの曲だ!』問題とは、Tik Tokで使用している曲の元ネタ(アニメのED曲、VOCALOIDの曲)を知らず、Tik Tokで配信されてる曲だと勘違いしてしまうこと。一応Tik Tok自体はJASRACと契約しているのでJASRACに登録している曲の使用は問題ない。が、VOCALOID等の一部や歌い手などの音源はそれに当たらないのでグレーゾーンである。

『Tik Tokの曲だ!』問題と同様に『バンドリ!の曲だ!』問題にもいえる。バンドリ!は音楽ゲームで、一部を除き人気声優達がJ-POPやVOCALOIDの曲をカバーした曲で遊べる。これも元ネタを知らずにゲームのオリジナル曲だと勘違いされる問題だ。これらは勘違いだけなら問題ではないが、元ネタを知っている側から「これだからTik Tokやってるやつは!」「元ネタ知らないのに使うな」「散々オタクバカにしてるのにオタクの曲使うなよ!」「バンドリ!じゃなくて◯◯さんの曲なのに!」って批判されている。


本題だけど、最近流行り?なのかな。YouTube怪談朗読の界隈にも同じ問題を見ることになった。

最初に書きますが、個人を叩く為ではありません。個人の特定 はしないでください。

発端はとある怪談朗読者が動画に上げた話が、別な朗読者の動画の話と被っているというTwitterの呟きが目に入った。。前提として元の朗読者は怪談提供者がいて、了承を得て朗読している。ここから詳しく書くと問題が再燃するので省くが、別な方が了承を得ずに朗読したという問題が発生した。原因は上からの指示があって読んだだけで、出典を知らなかったとのこと。一応この問題は終わっているので探さないで欲しい。

この問題に対し、僕は「出典元を知らなかった、指示があったとしても著作権に関わる様な問題だから今後気を付けないといけない」とTwitterで呟きをしたのだが、これに対してある方からDMを貰った。その方からここに書いていいか了承を得たので少しフェイクを入れて書く。この方は件の朗読者(知らずに朗読した人)のYouTubeチャンネルに入っている。仮にA氏にする。

A氏「はじめまして。突然のDMすいません」

A氏「某朗読者に対して悪口を呟くのはやめてください!」

僕は悪口書いたっけ?しかも呟いた際、僕は名指ししてない。他の方が呟いた無断で朗読したってツイートには良いねしたけどさ。そもそも、「無断で使っちゃ駄目だよね」って悪口に入るのかな。なので素直に、

僕「悪口ではなく、他者の怪談を無断で話したことはいけないなって呟いただけです。個人の性格や朗読スタイルを叩いたわけではありません。」

僕「それに加え、個人的なやり取りは一切なかったどころか僕がその方のアカウントをフォローしたこともありません。向こうはフォローしていたようですが、後に向こうからブロックされました。」

僕「悪口を言ったみたいなTLが流れてますが、皆、無許可で朗読した事を指摘したり、著作権とか、上の人はどうしてるの?と疑問に思っている人達です。朗読スタイルは叩いていません。周りでそういった人はいませんでした。」

僕「正直、何故悪口を言ったと捉えられているか分かりません。人のモノを勝手に使ってはいけない、と言いたいだけです。」

A氏「じゃあ何で某朗読者だけが叩かれるんですか?」

某朗読者“だけ”って部分がとても気になる。それだと他にも無断で朗読した人がいるのか?ってなる。問題が新たに出てきた予感がした。

僕「すいません。他にも他者の怪談を朗読した方がいらっしゃる、という事でしょうか?」

A氏「◯◯さん(ライブスタジオで朗読会するような有名な方)と△△さん(同じくらい有名な方)の話とかよく同じ怪談朗読してますよね?他の人も同じ話を読んでます。」 

僕「何度もすいません。こちらで確認したいので教えて頂きませんか?」

しばらくして再度A氏からDMが届く。

A氏「『リゾートバイト』とか『八尺様』とかいろんな人が朗読してますよ!こちらの方が問題じゃないんですか?」

A氏「確かに某朗読者の方は始めたばかりですし、✕✕だからって目につくと思います。だからって叩くのは酷いと思います。」

僕「個人的にですが、洒落怖からの朗読は問題ないと思っています。某朗読者の方は掲示板やホラーサイトではない、著作権が発生しているかもしれない話を無許可で朗読した事が問題だと思ってます。」

僕「しかし出典元を知らなかったらしいのでこの問題は終わった件だと思っています。」

A氏「でも◯◯さんの件はどうなんですか!」

僕「匿名掲示板からの怪談なので問題ないと思います。」

こういった話があと何回か続くんだけど、A氏は洒落怖の存在は知らず、リゾートバイトや八尺様、くねくねとかは有名朗読者が集めた怪談だと思っていた。だから、皆朗読してる→誰が話しても問題にならない→でもこの人は叩かれないのに某朗読者は叩かれた!→某朗読者だけ狙って悪口を言うな!って流れだった。

簡潔に表すと認識の違いとして、『八尺様』= 僕「洒落怖の話」、A「◯◯さんが朗読した話」って感じ。ボカロの曲かTik Tokの曲との認識の違いに似ていると思う。

あと怖い話が好き=『洒落にならない怖い話』は知っているものだと思っていたが、その考えを改めないといけないと思った。

A氏には「そういう怖い話が書いてある掲示板があって、有名な話は大体そこから持ってきている。僕は匿名掲示板が出典元と知っているから問題視しないけど、知らない人には朗読者が集めた怪談だと思っても仕方ない。某朗読者だからという理由で呟いたわけではないし、◯◯氏が同じ事をしていたら同じ様に呟いていた。」と、返信した。A氏も「叩かれて可哀想だと思っていましたが、そういう問題が起きているとは知りませんでした。DMしてすいませんでした」と返事を貰った。誤解が解けて良かったと思う。


この後、改めて人気怪談朗読者の動画を見て回ったけど、出典元を載せている人は少なかった。これではYouTube内だけで怪談を見たり聴いたりする人達には、『洒落怖からの出典』の話だと分からない。これは動画作成者の問題でもある。

ここで「別に出典知らなくても楽しめれば良いじゃん」って人が出てくると思う。もうこれは個人の領域だから楽しめれば良いですね、ってなるが、他者からしたら「作者がいるのに自分のモノではないように扱われて可哀想」「間違ったことなのに自分が常識みたいな態度でムカつく」とか思う。

同時に著作権の問題でもある。本からの朗読は勿論アウトだし、個人で怪談を集めて朗読している方の話を、許可無しで自分の動画で話すのもアウトだ。



話は逸れるが、約1年前に4ヶ月程度の期間休職していた。休職前から2ヶ月ほど咳が止まらない(肺炎になってた)、同時に精神面も危うくなり鬱症状と診断を貰い、休職に入った。

休業手当を貰っていたが、それでも金銭面に不安があるため、ネットで小遣い程度になればと在宅ワークを探した。ちなみに休職中に働くのはだめです。

その中に怪談募集してます!って仕事があった。体験談を書いて、それが面白ければドラマ化や書籍化するかも!と書いてあった。初めて見るサイトだったが、昔から学校のクラスメイトに自分の体験談を話すと「本怖みたいじゃん!ハガキ送ったら?」って言われる事があり、密かにドラマ観てみたいなって思っていた。

しかし、いざ書こうとしたら注意書きに「掲載されたらもう他者に話さないでください」みたいな事を書かれていた。つまり、「体験談」を譲渡するってこと。その代わり金を払うから良いだろって。掲載されたら僕の話じゃなくて、知らない架空の“Aさん”の話になるわけ。

なんじゃそりゃ?自分の話を譲渡して、話す権利さえ奪われるくらいなら金要らんわ!って、話を断った。知らない人のモノになるなんて耐えられない。

話を戻すけど、怪談話にも所有権はあると思う。僕の体験談を、あたかも自分の話です、って話されると嫌だというより目の前にいたら手を上げるくらい不快に感じる。僕から聞いた話だけど、って前降りあるなら全く構わない。

皆さんも、朗読動画上げる際は出典元を記載して欲しい。「それ◯◯さんの話じゃないか?」って指摘する人が出てきて最悪炎上するかもしれないし、話パクるとか見損なったって視聴者が離れていくかもしれない。それに視聴者側には「この出典元にいけば面白いものが見つかるかもしれない」、「出典元が分かって安心する」って人は少なからずいる。皆が楽しめる怪談朗読を。

以上です。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?