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デパートの屋上に行ったら 強い風にあおられて、今にも飛ばされそうないぬがいた。 ハンチングをかぶった男の子が近づいて ミルク色の風船を取り付けたので いぬは空にふわりと舞い上がり、みるみる小さくなってしまった。 「ちょうどいのちがつきるとこだったんだ」 ぼくはその子が言った言葉を素直に信じることはできなかった。 ✜ 男の子は、おかあさまに さっきのいぬのようにふんわりした綿菓子をねだっている。 いいとこのぼっちゃんらしいその子は 綿菓子にかぶりつくことを許されていな