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春のステップ。


誰かに包まれる想定は、いつだって甘い。

視線を感じる時、それを知った時
突然、羽衣のような
透明ジェルに守られていく。



春のステップ。
どうしようもなくはしゃぐ心をそのままに。

ワルツを踊る少女は、手を出せない幻。
いつだって、君は。



部屋に戻って
真っ暗にして
ステレオの灯りだけの暗がりのまま
ヘッドホンをつけたなら

夜の底に堕ちていきそうな
メロディに、ただただ身を任せようか。


いつか自分の本を作ってみたい。という夢があります。 形にしてどこかに置いてみたくなりました。 檸檬じゃなく、齧りかけの角砂糖みたいに。