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私にとって、Tグループはどんな時間だったのか

もうすぐ、8月に受講したTグループのフォローアップがあります。慌ただしい日々ではありましたが、ふと、Tグループへの参加が私にもたらした変化について考えることが増えました。せっかくの機会なので、考えをまとめてみます。


Tグループから帰ってきた翌日、早速、打ち合わせがありました。私にとってTグループでの時間は電気ショックを浴びるような体験が多く、まだ痺れは残っていて、日常生活に戻れるかどうか、とても不安に思っていました。

その打ち合わせでは、不思議な体験をしました。会話のキャッチボールが見えるのです。もちろん、物理的にボールが見えるわけではないのですが、さながらボールがやりとりされているように見えるのです。

キャッチボールの合間に時折、関係のないボールを投げ入れる場面や、やりとりしているボールを奪い取る様子が、見えました。もちろん、自分の発言がキャッチボールに乗らない瞬間も見えました。


その次の日も、打ち合わせがありました。また、昨日のように見えるのかなと、少し楽しみにしていたのですが、ボールが見える感覚はもう、ありませんでした。ただ、見えるかもしれないという期待のもと、会話に加わりながらも、複数人の言葉のやりとりを慎重に見ていました。ボールが見える感覚は失われても、何が本筋なのか、この場においてどこで脱線しやすいのかは、わかりました。


この感覚は、私にとって、とても苦しい結果をもたらしました。打ち合わせでキャッチボールできていない瞬間に立ち会うたびに、今思えば会話のキャッチボールに乗れていなかったあのときの自分、このときの自分が、フラッシュバックしてくるのです。

また、自分がキャッチボールに乗れていないことがあれば、発言の瞬間に、わかるようになりました。そのたびに、Tグループで経験した痺れが蘇るような感覚に陥りました。


時が経ち、その感覚にも慣れてきました。フラッシュバックはまだありますが、それを恥ずかしく思ったり悔いたりするのではなく、あのときの自分を受け止めて、前に進む覚悟に変わってきています。

会話を妨げる流れを作っている人、というのはどこにでもいて、ああまただよ、と思うことがこれまでありましたが、自分もそれにけっこうな割合で加担しているということに気がつくことができました。

自分はできているつもりだったのです。そしてそれは、私はだけでなく、普通の打ち合わせや会話の中に、かなり溢れているということが、わかるようになりました。


私はそれを観察しながら、これまで学んできた、エニアグラムやキャリアカウンセリング、Points of You®︎などの知識と経験をどう活かせるかと、考えるようになりました。会話の流れを妨げる要因は、もともとの性格だったり、満たされていない気持ちだったり、見え方の違いだったり、さまざまなように思うからです。

なにも、脱線なく進む会話をよしとしているわけではありません。誰もが大切にされる会話の場にするために、見つめなおすべき自分のあり方がある、と思うだけです。


フォローアップでは、どのようなことが起こるのか、ドキドキします。みんながあの後、この経験をどのように感じて生活していたのかも、聞いてみたいものです。

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