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自閉症の娘にクソデカベビーカーを買った

自閉症の長女(4歳)は、なぜか道をあまり歩かない。少し歩いても、だいたい親のもとに駆け戻ってきて抱っこをせがむのである(家の中では笑いながらずっと駆け回っているのだが)。自閉症には少なからずこういったマイルールがある。

そのため、移動はほぼベビーカーになるんだけど、4歳にもなると、それはもぉ〜狭くてミッチミチである。そして彼女の体重はとうとうベビーカーの耐荷重15kgを超えてしまったのだった。

さらに問題は下の息子(2歳)の存在だ。息子は普通に道を歩くのだが、まだまだ油断できないお年頃。いきなり走り出したり車道に飛び出したりするので、娘を乗せたベビーカーを押しながらだと対応が難しい。

そんなこんなで、保育園の送り迎えは困難を極めていた。

さてどうしたものか…と悩む妻がリサーチにリサーチを重ねて疲れ切ったところで、海外のインスタグラマーが見たこともない乗り物に子どもを乗せている写真が目に飛び込んできた。



クソデカベビーカーである。

「Pompolarr Wagon」というドイツメーカーのもの。耐荷重なんと100kg。一応8歳までとなっているが、究極一生いけるんじゃないか。

娘と息子、そして荷物をこのバギーに放り込めば保育園の送り迎えも楽々である。マジで送り迎えのストレスが10分の1くらいになった。

我が家は車を持っていないのでカーシェアを使っているんだけど、乗り終わった後にチャイルドシート2つと荷物全部をぶち込んで、マンションの部屋と駐車場を往復しなくてよいのもかなり嬉しい。ちなみにデカい車じゃないと荷室に入らない。

幸い、娘も気に入ってくれたようでニコニコしながら乗ってくれている(気に入りすぎて降りないという問題はある)。これ9万円くらいするから、乗ってくれなかったらマジで終わってた。覚悟の買い物だったのだ。

問題点はお察しの通り、とにかくクソデカい。
改札は広いほうしか通れないし、これを押して歩いてると街中でガン見される。ぼくはそういうのがむしろ気持ちいい派なのでなんともないが。

あとエレベーターに乗ると、結構なスペースを占有する。他の人には申し訳ないと思いつつ、とはいえ悪いことをしてるわけではないので堂々としていよう。

知的障害を伴う自閉症の子は発達がゆっくりなので、どうしても体の成長と内面の成長のギャップが生じてくる。それを受け止める物理的な余裕はかなり重要になってくる。

クソデカベビーカーはそんなギャップごと包んでくれるような気がしているのだ。

余談ですが、デカすぎて我が家の玄関スペースの3分の2が終わりました。

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