リニューアルやバージョンアップで「使い勝手が変わってしまう」のは誰得なのだろう…?
様々なサイトやアプリを使っていて、よく疑問に思うことがあります。
それは…「リニューアルやバージョンアップのたびに、レイアウトや使い勝手がガラッと変わってしまうのを、喜ぶ人間がどのくらいいるのだろう?」ということです。
仕様変更後に初めてソレを使い始める新規ユーザーなら、何の違和感も無いと思います。
しかし、それまでずっと利用してきた既存ユーザーの身からすると「あの機能、どこ行った!」「場所が変わって見つけづらい!」「せっかく慣れてきたのに、また初めから覚え直さなきゃいけないのか!?」という状態になりませんか?
さらには、リニューアルやバージョンアップの直後によくある「勝手に始まるチュートリアル」も、どうにかして欲しいと思うのですが…
特に、時間が無い時など…「こっちは必要な作業だけサッとやって、パッと終わらせたいんだよ!」と思っているのに、勝手に「新しい機能を試してみましょう」といった画面が次から次へと現れて、中断させようにも、どこをクリックすれば終わらせられるのかが分からないという…。
一度など、「仕方がないから超スピードで一通り見て終わらせるか」と思って最後まで見たは良いものの、そこから通常画面への戻り方が分からず(チュートリアルが終わらず無限ループのようになってしまい)詰むかと思いました…。
リニューアルやバージョンアップを、悪いと言っているわけではありません。
むしろ、機能を「改善」し、より良いものにしてくれるなら大賛成です。
(「改善」してくれるのなら…。今まであった機能をなくすなど、妙な「改悪」は本当にやめて欲しいです。)
問題は、それに伴い、レイアウトデザインやアイコンのデザインまでガラッと変えて、ユーザーを無駄に戸惑わせる「謎の変更」なのです。
邪推かも知れませんが…レイアウトのデザインや「見た目」のデザインを一新すれば「新しくなった感が出て良い」と思って、変える必要の無い所まで無駄に変えているわけではありませんよね?
気分転換に部屋の模様替えをする感覚で、機能やコンテンツの配置をガラッと変えて、「あぁ、気分一新でスッキリした」と自己満足しているわけではありませんよね?
…というか、そんな「見た目一新」でスッキリできるのは、何をどこに移動させたか(何を変更したか)を完璧に把握している変更者本人だけなのではないでしょうか?
ユーザーの身からすれば、それはまるで「自分のいない間に、親に勝手に部屋の模様替えをされて、何がどこにあるか分からなくなってしまった子ども」状態です。
「この方がスッキリして使いやすいでしょう?」と言われても「今までの状態が一番使いやすかったんだよ!」という気持ちになりませんか?
正直、こんな感じで使い勝手がどんどん変わっていくと、そのサイトやアプリを使うこと自体、面倒くさくなってきます。
仕様変更後の新しいバージョンに「慣れ直す」くらいなら、いっそ全く別の新しいサイトやアプリに移ってみようかと思うことさえあります。
ユーザーの心というものは、案外こんな「ちょっとしたこと」で離れていくものなのではないでしょうか?
自分はサイト制作の際、「バージョンアップしてもレイアウトは基本的に変えない」ということを心がけているのですが…
それは以上のような理由からです。
サイト制作を続けていれば、だんだんスキルが上がってくるので「あれもしたい、これを変えたい」というのは出て来るのですが…
それでも、機能の配置などは基本的に変えません。
それは、これまでずっと利用してきてくださったユーザーさん達に「あれ?レイアウトが変わって、使い方が分からなくなった…」と無駄な時間を使わせたくないという思いがあるからです。
…もっとも、ブログに関しては「予め用意されたテンプレート」をそのまま使ってしまっていますので、ブログごとに機能の位置がバラバラになってしまっているのですが…。
<関連記事(別ブログ):バージョンアップしてもレイアウトは基本的に変えない。>
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