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ネタや企画からの小説でも、完成度とモチベは上げるべし

「企画」や「ネタ」から小説創作を始める際、最もマズいのが「打算が先に立ってしまって、その小説を愛せない」あるいは「モチベーションが保てない」ことです。

ネタや企画からでも、愛のある小説を書くことはできます。

たとえばアニメや漫画を例にとっても、全てが全て「アイディアが先にあって出来上がった」ものばかりではありませんよね?

先に放送枠やスポンサー、ターゲットとなる層が決まっていて、そこから企画を作る例もあるでしょうし(特に日曜朝の特撮・変身ヒロイン枠など、そのパターンかと)…

そこまでキッチリ決まっていなくても「前作が〇〇だったから、次回作はカラーを変えて××にしてみよう」といった「方向性決め」のようなものはあるかと思います。

それでも、作品に愛情を込めることはできますし、おもしろいものを作ることはできます。

大切なのは、たとえ「企画」から計画的に作り始めた作品だとしても、それを作り手が「心から楽しむ」ことです。

それまで自分が取り組んだことのないジャンルだとしても、流行を追ったものだとしても…

その中から「自分にとっての“おもしろ要素”」を拾い上げ、徹底的に楽しみ尽くすことです。

創作活動が楽しければ、自然とモチベーションが上がり、作品に力を注ぐことが苦ではなくなります。

作品自体を愛せたなら、その作品の完成度やクオリティーを上げること自体も楽しくなるのです。

個人的に、創作を「楽しむ」こと、作品を「愛する」ことも、一種の才能やスキルだと思っています。

そしてそんな「創作を全力で楽しむ姿勢」や「作品への愛」は、読者にもある程度、伝わるものなのではないかと思うのです。

(…まぁ、それは希望的観測というか、「願い」も混ざっての推測なのですが…。)

なので、自分は小説を書く際、どんなジャンルの、どんな作品であっても「楽しみ尽くす」姿勢を貫いています。

面白くなさそうなら、おもしろ要素をどんどん追加して、無理矢理にでも面白くします。

(ここで言う「おもしろさ」は、コメディ的な「おかしさ」ではなく「interesting」の方です。念のため。もちろん、コメディを書く際には「おかしい」の方の「おもしろい」も追求しますが。)

そうすることで、途中で飽きることもなく、最後まで執筆を楽しみ尽くすことができるのです。

以前の記事にも書いた通り、作品に対する評価は読み手の「好み」で決まりますので、作者にとってどれほど面白くても、思うような結果が得られないこともあるでしょう。

<関連記事:作者にとって最高傑作でも、読者にとってそうだとは限らない。だが…

しかし、作者にとってその作品が本当に「おもしろい」なら、結果が出ないからと言って執筆を止める気にはならないのです。

なぜなら、作者自身がその作品のファン第1号であり、続きが読みたくて(書きたくて)たまらないのですから。

そして、そんな風に創作を心から楽しみ尽くせたなら、そのこと自体が人生の至福なのではないかと思うのです。

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